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小説*とある日々の戯言①

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とある神保町の片隅にそのビルは建っていた。

ビルというよりは一室が住居になっている事務所。

ソファとテレビと冷蔵庫や日常生活に必要な家財道具が一式

揃っており、南向きの窓があり、日当り良好。

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橘修一目線

日当りのいい場所にソファが置いてあり、そこに橘修一は

寝転びダラダラとくつろいでいた。

「おーい、修一!橘修一!おーい!!」

誰かが俺の惰眠を阻止している。

「んー、むにゃ。何だ…一体」

気だるい体を起こし、目を開けると、警部の犬飼蓮司が困った

顔で立っていた。

「お前さんが待ちくたびれてダラダラと惰眠をむさぼっていたか

らお越しに来たのだよ。事件だぞ、探偵」

橘はむくりと起き上がり辺りを見渡す。

さっきまで雑多になって散らかっていた部屋が綺麗になっている。

「小林くーん、小林虎人くーん」

小林虎人は音楽を聴きながら掃除をしていた。

掃除と料理が好きな学生。

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