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沼津のアスルくんが教えてくれた、見たことのない海と空

2023年5月、電撃デビューを飾ったアスルクラロ沼津のアスルくん

沼津のアスルくんがやってきた|Jリーグマスコットのことばかり考えるブログ (note.com)

クラブで働くインターン生という触れ込みで登場したその肩書きに相応しく、常に礼儀正しくサービス精神旺盛で、とてもデビューしたてとは思えないほどにあらゆる場所・場面に顔を出し、それを明快に発信し続ける…、まさに獅子奮迅の活躍ぶり。
その名は全国のマスコット好きに知れ渡ってきました。



アスルくんはもしかしたら今見ておかなければならないマスコットなのではないか?と思わされた僕は、このたび沼津に足を運ぶことになりました。
個人的には十数年前にほんの少しだけ立ち寄ったことしかない沼津。
マスコットに会うために、ほとんど知らない街、行ったことのないスタジアムに高速バスで向かいます。


事前に公表されているスケジュール的に、キックオフ3時間前に沼津・愛鷹のスタジアムに到着すればアスルくんの登場に間に合うはずでした。

そのスケジュールに合わせて、沼津駅からのバスに乗り込み、スタジアム広場への階段を登ると…

もういた。
なんか乗ってるし。

撮影会っぽいことをやっているので、とりあえず遠目で眺めていましたが、それだけでもはっきりとわかります。
ただものじゃない。

なんといいますか、ずっと動き続けてるんですよ。

パトカーの前でなんぼポーズしとんねん。

もうとにかく動く動く。
休む間もなく。
もちろん休む瞬間とか、何をすればいいのか迷う瞬間とか、ヒマそうな瞬間はあるんですけど、その状態すら全身で表現している。(ヒマそうなポーズや迷うポーズを見せてくる)
全ての瞬間においてマスコットとして表現を行っているのです。

「無」を表現するアスルくん。たぶんわざとやってる。

そしてファン対応も素晴らしい。ちゃんと一人ひとり向き合って、相手に応じたファンサを見せてくれています。
マスコット耐性のある、いわゆる「強めにいじってもいい奴」もちゃんと見抜いてグイグイ迫っていました。
あなた本当にデビューして4ヶ月経ってないんですか(当時)!?

こども相手にこのしゃがみっぷり

せっかくなので僕も声をかけさせていただきましたところ

おもむろに数十メートル手を引っ張られて「ここで写真撮ってください」と命じられました。いきなりいじってもいい奴リスト入りしてる。
(マスコットに数十メートル引っ張られるのは徳島のティスちゃん以来二回目です)

しかしアスルくん、グイグイ来ながらもちゃんと礼儀正しいんですよね。
そこらへんが「真面目なインターン生」という個性の見せ所なのかも。

その後もアスルくんをウォッチし続けましたが、まあ評判通りよく働くマスコットです。

サポーターを煽るアスルくん
ラブライブ!サンシャイン!!の看板の後ろで細かくポーズを取り続けるアスルくん

試合が終わった後も長いことファンサービスを続けていたアスルくん。
本当にすごいマスコットがデビューしたものだ…と驚愕しました。ふれ合う満足度が異様に高い。
先述の通り、一人ひとり対応を変えてくるので、「また会いに行かないと」と思えるポイントが盛りだくさんすぎるんですよね。
実際に今シーズン繰り返し沼津に通うマスコット好きが何人もいるというのも納得です。沼津の沼はアスルくん沼の沼。


さて、アスルくん見たさに初めてこの沼津・愛鷹のスタジアムにやってきたのですが、気付いたことがいくつかありました。

景色がとてもきれい。
市街地から離れた山の中にあるロケーションで、しっかり海も視界に捉えられます。
アクセス自体も、沼津駅から一本の路線バスで行けるので、距離感ほどは難易度が高くないと思います。(みんな車で来るからかバスは空き気味)

静岡おでん

そしてスタグルが種類が多くて安くて美味しい。(しかも並ばない)
これは想像以上でした。一度では全然楽しみ尽くせない。

静岡のお茶

しかも沼津のスタグルは静岡ローカル色がとても濃くて、縁のない地からやってきた人間にとっては本当に遠征感が湧いてくるんですよね。素晴らしい。

初めて愛鷹に行き、東京近辺の上位カテゴリサポが、他サポとしてよく足を運んでいることの意味を気づかされました。
都心部からもギリギリ行けるくらいの距離の「理想のJ3会場」なんですね、ここは。
遠征感、グルメ、お祭り感…すべてがストレスのない範囲で満喫できる場所。
それが愛鷹だということ…。

でも僕がそれを知れたのは、他でもないアスルくんが登場してきてくれたからなのです。

もっと言うと、沼津の町も非常に見どころがありました。

この美しい海岸線と空。
右端には富士山がしっかりと視界に入ります。

早朝に沼津港の名店「にし与」でアジフライとマグロ丼を口にした時の、例えようのない幸福感…

どれもこれも全ては、アスルくんが現れてくれなければ、しばらく先まで(もしかしたらずっと)知ることはなかったのです。

魅力的なマスコットは誰かがクラブを知るきっかけになり、街を知るきっかけになる。
そんなことを心から実感させてくれたアスルくんに感謝です。

また行く!!!!!

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