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妻と僕とハンバーグと

ある時妻とスーパー内を歩いていて、こんなやりとりがあった。

僕「この惣菜のハンバーグ美味しそう!いつか食べてみたいね」
妻「…離婚しよう」

一体何が起きたのか一瞬僕は分からなかった。
皆さんはこれだけで彼女の思考がわかっただろうか。

分からない方は良い。ぜひ今後もこんなやりとりと会話に時間をかけない人生を歩んでいただきたいし、本当にそんな人生を心から羨ましく思う。
わかってしまった人は、ようこそあなたはこちら側の人間です!という感じ。きっと私と同じ「息苦しさ」を感じて生きている人なんだと思う。心から同情する。

答えは以下の通りだ。何故なら本人の口から聞かされた理由だから、ある程度信憑性はあるでしょう。

出来合いのハンバーグ美味しそう

私の作るハンバーグは美味しくない

私なんか必要とされていない

私は愛されてない

愛してくれない人と一緒にいても仕方ない

離婚しよう


いやまじでどうしてそうなった

間の思考プロセスを4つほどはしょり、更には決めつけに決めつけを重ねての離婚という結論を出された時には、僕には言い返す余地が全くなくなっていた。
だって彼女にとってはそれが真実だし、その確定している事項に対して何かを言うのは無駄だと思ったからだ。ここで弁解すると更に誤解を生む。恐怖でしかない。僕には謝り倒すしかなかった。

分かり合えないということ

人は日々色々な人との言葉のコミュニケーションの中で生きている。相手の言葉に反応し、共感や理解を持って更に自分のことをわかっていってほしいと願い、言葉を重ねるのだろう。
その積み重ねの中で、時折摩擦が起きることもある。分かり合えず、平たく言うと喧嘩にもなる時があるだろう。しかし、上記のようなやりとりを体験をした人ならわかると思うが、自分にとっては異次元の角度から時折ぶん殴られることもある。
これは本当に災害みたいなものだし、人にはどうしようもないことだと気づくまでに時間がかかると、精神を病んでいく。何を言ってもダメなんだなと言葉の積み重ね自体をやめてしまう方向で動いてしまう。
それがまた怒りを上昇させてしまう。なんにしても「八方塞がり」だ。

僕はこれでめでたくハンバーグが好きじゃなくなった。とりあえずこの面白くもなんともない話はこれでおしまい。誰かの話のネタになれば良いし、同じようなある種の「理不尽さ」を抱えている人への共感になればと思う。

とまぁこんなつらつらとしょーもないことを、とりあえず書いていこうと思う。これが誰かの為になれば幸いです。

世界の隅っこで慎ましやかに生きていますが、まずはここまで読んでくださったあなたに感謝を。今日もいいことがありますように!