ジェンダーギャップ解消のために、なぜエクイティ調達を選んだのか

こんにちは。bgrass株式会社CEO/CTOのだむはです。

この度、シードラウンドにて8550万円の資金調達を実施したことを発表させていただきました!

日経にも載せていただきました!!

前回のプレシードでの調達がちょうど1年前くらいですので、今回2回目の調達となります。


今回は、私がなぜエクイティ調達を選んだか、についてちょっと話してみようと思います。

法人設立時からエクイティ調達を考えていたか

実は、法人設立時はVCから資金調達をすることは選択肢に入っていませんでした。もはや、そんな選択肢があるの?!というレベルの知識量でした。

こちらの記事にも書いたのですが、2022年7月〜2023年4月の8カ月くらいまでは以下の方法で初期的な資金を400万円ほど集めて、プラス毎月の私のエンジニアとしての業務委託売り上げで頑張ってました

  • スポンサー 60万円

  • クラウドファンディング 100万円

  • 女性リーダー支援基金 100万円

  • 日本政策金融公庫 創業支援融資 100万円

実はこの半年くらいの期間に3回ピボットしていまして、今思うとこの半年間でPDCAを回しまくって、ジェンダーギャップ解消をするために一番社会にインパクトを与えられて、本質的な解決につながる方法はなにか、というのを探していたんだなと思います。

そして、私は以下を考えました

  • 私が解決したい格差は資本主義の中にある。そのためにはそこに真正面から入って解決していかないといけない

  • そのために、影響力のある組織や企業に応援してもらい、仲間になってもらう必要がある

  • そして、私たち自身が成功していくことが、次の世代へのバトンにつながる

そして、DEI推進ができるSaaSプラットフォームの着想をし、数十社にヒアリング〜現在のWaveleapに至ります。

この時に、海外ではすでにDEI Tech市場が大きくなっていることを知り、テクノロジーでジェンダーギャップを解消し、さらにジェンダーだけでなくDEI全体を包括して解決していけることに大きな可能性を感じました。

テクノロジーでジェンダーギャップを解消することに軸を置いて、ここから初めてVCを探すことを始めました。それが2023年12月。

初めての投資は絶対にYazawa Ventures矢澤さんに投資してもらいたいと考えていた

私が初めてYazawa Venturesを知ったのは、Yazawa Pitch!でした。その時のツイート見つけた。


ピッチ慣れもしていないし、あまり勇気が出なくて応募するの迷っていたのですが、応募締め切り前日くらいにプレシードの際に矢澤さんと一緒に投資していただいたインキュベイトファンドの美鈴さんたちが運営している女性起業家のためのコミュニティ「IF Women’s Community(IWC)」の懇親会があって、なんとその時Yazawa Venturesでインターンしていたなかまりちゃんに出会ったんですよね。それで、勇気を出して応募してみたんです。

(その時のメッセージ)

この時、矢澤さんにピッチをして、お話しさせていただいて、最初の投資は絶対に矢澤さんだ、矢澤さん以外考えられない。この人を味方にできないのであれば、他のVCや投資家を味方や仲間にできるわけない。

と確信していました。

(その時の様子)

矢澤さんは、もともとエンジニアというキャリアがあり、IT業界のジェンダーギャップについて深い課題意識を持たれています。また、国内初・女性の独立系VCでもあり、そもそも日本におけるジェンダーギャップ解消に向けてすでに大きなアクションを取られています。そして、私たちがやろうとしていた、企業のDEI環境の可視化についてもすでにアセスメントシートを作られています。矢澤さんのインタビュー記事もほぼ読んでます(照)

まさに私たちbgrassが目指しているところであり、重なる部分が多く、この方を味方にできなければ、誰に味方になってもらうんだ??となっていました。

ここまで、ただのファンみたいな文章になってしまいましたが、実際にプレシードでリードで決めていただいた時は本当に嬉しかったです。

そして、その後フォローを探していて、最初の調達というのもありなかなか繋がりがない中で相談させていただいたのは、最初に矢澤さんピッチの参加のきっかけとなったコミュニティ「IF Women’s Community(IWC)」の運営をされているインキュベイトファンドの美鈴さんであり、最初は投資文脈での相談ではなく、エンジェル投資家などの紹介していただけないか、という話から事業説明させていただいて、最終的にフォローで決めていただいたという経緯もあり、めちゃくちゃエモい調達だったなと思っています。

最初の調達で感じたのは、助けてくれる人がいれば気を使わずに、とにかく相談しまくるのが大事だなということです。この時、すでに調達をされていたZenmetryの長友さんに毎日のように相談してましたし、事業計画書や資本政策表の作り方まで勉強会をしていただいていました。本当に感謝しております。

そして、一番深かった学びは、「誰を船に乗せたいか」を考えるということ。正直、最初はエクイティ調達やVCについて知識が全然足りなくて、お金、に意識が向いていました。でも全くそういうことではなくて、私はルフィにならなきゃいけないんだな、と思いました。誰と一緒に海賊王になりたいか。ワンピースを見つけたいのか。が大事。

今回の調達について

今回の調達のストーリーについては、またいつか書けたらいいな〜と思ってるのですが、ちょっとだけお話ししたいと思います。

まず、今回の調達活動を始める前に確実に苦戦するだろうと最初から腹を括って挑んでいました。

なぜなら、前回のプレシードの時は私たちのジェンダーギャップ解消というミッションを掲げた事業に興味を持ってくれて共感してもらえる人をピンポイントで見つけてアプローチできたのですが、今回は広い範囲で「共感し、応援してくれる人を見つける」が必要だったからです。

ジェンダーギャップ解消をミッションビジョンに掲げていると、女性の方が圧倒的に刺さりやすい事業というのを私たちは理解しています。VC業界は体感9割が男性だと思います。なので、そもそも事業として刺さりづらい相手の方が多いと感じていたので、きっと苦戦するだろうとも思っていました。これは、フェムテック関連事業や女性をターゲットとしたプロダクトであれば同じ悩みを持つ方も多いかもしれません。その上でどう伝えれば共感してもらえるか、事業についてより伝わるか?を常に考えていました。そして、その中でも確実に共感し、応援してくれる人はいると確信もしていました。

そして、今回のラウンドではとっても素敵で心強い方々に投資していただいくことができました。この、ジェンダーギャップ解消という領域に課題を感じ、可能性を信じて仲間になっていただくこと自体がインパクトあることだと思っています。

最後に、今回の調達は本当にご縁の力で達成することができました。たくさんの方に相談させていただきました。お世話になった皆様本当にありがとうございます。

そして、資金調達活動中に事業を支えてくれたチームのみんなに本当に感謝しています。

資金調達は事業が進んでいるわけではなく、やっとスタートラインに立てたということだと思っています。たくさんの方におめでとう!と言っていただけてとっても嬉しい反面、まだまだ結果が出せていない、形にしていかねばならぬ。と強く思っています。これからより一層頑張ります!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!





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