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モデルナ 1回目体験記(個人的エピソード多め)

昨日、大学に供給が周ってきていたモデルナ の1回目の接種が終わりました。今日は、ワクチン接種を決定するまでの意思決定、接種会場にて接種までの様子、接種後の様子などを個人的エピソード多めに語ろうと思います。

接種までの意思決定について〜どのような基準でワクチン接種を決めたか?〜

接種までの意思決定について、接種までの意思決定で主に三つのことを考慮しました。副反応、有効性、社会的意義という観点です。

まず副反応については、FDAのデータ(1)(2)を元に接種部の痛みや発熱等は起こることが考えられますが、アナフィラキシーショックや死亡に至ると言った重大なリスクについては、プラセボ群と変わらず発症率も0.00~%の世界。また仮に副反応が起きても、アナフィラキシー等、思いつく重大症状は対応がすでに分かって医学的な対処が可能(3)という観点、経過観察の時間が設けられているという観点から、副反応は発熱等の確率は高いもののゼロリスクを参照指標としない限り、懸念が少ないものと判断しました。

次に、有効性ですが、日本で打つ可能性の高い、ファイザー、モデルナ については、発症率に対する効果が90%以上あるという観点(4)(5)、また諸外国では今後ワクチンパスポート等言われているよう(6)に、今後の移動や集団でのイベントへの参加において、ワクチン接種が実質上義務化されるのではないかという観点、またワクチンの副反応と有効性を天秤にかけた場合、有効性の便益の方が明らかに上回るという観点から、ワクチン接種は有効性が十分にあると判断しました。

最後に、社会的意義ですが、これは社会的に大規模な接種を行うことで、個人的な発症確率の減少は0.~%代の微々たるものでも、集団の発症数で実数的に見れば、意味のある効果が得られるという観点から、医療機関、高齢者、基礎疾患を持っているの方々のためにも、与えられた機会があった場合打った方が結果的にその人たちを救うことにつながると考え、ワクチン接種は十分に社会的意義がある行動だと考えました。

以上の副反応、有効性、社会的意義という観点を考慮し、有効性と社会的意義から副反応を差し引いた場合、前者が上回ると考え、「ワクチンを接種する」という意思決定をしました。とは言え、やはり私はかなりのリスク回避型の人間なので接種前、最悪の想定をして「死ぬんじゃないか」などとかなり緊張してました。

接種会場にて〜スタッフの方々の漏れなくダブりなく感の半端なさと、配慮が凄かった〜

先ほども言った通り、接種までかなり緊張してました。

少し早めに接種会場についたため(予約時間にならないと会場に入れないので)、近くの図書館で本でも読んで待っておこうと待機していたのですが、本のページを開きながらも、アナフィラキシーショックについて調べたり、死亡ケースについて調べたりとにかくマイナスなことばっかり考えてました。

それで結局マイナス思考のまま予約時間になり接種会場に行きました。会場に着くとスタッフの方に誘導されるがままに消毒と検温を終えた上で会場に入り、接種券、身分証明書の確認、問診をしたのですが、ここまででかかった時間入室からわずか3分程度。まるでベルトコンベアに乗せられているかのごとく接種まで行きました。接種会場まで行って接種までにマイナス思考をさらに募らせる暇がなかったくらいです。

いよいよ接種。接種してくださる医療関係者の方も確認事項も一言二言で、「腕まくってください、ちょっとチクッとしますねー」、接種完了。入室からここまでで5分くらい。驚異のスピード感、効率性に圧倒されました。

それで接種時間と退出可能時間を書いた紙を発行してもらい、待機室に行くわけですが、入室後にその部屋の担当の医療関係者の方が「大丈夫ですか、お体に変わりはありませんか。退出可能時間になったら、出口のスタッフに伝えて退出してください」と丁寧で優しいお声がけ、そして「あ〜〜〜〜なんて優しいんだ・・・人肌が恋しかった〜〜〜。」と謎の恋心に似た思いを抱く自分に自己嫌悪を抱きながらも、待機の座席へと座る。待機室は、自然音や自然の映像がスクリーンに映し出されており、非常に接種者への配慮がなされてました。そのおかげもあってか、待機室では本を読む余裕が生まれました。ちょうど読んでたのが、スペインがインカ帝国を征服したときの具体的な描写が書かれてたもので描写の残虐性がかなり高く、副反応よりもむしろそれを読んで気分が悪くなりそうでしたが・・・

ともあれ、本を読んでいるうちにあっという間に15分を通過し、30分経過し(僕は、小学生の時熱性痙攣を起こしたことがあるので30分待機組)、紙を出し、退出しました。30分以内に発症確率が高まると言われている重大な症状が出なかったのでひとまずほっとしました。

接種会場で最も驚いたことは、先も紹介した入場から問診、接種までのスタッフの方々の漏れなくダブりなく感の半端なさと、接種者への配慮です。これを経験すると、本番と言われる2回目への不安が少し和らいだように思えます。医療関係者の方々に尊敬と感謝です。

接種後の生活と、24時間後の様子

接種後は頭痛や発熱等があると言われているので、毎食後、飲んでも支障がないと言われているイブプロフェン(7)が入った錠剤を飲みました。

それで、錠剤の効果かプラシーボ効果か、生活はいつも通り、研究や勉強、読書、あと最悪飛ばさないといけないかな〜と思っていた夜9時からの研究科の同期との研究ミーティングも難なくこなせて、発熱もしませんでした。ワクチン接種までに心身ともに緊張していたのか、昨日はいつも以上に熟睡しました。

現在、7月31日11時半で、接種後約24時間立ってますが少し腕が痛いくらいで、これといって特に副反応とみられる症状はありません。今後も注意が必要でしょうが、1回目を難なく追えられたことはひとまず安心ですかね。

まとめと2回目に向けて

以上、個人的エピソードが多めのモデルナ 1回目の体験記でした。意思決定は一応それなりに合理的にしつつも、やはり僕の持つリスク回避傾向の高さからか、打つのは正直、かなり憂鬱だったしかなり怖かったです(僕は非常に行動経済学的な人間?)。しかし、接種会場の医療関係者の方のおかげて、スムーズにかつ、配慮がなされた接種ができ、1回目を難なく終了することができたのでひとまず安心ですね。尊敬と感謝です。

データを見ると、2回目は接種後2日以内に、コイン投げよりも高い確率で熱が出るかもしれない(8)とのことなので、発熱をデフォルトに考えて事前準備と事後対策を1回目以上にしなきゃいけないですね。

また、それらについても体験記書くので良かったらみてくださいね。

では。

[脚注、参考]

(1)FDA,2020"Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting"(https://www.fda.gov/media/144245/download)

(2)..,2020"Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting"(https://www.fda.gov/media/144434/download)

(3)厚生労働省『新型コロナ ワクチンについて』(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0005.html)

(4)前掲(1)

(5)前掲(2)

(6)例えば、EUのケース"EU Digital COVID Certificate"(https://ec.europa.eu/info/live-work-travel-eu/coronavirus-response/safe-covid-19-vaccines-europeans/eu-digital-covid-certificate_en)など。

(7)厚生労働省『新型コロナ ワクチンQ&A』(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0007.html)

(8)厚生労働省『新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(コホート調査)』(https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000809341.pdf)

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