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大豆的旅行記#1北海道編1-2再会・集結

空を飛ぶこと3時間

隣の会話が面白かったことも相まってすぐに北海道へと足を踏み入れることとなった。
天気は小雨、雲に覆われた北の大地はめちゃくちゃ涼しい。
正直肌寒いまでいっている。気温は20度前半、7分丈の麻のシャツを羽織った大豆は明らかに場違いであった。
新千歳空港は同じような旅行者が多く半袖短パンの猛者もいた。きっと彼は後悔していることだろう。

時刻は2時前、ここから札幌までは40分、駅から宿まで15分、チェックインは3時から、同級生と現地集合で宿を共にするため予約者の僕はすぐに街へと向かう。当初の予定ではお昼ご飯に空港の回転寿司でもいこうかなあなんてうつつを抜かしていたが、飛行機が少し遅れ、預けた荷物が最後に出てきたおかげで、分刻みのエリートサラリーマンスケジュールへと時計が揃ったのだ。

空港から札幌までは快速エアポート

数駅止まるだけでただ最短で札幌駅へと着く。自分の故郷よりよっぽど都会なので人の量に少し驚く。駅から宿までのバスへ乗るために移動をする中で馬車を目撃。今回の北海道旅行ではお馬さんを見れないと思ったので少し興奮してしまった。
大阪東京では高収入でお馴染みのバニラに加えて札幌ではショコラの宣伝トラックを見かけてこれもまたウキウキである。

その後バスに乗り宿近くへと到着する。
無事15:00を過ぎた頃に宿へとつきチェックインを済ませる。今回の宿は10人以上で泊まる大所帯だ。最近だとゲストハウスに加えて、ホテル寄りの大人数グループ向け宿泊施設も増えてきているようだ。プチ同窓会として使用するのにぴったりである。

15:00にチェックインを済ませたことをグループLINEで報告するとみんなの到着が大体17:00を過ぎそうだということを知る。

もっと先に知っておけば空港でお寿司も食べれたかもしれない、そんなことを思いながらホテルの近くに古風な喫茶店があったことを思い出す。

フロントに鍵を預け、グループLINEでもし早くついたらフロントにいってくれと置き言葉をして部屋を出る。

時間は15:30過ぎたあたり、今日の夜は飲み会、久しぶりに会う友人も多いためきっと夜は長い、そんななかサンドウィッチ、パスタを食べる勇気は出ず、大豆的スイーツの王様『ベイクドチーズケーキ』とホットコーヒーのセットを頼む。喫茶の席は少しトラディショナルなデーブルにベロアの赤ソファ。ステンドグラスの傘がついた電球ランプと、謎の絵画。想像していたよりしっかり目の喫茶店だった。

チーズケーキは案の定美味しいし、コーヒーで溶けていく甘さがこの上ない。チーズケーキとホットコーヒー、羊羹と煎茶、この組み合わせは世界でも最高のバッテリーと言っていいだろう。

少しお腹を満たしたところで、散歩へ出る。近くの歴史民俗資料館では近所の方々の合唱が聞こえる。ギリギリ雨を回避している表面張力の雲を見ながら少し歩いて宿へと戻る。

この時間ぐらいから一緒に泊まる友人たちが少しずつ集まっていく。

最近会った人でも半年ぶり、長い人だと5年振りに会う友達もいる。

僕の個人的な理由から人間やめてた時に連絡を取らなくなったこともあって、最初少し気まずい時間が流れたが、話してるうちに昔の雰囲気にもどっていく。

それぞれが働き始めて結婚している人もいれば、管理職に飽き飽きして転職を考えている人もいる。昔は全くアクティブじゃなかった人がパーソナルトレーニングに通っているのも驚きだ。

社会に出て大先輩方にお世話になりゴルフを始めてハマっている話やいまだに麻雀で夜を明かしている話など、変わってしまうところもあれば変わらないところもある。

そんな近況報告をしながら荷物を開け、次第に夜へと向かっていく。

次回 札幌の夜は長い でお会いしましょう。

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