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人の優しさや親切を、当たり前と思わないで
あやとりりいさんのnoteを読んで、ほんの数か月前の、苦い思い出が蘇ってきました。古傷が痛む思いがする内容です。
“5分おきにチャットが届く、たとえ会議中だろうが、土曜日だろうが、23時であろうと構わない。日に50近くも連絡が来れば見なくもなる。というか見ようもなくなる。すると今度は部下を通してチャットが来る。 要件は納期前で集計しようがないアンケートの集計。”
転職して、もうすぐ10か月になります。40代〜50代の男性ばかりの部門で働いています。前任者は退職済、引き継ぎ書や業務手順書も整備されていないので、いちいち聞かないと仕事が進みません。
説明上手のAさんに、全部質問する日々が始まりました。もちろん、引用先の男性社員さんのようなやり方ではなく、「いまお時間大丈夫でしょうか?」「お電話可能でしょうか?」と許可を取ってから、相談していたのですが。
いくら許可を取っているといっても、毎日のようにチャット、電話、メールがあると、だんだん鬱陶しくなりますよね。
どんな内容であっても、優しくわかりやすく教えてくださるので、いつのまにかおんぶにだっこになっていたのかもしれません。ある日、いつものようにチャットを送ると、数時間放置されました。今まで一度もなかったのに。翌日も同じような状況でした。
胸が締め付けられるような苦しい感じがしましたが、ここは職場です。ハッと我に返りました。「Aさんの優しさ、親切心に依存しすぎていた自分」が恥ずかしくなったのです。いい歳して、なんて失礼なことをしてしまったのだろう。すぐさま態度を改めました。
その後、しばらくはギクシャクした雰囲気が続きましたが、自分の思いが伝わったのでしょうか?徐々に、以前のような関係に戻る事ができました。
優しい人は、限界まで我慢します。そしてある日突然、風船が裂けてしまうのです。人の優しさや親切心は、当たり前ではありません。「教えてもらう」ことは、当たり前ではないのです。
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