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日本古来の豆行事

みなさんこんにちは大豆カンパニー本木です。脱線しがちな記事が続いてましたので(汗)今回はちゃんと豆について書いてみようと思います。「マメな人」「マメな性格」など良く言ったりしますがその時のマメは「豆」ではなく「忠実(マメ)」と書きます。この意味は「労苦をいとわず物事に励む」「勤勉」「体が丈夫」「真面目」「誠実」「本気」など様々な意味が込められているようです。豆屋の豆知識です(笑)さて、日本では豆を使った行事が色々ありますよね。節分・おせち料理・豆名月(マメメイゲツ)などですが「なぜ豆をまくのか?」「なぜおせちに黒豆は欠かせないのか?」「なぜ枝豆をお供えするのか?」ご存知でしょうか?ではちょっとみていきましょう!

【おせち】おせちは元々五節句の日に神様にお供えをする「お節供(おせちく)」と呼ばれる節句料理でしたが、後に元旦の祝い膳のみを「おせち」と呼ぶようになりました。お正月に黒豆を食べる意味は「今年も1年日焼けで真っ黒になるまで元気に健康で働けますように」という意味があるから黒豆を食べるようになったそうです。東洋医学では春は「肝」、夏は「心」、秋は「肺」、冬は「腎」というように四季それぞれを臓腑の働きに当てはめて考えられていますが、代表的な「腎」に良い食べ物といえば黒豆です。黒い食べ物は血を補い、陰に偏った体を温めてくれるので積極的に食べると良いとされています。改めて黒豆パワーはすごいし先人の知恵は良く考えられているんだな~と思いますよね。

【節分】鬼は~外、福は~内♪と子供の頃みなさんが豆まきをやったかと思いますが、節分は24節気うちの一つ「立春」の前日で季節の分かれ目という意味です。この季節の変わり目には邪気が入りやすいと言われていますので、新たな季節を迎えるにあたり邪気を追い払う意味で豆まきを行事として行ってきました。豆には穀物の精霊が宿っていると昔から言われており、豆まき以外にも神事にもよく豆は使われていたようです。「魔を滅する」で魔滅(まめ)とも言われていて、鬼にも豆をまいて退治したという逸話もあるようです。改めて豆はすごい穀物でありがたいものという事がわかります。

【豆名月(十三夜)】※(栗を供えて【栗名月(十三夜)】という地域もあるそうです)う~さぎうさぎ~♪何見て跳ねる~♪十五夜お月様見て跳~ねる~♪十五夜は歌でも有名で皆さんも団子やススキなどを飾った事があるかと思いますが、豆名月(十三夜)というのは旧暦の9月13日に枝豆をお供えして、収穫の喜びを祝う日です。十五夜を見て十三夜を見ないと「片見月」と言って縁起が悪いそうなので、できれば2回お月見を楽しみましょう!2017年の十三夜は11月1日で「その時期に枝豆あるかな~」という疑問が湧きますが、そこはあまり考えないようにしましょう(笑)十三夜は普段10月中旬頃(2018年は10月21日・2019年は10月11日)なので、この時期に昔から枝豆をお供えしてきたという事は、やはり在来種は晩生(おくて)の豆が多かったんだなと想像できるところが面白いですよね。
 豆を使った行事を書いてきましたがこれだけ昔から皆に愛され、ありがたいものであった事はお分かりになったかと思います。この豆に全力を注いで全国の人たちに豆の良さ・素晴らしさを伝えていくのが私の使命であり人生の冒険と思っています。ともに「豆」をいろんな角度から広く伝えていきましょう。左上に豆の行事を書きますので、行事にからめたイベントなどもぜひ企画してみてくださいね♪