学び続ける意味1

本当は、『「BCとAD」から「BCとAC」へ』の続編を書きたいのですが、全然、時間が足りない状態です。。。ゴールデンウイーク期間中に、書きたいと思います。

さて、皆さん、1年前の今日は何をされていたでしょうか。私は、「令和」になる瞬間を祝っていたかと思います。多くの皆さんもそうだったのではないでしょうか。
令和にお祝いモードだった日本だけでなく、世界中のだれも、今のパンデミックの状況を想像できなったのではないかと思います。

私は、最前線で新型コロナウイルス対策を行っています。
ちなみに、3月10日から平均睡眠時間が2時間です。

沖縄県の新型コロナウイルス対策サイトの構築の世話人をしたり、県の医師会や海外の研究者、エンジニアやデザイナー、ボランティアや市民、知事や県の保健担当部長や統括監、経済対策の担当課長、観光関連の担当なども含めると多くの方々と連携をしながら、かつ、日中は沖縄市の業務をしながら、午後6時から8時間以上は、それらの対応にあたっています。
土日や休日の方が様々なタスクがはかどるので、本音は、非常事態宣言の
期間中は、ずっと在宅勤務をしたいぐらいです(笑)

さて、本題です。 「学び続ける意味」とは何でしょうか。
結論から言いますと、「生き抜くため」だと感じています。
私が10年ぐらいお手伝いさせていただいている自治体職員の研修プログラムがあります。その研修を継続するか、今回は一度、休止するかで意見交換をしています。

私の結論は、やるべきです。なぜかというと、こんな機会はないからです。
ただし、今までの研修とは全く別次元の研修を行う必要があると感じています。
理由は、以下に述べます。

誰も想定していない、(これは国内だけでなく、世界を含めて)未知の領域の新しい世界を構築するターニングポイントにいるからです。
行政や政治のみならず、医療もビジネスも、NPOも市民もあらゆるセクターが変革(改革、もしくは革命)を求められている状況です。

命か経済か(本当は、どちらも命です)という究極のトレードオフの中で、SDGsという17のゴールも超越した、未知のウイルスとの共存するために、私たちは何が必要なのか、行政職員としてどのように政策立案し、行動を興し、軌道修正し、失敗成功を繰り返し、スピード感をもちつつ、他の市町村の良いモデルはドンドン展開し、自分たちのノウハウや経験はオープンにし、行政のみならず民間との官民連携を行い、デジタル化を行い、テレワークや働き方改革、福祉や教育など、ありとあらゆるものが学びながら、行政のプロジェクトに直結できるのは、今しかないと感じています。

正直言いまして、沖縄市の行政職員となって、今が最も充実した時間を過ごしていますし、200%のフルパワーで、琉大の時代よりも充実して、かつ本当にやりがいのあるシゴトだと感じています。(と言っても、まだ1年しか市町村の行政職員ではありませんし、県庁には3年いたのですが、まだ採用2年目です。苦笑)

3月30日から本格的に「新型コロナウイルスの影響調査(沖縄市版)」の資料作成を行い、毎日、10~15分のプレゼンテーションを3本こなしています。市長、副市長、部長、電話担当をする職員や非常勤の職員も含めて、私に関わる全ての職員に、私が得られた情報をすべて共有しています。
そして今日が、30回目の更新となる調査となりました。ちなみに、国立感染症研究所が先日定義しなおした、濃厚接触の定義は2日前から、というものは、沖縄市では既に3月30日の段階で、そのように対応していました。情報源は、米国のCDCや米軍空軍からの情報を、私と英語担当職員が翻訳して、市長副市長には説明をしていました。

きっと、この学びの機会を逃すのは、これから来るであろう感染症の第2波や第3波、新たな感染症、自然災害なども含めた対策も行いつつ、市民や住民と向き合い、医療や福祉、民間企業と連携しながら、行政サービスを向上させていくのかを、超実践的な学びを逃していくこととイコールだと感じています。

以下は、ハーバード大学がまとめているレポートで、欧米も方向性は、ハーバード大学のような流れです。(独自路線のスウェーデンやブラジルもありますが)
しかし、日本は違うステージで動いていますし、沖縄や地域は、それぞれで独自で出来ることを模索する必要があると感じています。また、大国や先進国からだけでなく、新興国やもしかしたら少数民族からも学べるかもしません。国内でも、全国一律の「非常事態宣言」ではなく、自らの地域の考え方を示し、市民や住民、企業やNPOなどの様々なセクターの皆さんと一緒に行動を興すことが重要だと感じています。

ハーバード大学のレポート
https://ethics.harvard.edu/covid-roadmap

日本語の解説は、このページが良いかと思います。


さて、最後に次の言葉でまとめたいと思います。

Think globally, Act locally(地球規模で考え、足元から行動する)

という言葉があります。
しかし、今、本当に必要なものは、

Act locally, Share globally (地域で行動し、世界へ想いを共有する)

だと感じています。

この言葉は、10年ぐらい前に、ふと思いついて、4年前にボランティアで立ち上げた、「じぶん基金(個人創案型基金)」でも、使っている言葉です。今年は、残念ながら、沖縄の子供たちを「宮里大八国際交流基金」を活用して、アジアへ送り出すことは難しいと考えています。

この基金は、若者たちが地域で行動を興し、世界と沖縄を繋げ、地域を支える人材を輩出するための基金です。なので、アジアへ送り出すのは、難しいとしても、若者たちが地域で行動を興し、海外とつながるための取り組みを、何かできないかを考えていきたいと思います。

ぜひ、皆さんからもアイディアをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
皆さんで、学び続け、行動を興し続けましょう!


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