コルチゾール

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種です。
心身がストレスを受けると、急激に分泌が増えることから、「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
コルチゾールの分泌過多は、ストレスから身を守ろうとして起きる現象です。瞬間的な量の増加に問題はありませんが、長期的なストレスにさらされることで、脳の海馬を委縮させることが分かっています。
さらにコルチゾールの分泌は、免疫系・中枢神経系・代謝系など、身体のさまざまな機能に影響を及ぼします。
それはたとえば、うつ病患者のコルチゾール値が高いことなどからも分かります。つまりコルチゾールは、ストレスと心身の健康状態を結びつける、大切なホルモンなのです。
たとえば、プレゼンや舞台など緊張する場面に立つと、コルチゾールの値は10〜20分間の間に2~3倍にまで増加することが分かっています。
それよりも、ストレスが、脳の視床に働いて、脳下垂体から出る副腎皮質刺激ホルモンを介して、副腎皮質ホルモンに影響を与えています。これは脳下垂体ー下垂体ー副腎連環と言います。
脳にかかったストレスは、このHPAaxisを介して、副腎に影響を与え、体全体の代謝に影響を与えるということです。

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