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【Vol.18】スキルを活かしてスキルを磨け!

DRAW A LOT College

こんにちは
DRAW A LOT Collegeです!

DRAW A LOT Collegeはクリエイティブの仕事だけで、まだ生活ができていないクリエイターさんに『クリエイティブで飯を食う』きっかけを提供すべく生まれたプロジェクトです。
(詳しくはこちら↓)


DRAW A LOT College Season2もSTAGE1がついにスタート!
「クリエイターとしてのキャリアを考える」をテーマに置いたSTAGE1、今回はそんなSTAGE1の特別講義をレポートします。

講義のテーマは……
「イラストレータースキルが活きるあんなシゴト こんなシゴト」


DRAW A LOT Collegeでは「自己のスキル・特性を活かす」ことに長けた、クリエイティブ界の第一線で活躍する講師をお招きし「College」でしか聞くことのできないオンラインセッションを開催しています。

今回、講師をお願いしたのはこの方!


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江藤隆仁 @E_to_H
株式会社アトラスにて同社ゲームタイトルのメディアミックスを担当。 2019年に独立し、“著作権フリーランス”として様々なキャラクタービジネスに携わっている。


「著作物を用いたビジネスのプロ」である江藤さんから業界の仕事構造、ならびにイラストレーターのキャリアパス、そして「イラストレーターのスキルが活きる仕事」について教わります。


「クリエイティブで飯を食う」はゴールじゃない

DRAW A LOT Collegeでも掲げているキーワード、「クリエイティブで飯を食う」はゴールではないと語る江藤さん。

「イラスト・デザインで飯を食う」は“状態”であって、出口(ゴール)ではない。
「自分が望む状態にどうすれば身を置くことができるか」を模索しよう。

「状態」は常に変化しうる。
もし今、クリエイティブで飯を食えていたとしても、なにかのきっかけで食えなくなるかもしれない。状態は流動的なもの。だから、状態はゴール(出口)ではないのだそう。

自分が望む状態に身を置くためにはどんな方法があるのか。それを考えていくために、今回見ていくのはイラストレーターのスキルを活かすキャリアパスです。

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・イラストやデザインを仕事にしたいのであれば、公務員は避けたほうがよい
いきなりフリーランスになるのはリスクが高い。
・まずはデザイン系の会社・職種を目指すのがオススメ。
・非デザイン系の会社・職種でも、努力と運次第で将来的にイラストやデザインを仕事にすることは可能。


江藤さんのオススメは「別の仕事をしながらイラストレーターを目指す」ことです。中でもオススメなのは、デザイン系の会社・職種。

では、具体的にデザイン系の会社・職種とはどのようなものがあるのでしょうか?


どういう仕事がよいのか

「クリエイティブで食っていく」状態を目指すために「とりあえず職に就こう」と思ったとき、どうするべきか。
まずは、デザイン系の会社・職種を目指すのが江藤さんのオススメです。

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・印刷業者
・出版編集
・グッズメーカー Etc...

イラストレーター以外にも、そのスキルが活きる仕事は色々あります!
そして、その力は非常に重宝されるスキルなので、どんどんスキルを磨いてって大丈夫。

第一候補にするのはデザイン系の会社・職種だとして、第二候補はどうすればよいのでしょう。そこで、江藤さんオススメの職種が登場します。
それがキャラクターライセンスという仕事です!


キャラクターライセンスとは

キャラクターライセンスとはコンテンツのメディアミックスやグッズ化、ブランディングを担当する職種です。つまり、メディアミックスのプロ

主な業務は以下の三つです。

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キャラクターを使ったグッズやサービスを製造・販売したときに一定の割合で著作権利用料(ロイヤリティ)を受け取る、ライセンスビジネスを行う仕事です。

そんなキャラクターライセンスが「クリエイティブで食っていく」を目指す人にとってどうしてオススメなのか。
江藤さんの語る、オススメの理由はこちら!

①イラストスキルが役に立つ
②イラストやコンテンツがお金になる仕組みがわかる
③応用の利くスキルが身につく
④需要がある
⑤その割に知名度が低い
⑥コネクションが広がる

キャラクターライセンスという仕事ではイラストレーターとしてのスキルが非常に役に立つのに加え、将来イラストレーターとして生きていくために必要なスキルが身につき、コネクションも作りやすいと語る江藤さん。

これは非常に強いアドバンテージです!

イラストやコンテンツがお金になる仕組みがわかれば、自分の作品のアピール方法もわかっていきます。

スキルやコネクションを身に着けると、クリエイティブの枠は大きく広がる
=「イラストやデザインで食っていけるようになる」


質疑応答

DRAW A LOT Collegeの特別講義では、カレッジ生が講師の方へ直接質問をすることができます!

キャラクターライセンスとして実際に活動している江藤さんだからこそ知っている、業界裏話も答えてくださりました。

Q.1
グッズメーカーの目に留まるにはどうすればよいのか

A.1
(江藤さん)
グッズメーカーはTwitterやpixivなどをよく見ています。
ただ、イラストレーターとしてお仕事が来る(イラストが商品化される)タイミングというのはSNSのフォロワーが5万人を超えたときでも、10万人を超えたときでもありません。決裁者がゴーサインを出したときです。決裁者が「この人の絵柄でいこう」と思ったときなんですね。
決裁者とはグッズメーカーの社長や部長のことです。実際、SNSのフォロワーは1,000人でもグッズメーカーの中にいて決裁者にプレゼンを行ったから自分の絵柄でブランド化できている方もいます。攻めの手法ですね。

SNSなどに作品を投稿することやフォロワーを増やすことはもちろん大事ではありますが、そこからお仕事に繋がるまでにかなり長い道のりがあることは皆さん実感していると思います。なので、それらはもちろん大切ではあるのですが、あくまでも副次的なカードであると思っていたほうがよいです。攻めか待ちかで言ったら、これは待ちのやり方。

でももし、コンテンツのデフォルメグッズ化企画に新しいイラストレーターを起用しようとなった場合はそのコンテンツのイラストを描いている人を優先的に選びます。グッズ化に関わりたいと思う好きなコンテンツがあったら、どんどん描いたほうがよいですね。今の時代、好きと言った人のところにその仕事が行きます
オリジナルコンテンツのブランド化をしたい方も、まずコネを作ったり実績を作ったりするという意味でデフォルメグッズ用のイラストは登竜門になるジャンルかなと思います。

自分がやりたいことに社会で求められていることをまぶすと、結果的に自分のやりたいことがお仕事になるケースに繋がると思いますね。好きなものを表明することと、それが人の目に触れるようにハッシュタグを活用するなどの工夫をすること。グッズメーカーに見つけてもらうには、待ちの手段としてこういうことを堅実に、強かにやっていくのは大事だと思っています。
自分がやりたいことと社会的ニーズの間に満足度の高いお仕事が生まれてきます。

(ちなみに、11月は「いい○○の日」というタグが多いので要チェックだそうです!)

Q.2
好きなコンテンツが三次元(実在する人物)の場合、その人物を直接描くのとジャンル(例えば「女の子」など)を描いていくのと、どちらがよいのか

A.2
(江藤さん)
三次元の人物のイラストを描いてお仕事に繋がっている人はいます。なのでそういうお仕事がしたいのであれば、どんどん描いていってよいと思います。そのイラストを見て、「この人のイラストはこういう企画に使えそうだな」と目に留まることもあると思うので。
ただ目につきやすいかにくいかで言えば、少しつきにくいかなと思います。なので、うまく織り交ぜてやっていくのがよいと思います。


(青山P)
アイドルのグッズを作る側としてコメントします。
アイドルのグッズを作るときに、本人の写真ではなくイラストで作りたいなというときはあります。そういうときに何を調べるかというと、Twitterで「アイドルの名前 イラスト」で検索します。

そのときに絵柄が担当者に引っかかるか引っかからないかでめちゃくちゃ変わります。イラストレーター本人のやりたいこと(=ブランディング、テーマ)をやりつつ、その合間で三次元の人物と自分のテーマを組み合わせたコンテンツを上げていくことで担当者に「この人の絵柄、いいじゃん」と思ってもらえる。そのコンテンツをきっかけに他の作品も見てもらえる。そういう流れでグッズ用イラストのお仕事に繋がることがあります。
なので、織り交ぜてやっていくのがよいと僕も思います。

決裁者がどういう検索ワードを使うのかを考えながらやっていくとお仕事に繋がるかなと思います。

Q.3
特別なジャンルに特化して描いているが、そのジャンルのイラストで関われるコンテンツがあれば教えてほしい(今回の場合、ジャンル「着物」)

A.3
(江藤さん)
キャラクターに着物を着せるデフォルメシリーズを作っていくのが一番早いかなと思います。
キャラクターに猫耳をつけたり、動物化したりするデフォルメシリーズがありますよね。だったらキャラクターに着物を着せるデフォルメシリーズがあってもよいと思います。

着物のイラストを仕事にしていくためには、そこに社会のニーズ(=版権キャラクター)を組み合わせたデフォルメフォーマットを作ってしまって、グッズメーカーに対してアプローチを行うというのが一つの手としてあるかなと思います。地道な作業になりますが、ポートフォリオをグッズメーカーに送る、みたいな。実現するにはそういうやり方がよいのかなと思います。


(青山P)
着物×「○○」ですよね。例えば、着物×動物でもよいけれど、それをずらっと描いていくことでそれがデフォルメのフォーマットになっていく。

Q.4
グッズメーカーにポートフォリオを送る方法を教えてほしい

A.4
(江藤さん)
グッズメーカーのサイトの問い合わせフォームや、採用係にポートフォリオは結構送られてきます。「こういうイラストが描けて、グッズ用のイラスト承っております」「こういうデフォルメシリーズいかがでしょうか」みたいな。
デザインスキルを活かして資料をまとめて、インフォメーション宛てに送る、という感じですね。それくらいの雑さでよいですよ。
少なくともただ待っているよりは企画の担当者の目に直接触れるので、やるだけやっておいてよいのではないかなと思いますね。


(青山P)
デフォルメやSDキャラなど、「こういうこともできる」というイラストレーターの汎用性をアピールできるようなポートフォリオ作りをしてもらえたらよいのかなと思います。


(江藤さん)
ポートフォリオを送るためにも、どういう会社がどういうグッズを作っているのか、どういう会社なら自分のイラストを必要としてくれるのかを調べてください。アニメイトなどのグッズショップに赴いて、ひとつひとつのグッズを丁寧に裏返して、製造元を調べることも必要かなと思います。


♢♢♢


以上、初回の講義でした!


初回ながら、早速「イラストレーターのスキルを活かすあんなシゴト こんなシゴト」というテーマでイラストレーター以外の道が紹介された今回の特別講義。

けれど、その真意は
・イラストレーターのスキルを磨く努力は、決して無駄にならないこと
・コンテンツを作る側になったとき、どういうコンテンツを供給すれば周りのセクションがやりやすいのかを内側から知ること

など、イラストレーターを目指す/イラストレーターとして活動していく上で必要なことを学ぶということでした。

自分の作品の向こう側にいる人のことを考えながら作品を生み出すだけで、環境は大きく変わってくる、というお話を聞いて特別講義は終了。

自分のやるべきことがはっきり見えてきたカレッジ生もいるようです。
江藤さんに教わった「攻めの手法」で進め、カレッジ生たち!

次回のレポートはカレッジ生の個人インタビュー 第2回目を予定しています。



次回もお楽しみに!


By. DRAW A LOT College


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