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書く上での五つのポイント

相手に伝わる言語を鍛えるにはどうすればいいか。以下の5点が重要だろうと思う。
1、小学生でもわかる単語か
2、末尾に気を付けているか
3、数字は入っているか
4、カウンターに座っているか
5、最短距離か
こねてないか,皮肉さはないか,曖昧ではないか,個人に向いていないか,端的か

小説家などの特殊な職業ではない以上、小学生までに習った言葉でほとんどのことは表現できる。平易な単語は解釈が揃っているので認識が一致しやすい。専門用語、人によって解釈が違うこと、流行りの英語は避ける。または一度平易な言葉に訳しておく。大事な点はむしろ選択を正確に行うことで、平易な言葉を正確に選べるように練習する。

人間の本心は末尾のような本文とは関係のないところに現れる。やってくれたとさせたでは主体が変わる。うれしいとうれしいけどねでは素直さが違う。末尾で一気に皮肉さが現れて人の心をつかめない人が多い。末尾には自分の隠していたプライドが現れやすいので注意が必要だ。

昔々という言葉を数字で直してもらったら中国人の時間軸が一番長かったそうだ。このように直近とか、多めになどの言葉は解釈の余地が残る。長い時間を過ごすとこれらの単語のすり合わせが可能だが、そうではない場合は解釈の余地が残らない表現が望ましい。その点で数字はクリアだ。

人間は向かい合わせで座るか、カウンターに座るかで無意識に言葉を変えている。向かい合わせは君の話になりやすいが、カウンターはあの話を一緒にしている形になりやすい。誤読する人間はあの話と自分の話の違いがわからない。こじらせないために常にカウンターに座ることを意識する。

文章を書いてみて、省いても意味が通じる部分を省き切ってみるとだいたい30字程度では本質は書ける。あとはそれを伝えるために強化する役割に過ぎない。まず究極に端的にしてみて、それから足していく。結論から言えというのは、端的な結論に辿り着く作業に他人を付き合わせるなということだ。

言語には驚くほどその人の本心が現れる。その前提に立場、テクニックはいろいろあっても、まず自分が本心で思っていることを書くのが一番良いということに気が付く。伝えるべきことを意識し、相手の気持ちになってみて、そして自分を隠せないと知ることが、文章においては重要だろうと思っている。

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