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8月 価値をなくした余白
「透郷」
ボカコレ2023夏TOP100ランキングに参加した作品です。
あまり聴いてくださった方の想像力を侮辱したくなかったのでこれまであまり歌詞って解説してこなかったんですが、最近その辺の思考に変化がありやってみることにしました。
まずこの曲に一つの結論はないです。
表現するなら、最近感じていたことの群像劇みたいなものです。
Aメロ
誰もいない8月 沈んだ街の
遺骨を探している
雑踏の中で受けた傷は
まだ這いずり回っているけど
→最近、SNSで知り合った人とバンドを組んだり、飲みに行ったりすることが増えました。
単純に言うと「遊ぶ友達」が増えたんですよね。いい年して。
もういらないと思ってたんですが不思議です。
私はモブキャラみたいなやつでした。
私が何かをすると「それ流行ってるね〜」とか言われたり。いや俺を見てよみたいな。
大して他人を理解しようとしないくせに自分のことは理解してもらおうとするステロタイプと言われたらそれまでなんですが、
今は自分を理解してもらうことに特に期待をしていないです。
(雑踏の中で受けた傷はまだ這いずり回っているけど)
でもそれも自分だった(はず)なので、びっくりするぐらい空が青かった時などに、その時の周りの風景も含めて、思い出す努力をしてます。
小さい頃の写真、全然無いんだよね。
→(沈んだ街の遺骨を探している)
んで、SNSでの人間関係が充実している今、なんか満たされる気持ちになることが増えたし、孤独でもいいや、と思える自分もいます。
(不思議と今の方が孤独を感じずにいられる 嘘じゃないよ 全てがあべこべな世界)
で、春のボカコレとか、フォロワーさんのボカロ曲とか実は結構聴いてるんですけど、
「歌詞」が好きな曲って全然ないんですよね。
(すみません。批判したいんじゃなくて私の心の問題です)
パワーと絶望感と、丁寧な表現力を感じる歌詞が好きです。
私にそれが出来てるのかは置いといて。
しっかりと想像する余地が残されてるもの。
→
"価値を無くした余白と
打ち捨てられた体温の その乗算を
物語と呼ぶ 悲しい時代で
ナイトパレードが 僕のあの年の
終戦記念日 蒸し返す
誰にも言えないこころの傷が
僕の唯一のプライドだった
君も隠して 飾って
誤魔化しているだけなんだろう?"
んで、色んな背景を持った色んな人が集まるカオスなこのイベントを、色んな背景を持ってやってきた人達が半数を占める街「東京」になぞらえました。
それぞれの新幹線の中で、それぞれが雑踏の中で受けた傷がたゆたいます。
私の場合は2020年に(もう東京住んでたけど)起こった、
友人の自殺と自身の実質的な休職が1番大きいですね。
でも、私、子供がいるんです。
自分がどう生きるのか、ずーっと見られているんです。
5歳の子は休職届も退職届も受理してくれない。
だから、死ぬ気で音楽で食べていく方にシフトしました。それがたまたま2021年にskebを開設したあたりから今日まで成功しました。
でも、相変わらず精神的な不調などで何も出来ない日も多いです。
そんな私にも屈託ゼロの笑顔で遊ぼうと言ってきます。
→
2サビ
"それでも熱を帯びる小さな手 僕の影を今 晒してんだ"
みたいな感じです。
どこかの予告でも言ったけど、
自分のあり方に悩む誰かが、周りのせいにしたり自分のせいにしながら、地獄の今を生きていく為の曲です。
ランクインしたかったなーーー!!!笑
でも最後まで気高くいることが出来ました。
イラスト描いてくれたmakaraさんにも、ギターの音作り協力してくれたvuefloorさん、正直な意見をくれた凵さんに感謝です。
また曲出すよ!
聴いてくださった方、本当にありがとうございました。
では。
makaraさん「カーマン・ライン」
凵さん「美しい墜落」
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