１２ハウスは最もピュアな場所。地雷系女子は病んでるというよりも、純粋すぎる金星を表現している？

占星術を勉強したり鑑定する中で、最も解釈が難しいハウスは１２ハウスではないでしょうか。

１２ハウスは秘密や死、孤独などあらゆる形から解き離れて魂的な自由を目指すと言われていて、この場所に入った天体は他の人には説明できないような感情を持ってしまい、結果煩わしさから人との関係や社会から精神的に距離を取る傾向があるとも言われています。

しかし実際に多くの人を鑑定していくと、上記の教科書通りの回答とはやや違った印象を持つことが多いです。

タイトルにもあるとおり、この１２ハウスに恋愛や趣味を意味する金星がある方は、むしろピュアすぎる恋愛観を持っていて、相手との距離の取り方が上手くなく、距離を一気に詰めすぎた後に相手が引いてしまうと一気に絶縁してしまうなど、駆け引きなど全くなしの子供の様な純粋な指向をしている方をよく見てきました。

これは金星以外の天体でも同じで、１２ハウスが魂のメッセージや直感など現実的な要領を嫌う魚座の影響下にあるハウスであることから、そういった働きをするのですが、嘘を付けずに真っ直ぐに生きたい、その気持ちを曲げるくらいなら相手との関係を絶っても良いと考える傾向が出てくるからです。

金星は受動的な天体で女性の場合は特に恋愛や恋する気持ちの方向を表すため、この１２ハウスにある場合は、誰にでも心をいきなり開いて、受け入れて欲しいと言うような、対人バランス感覚を持っている方からすると、少々危なく見える恋愛観を持っているように感じます。

昨今話題の地雷系女子なども１２ハウスや水のエレメントが強調されている方が比較的多く、思考よりも感情にステータスを全振りして生きている雰囲気があり、本人も周囲もその感情の波に振り回されてしまい、苦労が多いような気がします。

パパ活や風俗、AV業界でお金を稼いでいる女性は、一見普通の人と変わらず、学生または社会人として日常勤務して、副業としてそれらをしている人も多いと言います。

一般的な考えだと、危険性を感じて踏み込むには躊躇してしまう方が多いかと思いますが、１２ハウスや水のエレメントが強い方はあまり抵抗感なく、そういう業界で働いているのです。

１２ハウスはあらゆる境界線が消え、偏見を持たないと言う意味もあり、一般的には良い目で見られない行為でも、存在するものは社会的な必要性があるからだという思考も持っていて、水のエレメントは基本的に人や物と密接な関係でいたいという願望があります。

ここに金星が入ると、恋愛という身も心も相手と近い距離で共有し、一体化するという行為がかなり強くなり、結果メンヘラと言われるレベルで重い感情表現や行動をしてしまう様な気がするのです。

上の女の子も決して相手を刺したくてこのようになっているわけではなく、自分の気持ちがわかってくれない、辛いという感情を言語化したり（風の作用）現実的な解決方法を色々試しながら見つけていく（地の作用）ことがどうしても出来ずに（水の要素が強すぎる）感情が溢れてしまった結果のように私は思います。

もちろん上の画像の子が刃物をそのまま相手に突き刺してしまうことは最悪の状況なので、そうなることは決して肯定しません。
しかし最近メンヘラ系や地雷系と言われるファッションや文化が以前より否定的に取られられなくなった現代では、むしろこういった嗜好に惹かれる人も多いのが事実な気がします。

本人の性格を見るのに占星術を使うのが一番良いと感じるのは、良い悪いと言う観点でなく、どんな配置もアスペクトも人からどう見えようと自分が無意識に表現したい方向性を表していると言う基本的な姿勢があるからです。

２００８年のリーマンショック前後に冥王星が山羊座に入り、結果至上主義が蔓延して１３年が経ちます。
この間に感情や夢などの人間の素直で希望ある感覚がパワーゲームによって押し退けられ、勝者と弱者の相対的格差や貧困は世界的に拡大し続けています。

これは私の持論なのですが、それゆえ占星術でいう４つのエレメントのバランスを取るために感情絶対主義のメンヘラ、地雷、ぴえん系などが特に時代の雰囲気を感じ取りことが上手い若年女性に支持されてきているのではないかと最近思い始めました。

冥王星が２０２４年から本格的に水瓶座に移行し、山羊座のパワーゲームには歯止めがかかると思いますが、水瓶座も感情を軽視し合理性を追求するサインですので、山羊座からのバトンを受け取った結果、今以上に弱者を容赦無く切り捨てる社会が到来する危険性を私は感じています。

そのような乾ききった社会で、実は感情の守護神として自己の気持ちを包み隠さない地雷系メンヘラ女子たちは、いずれ心がすり減った人類に水の要素の大切を思い出させてくれる存在になるのではないか？との仮説をここで提唱したいと思います笑。

占星術やタロットなどの占いも今後大切な役割を担っていくと思うのは、同じ理由で、合理性や社会的勝者優遇の反対側にある、寄り添う気持ちや個々の個性を発揮して幸せになるという生きていく上で最も大切な気持ちも気付かせてくれる存在になると思うからです。

私個人もディープ感情や思考を元々持っているため、特にメンヘラ系の人たちとは話が合いますね。

世の中はバランスを保ってこそ次に繋げていけるため、自分がどういった要素を持っているか、占星術を使って子供の頃に教えてあげるのが、水瓶座時代では当たり前の世の中になっていると信じたいのですが。

そのお手伝いをするために私は生きているような気がします。