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園の保育理念を言えますか?

どの園にも必ず保育理念が存在しますが
案外覚えていないものではないでしょうか?

とある主任研修で
「あなたの園の理念はなんですか?」
と聞かれて多くの方がスマホからHPを確認したそうです。


1、理念はなんのためにある?

理念とはそもそもなんでしょうか?

【理念】
1,ものの原型として考えられる、不変の完全な存在。
2,事業・計画などの根底にある根本的な考え方。

つまり『園の価値観』と呼べるものになります。
この『価値観』を理解していなければどうでしょうか?

もしあなたが『自分の価値観』を
わかっていなければ
何をするにもあなたらしさに欠け
場当たり的で軸のない毎日を
送ってしまうことになるのではないでしょうか?

保育でも同じことが言えます。
保育者同士で意見が割れた場合や
保育中の判断に迷ったとき
その方向性を指示してくれるのが
理念となるのです。

2、理念を浸透させるには?

理念の重要性を語ったところで
次にそれを職員全員が把握する必要が
出てきます。

ありがちなのは
会議などで理念の由来や必要性を語り
個人の意識に頼ることが多い
ですが
それでは8割の人は忘れるでしょう。

マネジメントは仕組み作りが本質です。
日常の習慣に取り入れることが
重要になります。

かと言って『毎朝みんなで復唱』など
しないようにしましょう・・・。

本筋に戻ると理念の浸透で
まず念頭に置くべきは
すぐに浸透させようとしないことです

ただ言葉を覚えるのではなく
その本質を日々の実践を通して
徐々に個々人が
『腹落ちする』
ことが大事です。

例えば
毎日の午睡時間に各クラスで
その日の保育の振り返りを15分する
とした場合
その中で出た疑問や問題について
まずは理念に照らし合わせて考える
ということを習慣づけることで
自然と理念を深く考え
実践の中に落とし込むことができます。

3、注意点

ルールや仕組みを作った際は
それが円滑に進行できるよう
環境を整えるのが管理職の役目です。

今回のように
振り返りを行うと決めた場合
各クラスが実行できるよう
管理職は午睡中の人員配置や
休憩のローテーションについて
リーダーに相談しながら
指揮やフォローを必ず行いましょう。
※振り返りに対するフィードバックも忘れずに

決めるだけ決めて現場に丸投げでは
マネジメントとは呼べません

以上が理念の必要性と浸透について
個人的な見解について書いてみました。

園によって状態はさまざまですが
それぞれにあった仕組みづくりを
行っていけるとよいなと思います。

補足として
理念は短くシンプルな方が覚えやすく
日常的に言葉に出しやすいのでは
ないかと思います。


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