長年のコンプレックスが消えた日
日本の伝統音楽に従事する家に生まれながら
クラシック音楽を勉強し
18歳で芸大に入った時
/
クラシック音楽のドレミファソラシドの
旋法があなたの中に無い
\
と先生から指摘された
お腹の中にいるときから
邦楽を聴いて
邦楽の旋法が
細胞に染み付いてしまっている私には
もうどうすることもできない
絶望的な指摘だった
絶対音感もないし
私の歌は西洋音楽の旋法には
ピタッとハマらない
違和感があるんだろうなぁ、、、
というコンプレックスが
ずっと私の心の中にあった
日本人でありながら
なぜクラシック音楽をやるのか
しかも
邦楽の家に生まれながら
そんな葛藤をずっと抱えていた
そんな私が
突然
ヴェネツィアの宮殿で
『君が代』
を歌わせていただけることに!
イベント当日は
17:00スタート予定だったのに
始まったのが
18:45ころ
途中
聞いていた進行と違う展開になったりして
もしかして
歌飛ばされるかなーーー
みたいな気にもなったり
待ち時間が長すぎて
そんなに緊張しているつもりはなかったけど
喉がカピカピに乾いてきたり
そんなこんなありながらも
無事に歌って来ました!!!
君が代を
歌いはじめた途端
奥に長ーーーい会場の
後ろの方に立ってお喋りしていた人たちも
会場にいた全員が
一気に私の方を向いて
たくさんの人が
前の方にiPhoneを持って近づいてきて
特にこの宮殿の持ち主である
ヴェネツィア共和国元首の子孫であられる
奥様が
iPhone片手に一番前まで来てくださって!!!
その瞬間に私は
音楽と
マイクを通さない
生の人の声のパワーを再認識
そして
長年のコンプレックスが解消されたような
そんな思いにジンワリと浸りました
ヴェネツィアという
本当に唯一無二の特別な街で
その街の中の
美術品に溢れた宮殿の広間で
世界中から訪れた
志高い方々の前で
日本人である私が歌う
こんな体験ができるとは
このイベントの前日まで
夢にも思わなかった
(このイベントで歌えることは
前日の夕方に決まりました🙏)
自分の立っている世界線が
一気に変わったような
そんな感覚
新たな世界線を見て
今私は
自分に再び問うています
1ミリの遠慮もなく
1ミリの謙遜もなく
自分の本当の本当の心の声に
従うとしたら
/
自分は今
何のために歌いたいのか
\
この貴重な経験をさせてくださった
関係者の皆さまに
この場をお借りして
心から御礼申し上げます❤️
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