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水瓶座時代の本性

来年2023年に冥王星が水瓶座に入り(その後山羊座への逆行がありますので、本格的には2024年以降になりますが)、来るべき水瓶座時代の伊吹が感じられるスタートの年になります。

しかしここで間違ってはいけないのは水瓶座は友愛や平和主義、平等を表し、人々にとってのユートピアを目指す時代になる、ということではないのだと感じています。

スピ関係者の中には現在の山羊座冥王星時代を権威や階級、抑圧、格差の時代と定義し、そこから水瓶座時代に入っていくことを手放しで賞賛する趣があります。

山羊座=悪、水瓶座風の時代=善というなんとも善悪二元論的な単純な答えは、牡羊座から魚座に至る12サイン全てに役割があり価値は平等であるという視点を持つ占星術家からすると、随分ねじ曲がった結論に見えて仕方がありません。

山羊座が強い方に失礼な考え方とも言えます。

では山羊座と水瓶座の役割の違いはどこにあるのでしょうか。

天王星が発見以前はどちらのサインも支配星が土星であり、共に秩序を担う存在として扱われていました。

山羊座は現行の秩序、水瓶座はそれにとって変わる新興秩序という意味になります。

そして人類の歴史を鑑みても、必ずしも新しい秩序やシステムが人々の暮らしや生活を良くしたかというと、そうではケースも多々見受けられます(もちろん逆もあります)

そして両サインのわかりやすい役割の違いは山羊座の作り上げた仕組みやシステムを水瓶座は徹底的に否定し、真逆の流れを作り出すということです。

ここが水瓶座の反逆的な性質で、とにかく山羊座の真逆をいこうとする資質があるのですね。

古代から近代に至るまでの多くの社会は山羊座が封建的で伝統的な価値観を重んじる性質があり、水瓶座はそれは打破し風通しの良い新しい考え方やシステムで社会を変革していきました。

しかしここで考えてもらいたいのは、現代社会においてはむしろ山羊座の方が奇抜で新しいものを取り入れすぎた結果、社会的な疲弊と混乱を招いている場合があるということです。

そうなると水瓶座は山羊座を否定し真逆の方向性を打ち出しますので、水瓶座風の時代が過去の社会の良かった面を再現する、一見すると時代に逆行したような流れを作り出す可能性もあるのです。

AIや仮想通貨、暗号資産などのデジタル全盛の時代が到来しつつあるように見える現在ですが、水瓶座時代になるとその反動で意外にアナログ的な思考やもの、システムが日の目を浴びることを大いにあると考えています。

何故ならば山羊座時代にあまりにもデジタル的なものが世界を席巻し、人々を置き去りにするほどのスピードで進化を続けているからです。

その流れを一度止め、人間にとっての本当の豊かさを追い求める、という意識が突然人類の無意識に芽生えてくるということが水瓶座風の時代に起こりうることだと思います。


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