「海の種 2013」劇団PATHOS PACK 2013-08-12

2013-08-12
お友達に誘われて、劇団PATHOS PACK Vol.11 「海の種 2013」を観劇。
宇梶剛士さんの作、演出です。

序盤、出演者さんの年齢が高いなあ、と思いましたが、女性陣が出てきてそんな感じでもなく…
でもすごくみなさん「大人」な舞台でした。
イト役の方もお若いのにすごく演技の幅が広く、重い台詞がずしりと伝わる役者さんで驚きです。
慰安婦がテーマなのですが、現代のシーンから始まり、全然関係ないような戦時中の話になり、そして気づくと現代につながるのが自然にわかり、現代シーンにもどっていく…。
とても見事な構成だなあと思いました。
休憩なしの2時間20分でしたが、全くそんな気もせず没頭していました。

深いテーマの作品なのですが、出演者さんみなさん浮いたところもなく、切迫したシーンは悲しいよりも恐ろしさを感じました。
どの役者さんも迫力がすごくて、常に圧倒されていました。

前半、現代のシーンでは福島避難者の問題を抱え、過去では慰安婦の状況、後半の現代シーンで老人イトが言う台詞は歴史の重みを感じる言葉で、だからといって現代の避難者さんが甘えているというわけではないし比べるものでもないけれど、固執しているより目指すものがある…と思ったシーンでした。

ただ、満州で慰安婦だったイトと、兵隊だったタシロ…福島の話がでている現代だと…90歳くらい…?

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