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大豆的旅行記#1北海道編1-1機内

時は梅雨終わりかけの夏始まり

湿気と暑さが交差する不快度指数スクランブル交差点を迎えた南の島の空港にわたしはいた。


空港とは素晴らしい場所で、楽しかった人が楽しみな人しかいない。プラスの感情が渦巻いている。中には飛行機に乗り遅れそうでパニックになる人や、旅行で喧嘩したカップルとかも時々いるけど、そんなものは時間が経てば笑い話だ。


例にも漏れずわたしもワクワクドキドキを抱えていた。目的地は試される大地、母なる大地、北の大地 北海道。

目的は大学時代からの友人の結婚式である。全国各地に散らばった同期たちと再び会うのも数年ぶりで、昔を懐かしむ気持ちも膨れ上がってくる。


今回の#1では往路の飛行機内、3列席の窓側にわたし、右2席に同年代と思われる女性2人組。彼女らの会話がなんとも言えない話題で3時間止まることなく聞こえてしまった話をしようと思う。


彼女らもまた就職や結婚を経て価値観が少しずつ変わりつつある悩めるものたちだ。


2人は大学を出ていわゆるIT業界で働いているようである。男性が多い職場の中で逞しく生きる彼女らの言葉は強い。


就職の際にイメージしていたキラキラITではなく、現場でおじさんたちの相手をさせられているらしい。先輩の中には、とびきりポジティブな発言をしているが、中身がついてきていない人がいる。もちろんそのマインドをリスペクトしつつも、同僚として働くのは多少骨が折れてしまう。しかも少し小言を言おうものなら、ポジティブの油田から浴びるほどのエネルギー攻撃。最初のうちは抵抗していたが、今やもう構う気もなくしてしまった。そんな、無敵に近い先輩のことを彼女らは『役職のない煉獄さん』と称す。信念を持ち、誰よりも誇り高く熱い男である煉獄さんのようなメンタルを持ちながら、そこまで結果を出せない男だというのだ。側から聞いていて、なかなか耳が痛いなあと思いつつ、結果が出るまで頑張れ煉獄さんという思いで、密かに応援をする。仕事の愚痴はキラキライメージと現場の地味な現実のギャップや、これからのキャリアやライフプランを考える中で、結婚や家庭の話題へ続いていく。


おめでたいことに、お二方はすでにご結婚なされているようでパートナーとの関わりかたについての話が始まる。


第一ポイントは相手の趣味について


ここで2人の意見が大きく割れる


一方は相手に完全についていくパターン、興味のないスポーツ観戦でも必ずついていくし、立ち上がって応援もしているが、興味は一向に湧かないらしい。こちらの場合は本人の趣味もない模様


もう一方は、お互いの趣味については基本放置。それぞれがやりたいことをやっているパターン。ただ相手のバイク趣味が高じてガレージを持って副業をしたいという野望に対しては、一回やってみてやり切って諦めて欲しいという、隠された思いがあるらしい。


まあ男の子は何か機械をいじりたくなる習性があるのはご存知の通りですし、わたしの自作パソコンへの熱い思いもいつかnoteにしたためたいところである。


閑話休題


そんなパートナーとの付き合いかたを話し合う2人の中で気になったワードは、


『俺と仕事、どっちが大事なの』


とうとう時代が変わっているらしい。

片方の女性は、仕事で家を空けている時間がパートナーよりも長く、この言葉をかけられたそう。


一昔前の価値観だときっと存在しなかっただろうなあという言葉。やっぱり相手があまり家にいないと、一緒に過ごす時間が少ないと寂しくなるよね、わかるよ、わかってあげられるよ。


結局男も女も、大差ないのだろう。

せっかく一緒にこれからを共にしていこうと誓った2人ならできるだけ長い時間一緒にいたほうが幸せになれるのだろう。


もしくは完全にお互いの時間を尊重できる度合いが一致する相手を見つける必要があるが、これはまず無理。


なので、自分が合わせたい!と思える相手と出会えたら幸せだろうと、ふと空を飛びながら思うダイズでした。


今回の北海道旅行はこう言った人生に関するいろんな人の状況を目の当たりにしたり、考えるきっかけをもらったりした。


その中で1番思ったのは


自分成長してねぇ!!


ですね。

周りの友人はいろんなステップを登っているように見えるけど、自分は常に足踏みをしている気がした。今回を刺激にして、少しは大人になりたい気持ちが増えてきました。



すでに大人の階段を登っている、隣の2人組は一通り愚痴に近い話を終え、お互いが好きなK-Popアイドルの話へと移っていく。最後には『韓国海苔』と『ハンドクリーム』で韻を踏みながら、北の大地へと足を踏み入れていったのだ。



次回、大豆的旅行記北海道編#2再会・集結




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