キモオタは二次元の夢を見る……

皆様、こんにちは。ダメ吉ダメ子でございます。
スキやコメント、ありがとうございます。ツイッターは壁打ち状態なので、密かにとても喜んでおります。「ツイッターは匿名性が高いため、世の中の人の忌憚ない意見が聞けて、やりとりできる」という趣旨の本を読んだのですが、実際に始めてみたら思いのほか仮面舞踏会でした……。ネットのことを本で調べたのが、そもそも愚行でした……。ダメ……。

またサクラ界隈の話題になってしまいますが、もうすぐ新サクラの舞台が始まるそうですね……。いや、私には関係ないんですけど。また、界隈が荒れますかね……。なんで「私には関係ない」のにこの話題かというと、実はツイッターのオススメトピックで、公平先生のインタビュー記事をとりあげたツイートが表示されてしまいまして……。いろいろとミュートをかけたりして自衛はしているのですが……。富沢美智恵さんが新サクラの舞台を観に行って絶賛した、という内容が書いてあるものです……。見なきゃよかったですね……悲しくなってしまいました。主催側の人がなんと言っても、本当に私のなかでの帝国華撃団はあの帝国華撃団だけで、神崎すみれも、あの神崎すみれだけなので……。別に新サクラの舞台キャストの人たちをどうこういうつもりはなくて、観に行った人がよかった!と言っているのだから、(私には違うかもしれないけど)よかった!んだろうな……とは思うけど。公平先生の言うことは確かにそうなんだろうと思うところもあるんだけど、微妙にキモオタ心を傷つけてくるところがある気がする……。


「サクラ大戦」の「ファン」って、歌謡ショウに行けたアクティブな精神の人だけじゃないと思うんですよね。つまり、「ファン同士の交流」は楽しめなくても、「サクラ大戦」というものをすごく大好きだった人もいると思うのです。そもそも、ど田舎でコミュ障で親との折り合いが悪くて年齢がティーン以下だったりすると、東京に出るのための障壁が物理的にも精神的にも高すぎるのです。最寄りの駅までは親の車を頼るか一日に一本しかないバス(それもお昼ぐらいに1本だったりする)、電車は15分以上の感覚をあけて運行しているので逃すとなかなか来ない、終電がすぐなくなるので夜公演は絶対無理、親と折り合いが悪いので親同伴で泊まりとかそういうのも無理……。その前に、チケット情報を手に入れられるかの戦いもあります。
今は多少田舎でもひとり一台スマホ時代なのでティーンでもある程度自由にできるネット環境があるかもしれませんが、当時はそんなものありませんから。ど田舎だとアニメ雑誌を買える本屋なども、親の車に頼らないと行けない。お小遣いもなければ、親にお金を出してもらわなければなりません。そこで親との折り合いが悪ければ、当然、交渉もしにくいですよね。そして、車移動中は折り合いの悪い親と狭い車の中に閉じ込められるので、ストレスが半端なくかかります。ネットは自分のものではなく、一家に一回線なので自由には使えません。しかも、電話回線です。ビヨン、ビヨン、……の。なにもかも自由になりません。
もちろん、親との折り合いが悪くなかったり、コミュ障じゃなくてリアルなオタ友に恵まれたりしていたら地方民でもまた違った展開があるかと思いますが……。過疎ってるど田舎でたくさんオタ友に巡り会うなんて、だいぶ恵まれてると思いますけどね。過疎なので……そもそも子供の数が少ないので……。
そんななかでもゲームなどで触れた「サクラ大戦」や「帝国華撃団」にすごく夢を見て、大好きだった人が確実にいると思うのです。私のようにただ現実逃避の場所にしたか、それとも心の支えにしたかはわからないけど。それは厳密には、舞台の夢ではなくて、二次元の夢だと思うのです。歌謡ショウへは行けなかったけど、あの二次元がとても大好きだった人が「サクラ大戦」の購買層のなかにいたのではないか、ということです。私はいったん離れてしまいましたが、ど田舎からでも一生懸命、情報を追い続けて、ネットがだんだん発達して自由になるお金ができてきたら、地方から通販とかでグッズを買い漁ったりしていた人も、きっといたよね?

新サクラの舞台がゲームと別キャストを用意したことについても、いろいろ言われていますね。私はノータッチなので、それについてもとやかく言うことはないのですが、ゲーム(二次元)と歌謡ショウ(三次元)の田中真弓さんのカンナさんが違うのに受け入れられていたじゃないか!っていうのが、よく引き合いに出されています。これには思うところがあって……ゲーム(二次元)と歌謡ショウ(三次元)のカンナさんには、明らかに共通しているところがあると思うんです。それは、身体性とか呼吸とか、そういうところです。再プレイで2のゲームをやっているときに、カンナさんとかマリアさんとか、テレビ画面から飛び出して見えたんです。すごく生々しく……。そういう生々しい身体性や息づかいが共通だったからこそ、ゲーム(二次元)で大好きになったカンナさんなりの推しを、歌謡ショウ(三次元)でもそのまま推していられたのではないでしょうか。「あの(二次元の)花組の、いろんな面が(三次元で)見られる!」という感覚ではなかったのでしょうか。私は殆ど歌謡ショウに行けなかった組なので、これもあとからの推測にはなってしまいますが……。
ちなみにですが、歌謡ショウではなくドラマCDシリーズでも、ゲームではあまり見られない花組が見られます(聴けます)。実際に歌謡ショウへは行けなくても、こういうドラマCDによって、ゲームでは描かれていない花組の日常の表情を見たように思ったり、実際に公演を観た!ような気になれたのも、あの頃の「サクラ大戦」の魅力だったのではないかと思います。地方のコミュ障二次元キモオタにも優しい……。

なんの話をしていたのかよくわからなくなってきたので、そろそろ終わりにしますが……公平先生の見ていた(見ている)「サクラ大戦」と私の見ていた(見ている)「サクラ大戦」には、だいぶ開きがありそうだなっていうお話でした。でも、受取手側が発信者側が思ったように思わないといけないなんてことはないと思います。なんの気なしに発言したことで、相手がものすごく傷ついたりすることは普通のコミュニケーションでもよくありますね。それと同じようなものだと思います。また、周りの人がそう思っているから自分もそう思わないといけない、なんてこともないと思います。オタ活であれ何であれ、コミュニティというものが形成されると、そういう圧力に曝されがちですね。コミュニティに属している証のように二次創作絵を描き、CPを語り、誕生日ツイートをする……そういうのも、しなくてもいいんじゃないかと、個人的には思います。自分に正直に、一番好きなものを「スキだ!!」と叫べるのが一番よいと思います。

終わりにするつもりが、また何か愚痴り始めてしまいましたね……。
今度こそ本当に終わりです。


よろしければ……また、次回に……。

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