オペラ歌手になるべく
歌ばかり歌っていた私は
36歳ころまで
社会人として働くことなく生きていました爆
音楽の道に挫折して
結婚に失敗し離婚して
いよいよ働かなければならなくなったとき
たまたま見つけた派遣先が
ドルガバのオフィスでした
週3日の派遣で入ったのですが
オペラ研鑽時代に鍛えたイタリア語のおかげか
ある日突然
社長秘書に抜擢していただきました
オペラ研鑽時代は
お金を払っても教えてもらえない
(テクニックは教わるものではなく盗むもの)
どんなに課金してレッスンに励んでも
仕事は無し
ところが
オフィスではお金をもらいながら
何でも教えてもらえる!!!
しかも有給休暇という
休んでもお金をいただけるという
シンジラレナイ素晴らしいシステムもあり
(それはドルガバとは関係ないけれど😂)
そして
初めて目にするドルガバのお洋服たちに
私は一瞬にして魅了されました
『世の中にこんなにも美しい洋服があったのか』
年に2回
社員だけが特別に購入できるセールを駆使して
私は洋服もカバンも靴も
可能な限りドルガバで揃えました
ドルガバと言えば
ブラックレースとレオパード柄がアイコン
朝から全身ブラックレースに身を包み
出社しようとする私
何度
玄関先で親に引き止められたか😂
そんな愛するドルガバを退社して
約5年が経ちました
出産を機に退社を決めたのですが
その直前には
3番目の社長に上手く取り入ることができず😂
社長秘書から
営業アシスタントに降格させられ
営業にいた派遣社員に
モーレツにいじめられる
という悲しい日々を過ごし
私の中では
次第にドルガバ時代の思い出が
あまり誇らしいものではなくなり
むしろ
消してしまいたい記憶になっていました
出産後
オンラインショップを始め
そこでの信頼性を高めるために
『元ドルガバ社長秘書』
という肩書きを引っさげたりしていましたが
心の中では
『最後は降格させられたのに
その肩書きにいつまでも頼っている自分が
カッコ悪い』
『過去の栄光にすがっている自分は最低』
とずっと否定してきました
2023年のスタートを
ミラノで迎えることになった私
出発のたった10日前に慌てて見つけた
アパートは
期せずして
ドルガバ本社と
ファッションショー会場
『Metropole』
のすぐ目と鼻の先でした
パートナーのタキシードシャツを
新調するために訪れたメンズのショップでは
長年ドルガバに勤めるショップアシスタントが
接客についてくれ
私が勤めていた
2014年ころのドルガバの話に花が咲き
今も進化し続ける
ミラノのCorso Veneziaの一角に広がる
ドルガバワールドについて説明してくれたり
パートナーが通い詰める
ミラノの人気テイラーや
ナポリの老舗テイラーのミラノのショップで
私が以前ドルガバジャパンのオフィスで
働いていたと話すと
驚きと称賛の意を示してくれたり
どこに行っても
ミラノで仕事しているのかと思われて
東京に住んでいると言うと
信じられないという反応が返ってきたり
そんなことが
積み重なって
今回のミラノ訪問で
思いがけず
ここ数年否定し続けてきた
自分のドルガバでのキャリアを
素直に受け入れることが出来ています
ミラノ本社からのビジターのアテンド
特にデザイナーの兄弟であり
ドルガバのCEOである
アルフォンソ・ドルチェ氏のアテンドを務めたり
ヨーロッパの超VIPのスタイリストの
通訳として一日中ショップで過ごしたり
Alta Modaと呼ばれる
オートクチュールのミラノのオフィス
そして
ミラノの本社オフィスや
フィレンツェの工房を見学させてもらったり
ドルガバのDNAについて学ぶトレーニングに
ミラノ本社で参加させてもらったり
ファッションショー会場の前で
偶然にもデザイナーの
Domenico Dolce氏と遭遇したり
全て過去の遺産
今の私とは関係ない
と片付けていましたが
これら全ての経験が
自分の中で熟成して
間違いなく自分の
血となり肉となっていたのだと
今回のミラノ滞在を通して
ようやく腹落ちさせることができました😭
今回のイタリア旅は
2週間弱と比較的短い滞在なのですが
この旅を通して感じたことを
少しずつまたこのnoteに綴っていきますので
皆さま是非ともお付き合いくださいませ!!!
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