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勉強した内容を自分のものにしよう Part1

デールワークス四国代表の原口です。
今回は勉強した内容を自分のものにしようということをお話させていただきます。

セラピストは自己研鑽で研修会などに参加していきます。先日、講習会に参加した際に別の受講生の方が「講習会にいくことを目標にして、これで満足している」っていう話をしていました。自分自身がPNFを学んでいき、現在アシスタントになることができました。あくまでも個人的な見解ですが講習会内容を自分の中で理解できてくることで、自分自身の中で知識と現在の技術がクリアになり、次の講習会がより良いものになったからではないかなと思います。簡単かつ個人的な見解が多いですがお付き合いいただければと思います。

忘却曲線の存在

よくあることですが、授業中の講義を聞いていてその内容をすぐに忘れることはないでしょうか?僕自身、学生時代それがとても多かった思い出があります。下の図は忘却曲線と言われる講義内容がどのようにして忘れるかを記載した図です。

ウォータールー大学の忘却曲線

こちらの図はウォータールー大学のホームページに記載されています。一部抜粋させてもらうのですが、つたない訳で申し訳ないです。。。

By day 2, if you have done nothing with the information you learned in that lecture, didn't think about it again, read it again, etc. you will have lost 50%-80% of what you learned. Our brains are constantly recording information on a temporary basis: scraps of conversation heard on the sidewalk, what the person in front of you is wearing. Because the information isn't necessary, and it doesn't come up again, our brains dump it all off, along with what was learned in the lecture that you actually do want to hold on to!
講義から2日目、講義において学んだ情報に対してもう一度確認しない、読み直しもしない等、何もしなければ学んだ内容の50-80%を忘れてしまうであろう。脳は歩道で聞いた会話の断片であったり、前の人の服装であったりと、常に情報を一時的に保存している。これらの情報は必要ではなく、二度と出てくる必要はないのだが、実際に記憶しておく必要のある講義の情報と共に忘れてしまうのである。
By day 7, we remember even less, and by day 30, we retain about 2%-3% of the original hour!
1週間後、より少なくなり30日後には元の1時間の2~3%となる。

https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting

では学習効果を維持するには何をすればいいのでしょうか?

You can change the shape of the curve! Reprocessing the same chunk of information sends a big signal to your brain to hold onto that data. When the same thing is repeated, your brain says, "Oh - there it is again, I better keep that." When you are exposed to the same information repeatedly, it takes less and less time to "activate" the information in your long term memory and it becomes easier for you to retrieve the information when you need it.
この忘却曲線を変えることはできます。同じ情報の塊を再処理することは、そのデータを保持するように脳に大きな信号を送る。同じことを繰り返すことで脳は「これは同じことの繰り返しだ、覚えておくのは簡単だ」という状態になります。同じ情報を繰り返すことで、長期記憶において情報を“活性化”する時間が短くなり、必要な際に情報を取り出すのが簡単となる。
within 24 hours of getting the information - spend 10 minutes reviewing and you will raise the curve almost to 100% again. A week later (day 7), it only takes 5 minutes to "reactivate" the same material, and again raise the curve. By day 30, your brain will only need 2-4 minutes to give you the feedback, "yes, I know that..."
情報を入手してから24時間以内に、10分間復習をすれば、ほぼ100%の確率で復習ができる。1週間後には、同じ教材を「再活性化」するのに5分しかかからず、再びカーブが上がる。30日目には、あなたの脳は "はい、知っています "というフィードバックを与えるのに2~4分しか必要としなくなる。

https://uwaterloo.ca/campus-wellness/curve-forgetting

つまりこれから勉強会にいって満足して、復習することが減ってしまうとせっかく学んだ内容を忘れてしまいます。やはり何事も繰り返しが学習に繋がるということと思います。

まず自分でできることは何か?

下の図は学習ピラミッドと言われるもので記憶の定着化にとって重要な考えと考えられます。

学習ピラミッド
学習効果を継続させる手がかりになる考えです

まず、講義を聴くだけでは学習定着化は5%しかありません。授業を聞いてるだけの僕はほぼ0%だったのでしょう。。。(笑) PNFだけでなく講習会にいくと、アクティブに聞いても分からなかったことも多いです。先ほどの忘却曲線からも考えると重要なことは、分からなかったことを覚えておくことかなと思います。そして可能であれば帰ったその日に文献や参考書でその内容を調べ、復習をしていきます。これが復習と読書に繋がり、そうすることで10%の定着化ができるので、徐々に自分の知識として残ってきます。そして最近ではオンライン勉強会が増えてきて、資料を読むだけでなく視聴覚を用いて学習することができます。英語を学ぶときも単語帳や参考書を見るだけでなく、リスニングの教材を用いることでより発音や意味を覚えていることが多いのもこれに該当すると思われます。そして先輩や講師に聞くこともここに含まれると思います。実際に質問した内容は覚えていることが多く、比較的記憶に定着化しています。

ここまでの部分は自分自身で意識することで実行できることです。私自身はパワーポイントなどで講習会の内容を整理してまとめることは必須にしていました。これが後日に記載するアクティブラーニング、自分自身で学ぶことに繋がったのかなと思っています。

神経生理学が分からず、英語の勉強も兼ねて学習
眼鏡が割れたのも良い思い出(笑)

改めて学習ピラミッドを見てみると国際PNF協会認定コースは非常に学習に対して有益なプログラムであると再認識しました。次回はデモンストレーション、グループ討論、自ら体験するの部分をお話できればと思います。

文責 原口享


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