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新規就農で大変だったこと~農地編①

 まず、親か祖父母が農家ではない場合、農地を賃貸することも購入することもできません。農業を始めるときに最初に立ちはだかった壁でした。それではどうやれば農家になれるのでしょうか。

 いろいろ調べると、農地法という法律があり、それに基づいて農地法3条許可というのをとらなければならないとのこと。市役所にある農業委員会なんて初めて行きました。その申請には5反以上の農地(私の地域)を賃貸、もしくは購入する段取りをしてから申請し、面接を受けて合格すると「農地を賃貸する許可」をもらえて晴れて「農家」になれるのです。

 まぁ、そもそも5反の農地を集めるのが大変でした。特に15年も前の話。今と比べたら新規就農などあまり例がない時代でしたので。

 まず、テレビでは「耕作放棄地の増加」が問題になってる!なんてやっているので、簡単に農地が見つかるかと思いきや、「優良農地」はまったくあまってない問題。あるのは「形が悪い」「水がこない」「イノシシの住処」など、とにかくやりにくいところばかり。そりゃそうだ。農業がやりにくいから耕作放棄地になるんだもんね。条件の良いところは誰かが作ってます。

 次に、良い農地が見つかっても、「農家でもなく、農業をやったこともないやつに先祖代々の大切な農地」を簡単には貸してはくれない問題。これが第二の壁。これはとにかく対話してこちらを信用してもらわないといけません。私も自分の作った茄子を配りまくりました♪

 最後に農地にもいろいろある問題。とにかく、新規就農でなかなか農地が見つからないと、「貸してやる!」という話に藁にもすがる思いで、すぐに飛びついちゃう。私もそうでした。

 でも、ちょっとまって!その農地、本当に借りていいの?最後に冷静になりましょう。面積や形、作る作物、鳥獣外の有無、大雨の時の水はけ、水源の有無、家からの距離、市街化区域かどうか、地主さんの性格。いろいろなことを考慮する必要があります。どれかを間違えると「負の遺産」になります。

それぞれの細かい注意点は次回♪ 今日はここまで。

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