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女だけの街は実現可能か？

トゥーンベリ・ゴン

はじめに

　フォロワーさんのツイートがバズりまして女だけの街が○ヶ月ぶり？回目の注目を浴びています。今回は、これまでも湧いては立ち消える女だけの街について、現時点での所感を適度に書き出しておこうと思います。

まず、こちら炎上気味にバズりましたが、このツイートに大きな問題があるとは思えません。念のため一つずつ見ていきます。

「男がいなくても女だけなら被害がないとかいじめが起きないとか、絶対うそ」
↓
はい。うそでしょう。

「女子校でいじめがあるのに。女だけの街でも絶対問題起きるよね。」
↓
いじめは事実としてありますし、問題のない街なんてないですよね。

「女子校だと男子の目線がないから共学ならしないようなカーストにいるひとでも暴走しやすくなってたと思う。」
↓
私は女子校と関わりがないのでわかりませんが、「〇〇と思う」という感想でしかありません。

やはりどこをとっても、一般的なことしか言ってません。それなのにフェミニスト達からネットリンチされる事態に陥ってしまいました。

なぜ、人々は「女だけの街」に関するツイートに取り憑かれてしまうのでしょうか？

度々話題に上がる『女だけの街』について考察しながら、炎上の理由を突き止めていきましょう。


① 女だけの街とは？

　こちらにまとめがあったので、本文を一部抜粋します。

女性が性犯罪に悩まなくて済む「女性専用の街」
を女性がTwitterで提案し、大きな話題となっている。

・紅茶walkさんのTwitter発言

「女性専用の街があったら夜の9時でも買い物に行ける。深夜早朝勤務もできる。なにより、ボーッとしながら散歩ができる。

気を引き締めなくていいんだ、後ろ気にしなくていいんだよ、足音、自転車の車輪の音、バイクの音に振り返らなくていいんだよ。幸せすぎて涙出るね…」

要するに女だけの街とは、文字通り「女だけが生活している街」みたいです。

それにしても日本っていつの間にかこんなに治安悪くなってたんですね。どの地域なんでしょうか。心配です。

気を取り直して他のツイートも見てみましょう。

あれ？おかしいですね。あれから3年半経ちましたが、女だけの街の建設の噂すら聞きません。不思議な事に、この時点では男達が本気で焦ってたみたいですね。

実際問題として、女性だけで街を作るのは難しい気もしますが、念のため他のツイートも見てみましょう。

なるほど。女だけの街は実現可能みたいですね。

このように女性だけが居住可能で、就学・労働可能で、生活が可能である、というゲーテッドコミュニティ、または城塞都市（ニュルンベルク、ローテンブルク、ルクセンブルク）のようなイメージを膨らませて頂けると良いでしょう。


② もし女だけの街を建設したら？

　さて、女だけの街が余りにも度々話題になるので、私も一度軽く取り上げたことがあります。

2050年〜：
・女性の城未完成事件。男性の国を真似て入居者を募集するも、建設途中でボーリング工事、基礎工事、トイレ工事に男性が関与した事が入居者の逆鱗に触れ解散。空中分解する。

このように取り上げましたが、実際トラブルまみれになることは間違いないでしょう。

非常に面倒くさい話から入りますが、女だけの街を定義してみます。なぜ定義するかというと、同じくよく話題になるヴィーガンに準えると分かりやすいからです。

例えば、このようにヴィーガンの定義を一人一派で各々が決めてしまうと話が拡散してしまい収集がつきません。

そして、この面倒な話を長々とすると本題に入れませんので、ここでは簡易的に「これなら納得！女だけの街の定義」を勝手に模索してみます。

例えば、ヴィーガンのタンパク質摂取源は植物性に限られますので、動物性タンパク質を摂取しながら「私は敬虔なヴィーガンだ」などと表明すれば袋叩きに遭うのは当然です。それを予め避けよう、というのが趣旨になります。

これを女だけの街に当てはめるならば、こんな感じです。

1. 女だけの街認証企業を認定してやるから就労環境を整えよ

女だけの街を作るには、女性が全ての作業を担わねば周囲は納得しないでしょう。さすれば、土木・建築・設備・運搬等、全ての部門において「経営者から雇用者まで全ての社員が女性」でなければなりません。

まさか、男性に街を作らせておいて、これが女性だけの街である！なんて、どれだけ厚顔​無恥でも主張するのは難しいでしょう。

ですから、まずは私達フェミニストが、あなた達企業を認定してやりますから、とっとと女性だけの会社組織、企業を作りなさい。という事です。

女「私は街が出来たら入るけど、会社を作るのは誰かよろしくね！」

2. 建造中は男人禁制

めでたく「女だけの街認定企業」が出来ましたので、いよいよ都市計画に入ります。

女「まずは200世帯、街並みはヨーロッパの古都がいいんじゃないかしら？ガーデニングは女性が得意。石垣を積むのはよろしくね？壁は漆喰がいいわね。

え？出来ない？運搬用トラックの運転手が男性しかいない？そんなのダメよ！壁がサイディングになる？漆喰はやれない？そんな事聞いてるんじゃないの！

全く、認定企業なんて名ばかりで何にも出来ないじゃない！後で考えるとして、居住ルールを決めないと、、、」

3. 妊娠したら退去？

女「男性はダメだけど男子はいいの？何歳まで？それは純真無垢な乳幼児に限るわ。女の子だったらそのまま育ててくれて構わないけど、男の子だったら小学校に上る前に出て行って貰わないとね。セックスしたんだから相手の居場所は判ってるんでしょ？

でも妊娠って辛いのよね。ショック死する程痛いって言うんだから、子育て中に引っ越しってのも冷たいわね。じゃぁ、妊娠したら退去ってルールはどう？これならどっちが生まれても平等でしょ？妊娠が確定してから３ヶ月くらいなら十分引っ越し出来るでしょうから。

考えてみたら、子供なんか煩いし、折角女性だけの安らげる空間を作ろうと言うのに、鳴き声や日中遊ぶ声が聞こえたら、休まるものも休まらない。じゃぁ一律妊娠退去でいいわね？

チョット待って！あなた何様？なんであなたが決めてるの？ルールは多数決でしょ？週末だけは彼氏OKにしない、、、？」

4. 街から城へ

そんな話を続けたものの、女だけの街の定義は移ろい、スケジュールも決まらぬまま時が過ぎ2045年。女だけの街は、その規模をわきまえ、女だけの城に計画を変更します。

これなら上手くいきそうです。

2050年、ようやく入居者を募集しますが、ボーリング工事・基礎工事で男性技術者が従事した事、トイレ設備の敷設に男性が関わった事が判明します。

女「もうこの建物はダメよ！男の臭いが染み付いている！この便座を取り付けたのが男だなんて！私がトイレに入ったら、男に下から覗かれている気がして震えて涙が止まらない！こんなの許せない！

解散よ！！！」

女だけの城計画は頓挫しました。その後はリーダーが代わり、男女関わらず入居出来るルールになると入居者は定員に達し、無事に不払いもなく女だけの街認証企業は被害を被らずに、事なきを得ます。

その後のメンテンナス、下水清掃、外構整備、外壁修理、大規模改修、駐車場のアスファルトの張替えなどは女だけの街認定企業だけでなく、一般の男性作業員も従事するのでありました。


③ 女の敵は女

　結局、女だけの街の定義もルールも決まらず、また決まった所でヴィーガンのような厳しい基準を設けてしまうと、着工すら出来ないと言う状況が発生してしまいます。こんな状況ですから、理想論やユートピアのイメージはどんどん膨らんで出てくるものの、現実的にどうするか？と言う地に足をつけた議論は棚上げされたままで女性同士に亀裂が入ってしまったのです。

あなた達は、どうしてこの理想が解らないの？

現実問題、無理ですよね？

の永久ループです。では、実際にどんなやりとりが行われたのか確認してみましょう。

「一段下の存在を自認しながら男様を気持ちよくして下さい」

ん？そんな話してませんよね？

そもそも誰も「女だけなら被害がない」とは言ってないよな。

あれ？99.8％男性が犯罪を犯すって言ってたやついましたよね？

まあ女を貶めて男に褒められるのが気持ちいいタイプっぽいし、この社会向きに生まれてよかったね。

あれ？男に褒められるのが気持ちいいなんて話してないですよね？みんなには何が見えてるの？？

いじめも殺人も性的暴行もよく起きる空間より、いじめだけの空間の方が全然良くないか？w

そもそもどっちがマシかなんて話してませんよね？

犯罪者の八割がオスだからオスがいないだけで防犯にかかるコストが八割も削減できるならめちゃくちゃ嬉しいよ。

んん？そのクソオスが抑止力になってる事に気づいてない！？

いじめは起きても性犯罪は起きませんよね？

いや、起きるよ？

まともな男性も男児も徹底的に排除しないと意味が無い。

ええ！？息子は！？産んだばかりの息子はどこへ行くの！？ねえ、、、

ここまで読んでもらったら分かると思います。

炎上元のツイートの「男がいなくても女だけなら被害がないとかいじめが起きないとか、絶対うそ」

を、ご丁寧にもみんなで仲良くネットリンチすることで、完全に答え合わせしてくれました。

こんな妄想の段階から分裂してたら不可能です。女の敵は女って真理なんですね。


④ もう一度、目標とロードマップを確認しよう


　女だけの街を作る、大変崇高な目標で、応援してくれる方も沢山いらっしゃいましょう。しかしてその実現は男性の労働力抜きに可能でしょうか？

例えばその街の中で走るタクシーやバス、自転車があるならば、それらを販売・修理する企業や店舗が必要になるでしょう。家電品を売る店、修理する店、その店舗を改修する企業、道路や歩道のアスファルトやブロックを補修する企業、病院であればそれぞれの専門医と技師。そして妊娠したら街から退去する？しない？その人の穴埋めはどうする？・・・

など、当たり前に想像可能な所が全部棚上げされたまま、女だけの街の話が進んでいる気がしてなりません。だからこそ、多くの人から実現可能なの？と訝しがられるのです。

ここへ、ヴィーガンよろしく「スーパーにならぶ野菜や生鮮食材は女性の手で作られたものに限る」「救急車も消防車も運用はみな女性に限る」などと取り決めをしていくと、流石におかしいな、女性だけでは無理そうだなと気が付きそうなものですが。

さらには、元男性のトランスジェンダーを受け入れるかどうか、受け入れなければ差別になり、受け入れればそれを嫌がるシス女性もいる。

多数決で決める？それとも出資額で？それとも一番声と態度がデカイ女性が決める？


⑤ まとめーバカバカしいクソリプか？

　以上の考察は解答に値しない、くだらない揚げ足取りだったでしょうか？失礼な難癖だったでしょうか？

私はそうは思いません。本当に、女だけの街が必要で、且つ女だけの街を実現させたいのであれば、こうした当たり前のくだらない諸問題を一つづつ潰して人口規模を決め、都市計画を作るべきです。規模が小さいなら、女だけの城、女だけのマンションでも構いませんから、仮想の計画でシミュレーションをするべきでしょう。

そうでなければ、いつまでもありもしない女だけの国を理想に掲げ、男性嫌悪を続ける意味はあるのでしょうか？

最後に最も疑問に思う３点を提示して、女だけの街の話を終えたいと思います。


・男の子が生まれたらどうするか（妊娠したらどうするか）
・元男性のトランスジェンダーはコミュニティに入れるのか
・ゴキブリは誰が叩き潰すのか

以上だ。

#女だけの街
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#フェミニズム
#コラム

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