あなたが困るでしょ
うちの息子はもうすぐ一歳になるが、気が付いたら階段から落ちそうになっていたりと日々目が離せない。
時々ふとこのままほったらかしたらどうなるんだろうかと想像してみるが、おそらく1日も経たないうちに瀕死の重傷を負うと思う。じゃあそうなったとして一体誰が困るのかといったら、息子が重要でしょうがない私が困る。この子がいなくなるとわたしが困るから、あっちいきたいこっちいきたいと動きまわる息子にコントールされているかのように動かざるをえない。
惚れたら負けよとよく言われるが、恋愛においても基本的には惚れた方がコントロールされる。こういう考え方をすると冷めていると言われるかもしれないが、恋愛においても交渉はあると思っていて、交渉ごとは常に君がいなくなったら困るという側が譲歩する。いいのよ私他の人のところにいってもということが怖くて、いうことを聞いてしまう。
例えばアプリの会社がアップルが設定するルールをすごく気にしていることや、メディアに出たい人がキャスティングを握る人になんとか取り入ろうとするのを見ていると、商売でもある程度同じことが言えるのではないかと思う。
教育のために、息子自身にも自分の身に何かあったらあなたが困るでしょというロジックがまったく通用しないような、自分で解決しなければ本当に身に危険が及ぶような状況をどこかで体験する必要があると思っている。自分が大切に扱われないエリアでもちゃんとサバイブできないと、外で勝負ができない人間になってしまう。
しかし、今のところ私は息子に翻弄されている。息子が大事でしょうがないから、仕方がない。
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