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パラディーゾといえば、、、

先日、友達が築地場外にある
『PARADISO』という名のイタリアンに連れて行ってくれました。

PARADISO パラディーゾ
イタリア語で
天国の意味

天国と言われて
私の脳裏にすぐに思い浮かぶのは

ダンテの
『神曲』

イタリアの超有名文学作品で
『地獄篇』『煉獄篇』『天国篇』の
3つのパートから出来ており

著者のダンテが
地獄からスタートして煉獄を通り
天国までを旅する

という
4歳からバリバリのカトリック環境で育った私には
大変興味深いお話

ちなみにイタリア語で地獄は
inferno インフェルノ

ダン・ブラウンの作品
ダ・ヴィンチ・コードシリーズの4作目の名前はここから来ているとのこと

さて
その冒頭箇所は
私たち日本人が平家物語の冒頭
『祇園精舎の鐘の声……』
を暗記するように
イタリア人も暗記をするとのこと

こんな感じです

"Nel mezzo del cammin di nostra vita 
mi ritrovai per una selva oscura, 
ché la diritta via era smarrita. 
Ahi quanto a dir qual era è cosa dura 
esta selva selvaggia e aspra e forte 
che nel pensier rinova la paura! "

人生の歩みの半ばで
私は暗い森の中をさまよっていたことに気がついた
真っ直ぐな行くべき道が消え失せたのだ
ああ、なんとこの険しく過酷な通り抜け難い森について語るのが難しいことか
思い出すだけでその恐怖が甦える!

イタリア人は
自分なりのボキャブラリー
というものを持っていて

独特な言葉遣いやボキャブラリーで
自分の個性を表現して
楽しんでいる人が多くいました

言葉選びでも個性を発揮するなんて
なんてカッコいいんだろう!!!

私はさらにイタリアにかぶれることになります

そして私もそんな人たちの仲間入りをすべく
まずはこの『神曲』の冒頭から
単語を拝借したりしていました

そうすると
イタリア人たちはすぐに気づいてくれました
「神曲だね」と

そんなことで
益々調子に乗り

暇さえあれば電子辞書をいじくって
新しい単語を探す
と言うのが当時の私の趣味となり

さらにオタク度を上げるべく精進したりしていました

今ではもう
その大半のボキャブラリーを忘れましたが爆

言葉選びまでも
自分の個性を発揮するために活躍する
イタリア人

私もそこに近づきたいと
いつも思っています

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