見出し画像

映画の悪役の話しようよ。

全国の悪役好きの皆さん、お元気ですか?
相変わらず悪役が好きですか?

当方ここ最近舞台の話とかL社の話とかその他漫画の話とかしかしておりませんが、私は元々は映画が好きです。
映画の記事一個も書いてねーじゃん!!と思って、今回、書くに至りました。

私は悪役(ヒール)が好きです。
飛び抜けてるせいでなんだか色っぽい悪役が好きです。
敵でも味方でもないけどなんかちょっとアレな性質のせいで敵に寄ってるやつが好きです。
味方側にお気に入りがいて時々肩入れしてくれる敵側ポジションのやつも好きです。
味方側が嫌いなわけじゃありません。
ただなぜか刺さるやつ皆、悪役な人間なだけです。

でもこれは最初に注意なんで、悪役好きとか言ってますけど、

世の中の犯罪は許しませんからね。
これは声を大にして言っておきたい。

フィクションとノンフィクションは分けて考えてください。




今日は私が愛してきた映画の好(ハオ)な悪役をご紹介していきたいと思うのですが、ただまとめるだけなのものもつまらんので、
・色っぽ度
・キャラデザ
・悪役としての美しさ(悪役を貫き通せたか/美学はあるのか)

の3点を5つ星で採点(勝手に)。
というのも、厄介なことに、「キャラデザは最高だけど、悪役としてはちょっとダサい」と思っている人物も中にはおりましてね。
そこには忖度しないぜ。ということで厳しく評価していきますよ。


◉ノーマン・スタンスフィールド(演:ゲイリー・オールドマン)

作品名:『レオン』
・色っぽ度→★★★★★
・キャラデザ→★★★★☆
・悪役としての美しさ→★★★★★

私の"癖"を歪めた諸悪の根源。初めて好きになったヒト(悪役)。
見てこのお写真…ヤクをキメてるところなんですけど…。
麻薬取締局の捜査官。つまり刑事ですが、自身も薬物中毒者で麻薬密売組織を裏で牛耳っている。
ヒロイン・マチルダの家族を鼻歌歌いながら⚪︎した張本人。ラスボス。
そんな彼、趣味はクラシック音楽鑑賞で、ベートーヴェン、モーツァルト、ブラームスが好き。そういうのやめろ…オタクに効く…。
自身を追って単身乗り込んできたマチルダにトイレで詰め寄る怖さとラリちゃってる色っぽさは伝説級です。
スタンは、警察側に自分が犯罪者なこともバレずに終わりますし、最期までその頭脳とカリスマ性で強キャラを保っていたので見事な悪役でしたね。
スタンを好きになった人間は誰でも一度はのけぞってラムネを噛み砕くし、のれんを両手でファサーって開けたことがあります。(断言)


◉ジョーカー(演:ヒース・レジャー)

作品名:『ダークナイト』
・色っぽ(舌ペロ)度→★★★★☆
・キャラデザ→★★★★★
・悪役としての美しさ→★★★★★

みんな大好き外画悪役界のスイートハート。
一番好きだと思う。学生だった私を映画館に通わせた男。
ジョーカーに関しては映画だけでも
・初代バットマンシリーズ(演:ジャック・ニコルソン)
・スーサイド・スクワッド(演:ジャレッド・レト)
・ジョーカー(演:ホアキン・フェニックス)

の錚々たるメンツがそれぞれ演じていて、どのジョーカーも性質&バックボーンが違って、私は大好きです。
ジャックジョーカーは面白可愛いし、ホアキンジョーカーは人間の哀愁の総決算すぎて胸が苦しいし、ジャレッドジョーカーは…オサレでイケメン←

そんな中でもヒスジョっていうのは上記全ての要素を持ってる男だと思うんですよね。
指紋やDNAの情報がデータベースにない素性完全不明の謎の人物。
っていうだけでも十分魅力的ですが、
絶対悪。頭脳戦が得意で、(一部の)人たらしのカリスマ、人を操るだけじゃなくて自分でちゃんと現場に出向いてメインで犯罪活動、銃火器の扱いも得意、爆弾も作る、お金には興味がない、バットマンは好きなおもちゃ、ちょっといいスーツを新調してご機嫌(3ピースでオサレ)、最低な手品をして「ジャジャーン☆」とか言う、ナースのコスプレもする、仕掛けた爆弾が起動しなくて焦り急に爆発してピャッ💦てなる、警部の昇進を拍手で一緒に祝う…もう最後の方全部可愛いな萌えキャラかよ。
彼だけ口元の笑顔が傷っていうところも…。
傷に関する嘘の話を劇中で幾つかしてくれるんですが、どれも哀しいお話なので彼の過去に関して想像を駆り立てて勝手に可哀想に思うなど…してしまってはいけない、術中にはまっているぞ!
最後までバットマンに負けなかった男。続編でも姿が見たかった。
(ちなみに、彼のアカデミー賞受賞を見届けるために親に頼んでWOWOWに加入してもらいました。受賞した瞬間号泣。)


◉ハンス・ランダ(演:クリストフ・ヴァルツ)

作品名:『イングロリアス・バスターズ』
・色っぽ度→★★★☆☆
・キャラデザ→★★★★☆
・悪役としての美しさ→★★★★☆

ナチス・ドイツの親衛隊将校、ランダ大佐です。大佐も頭脳派人間なので、私は多分頭のいい悪役が好きなんでしょうね。
その頭脳で国外に隠れているユダヤ人をこれでもかと見つけだしていく、通称「ユダヤ・ハンター」。
マルチリンガルでドイツ語・英語・フランス語・イタリア語をすべて習得している。恐らくそれ以外も話せる。メチャクチャかっこいい。
人当たりがよく、冗談も言うし、常に微笑みを湛えいている…それが怖い。悪役のオタクはそういう、いつでも余裕のある冷酷な悪役が好きです。
向こうの人にしては小柄ですしね…(小柄が好き)
ナチスに従順…と思いきや、内心そんなにナチス万歳!という考えはなく、自分の野心のためにヒトラー暗殺に加担するような裏切り者。
最後まで完璧にやりきれればよかったんですが、最後はブラピにおでこをひどい形に切り付けられてしまったので満点星つかず…。残念!
とにかく演じるクリストフ・ヴァルツの演技と言語能力がすごい。


◉カール・ルプレクト・クロエネン(演:ラディスラヴ・ベラン)

作品名:『ヘルボーイ』
・色っぽ度→★★☆☆☆
・キャラデザ→★★★★★★★★★★★★
・悪役としての美しさ→★★★☆☆

見たらわかる、オタクが全員好きなキャラデザのやつや!!!!
ランダ大佐といい、クロエネンといい、歴史的には本当にダメなんですけど、こういう軍服のやつらは映画的にはいいキャラを生み出してきます。
本当はダメですよ(念押し)
ちょっと可愛い真っ黒ミステリアスな全頭仮面、軍服、銃を捨て鮮やかに舞いながら仕込み武器(刃付きトンファー×2)で戦う姿…。
このクロエネンの厨二をくすぐるかっこよさは冒頭15分で全部出てくるんで、みんな冒頭15分観よう。15分以降は軍服も脱いじゃうし、もう着ないので。
こんなイカした姿で106歳・医者・手術フェチ・身体醜形障害で自分を手術しまくった結果顔が酷いことになっているけど昔は天使レベルのブロンドの美少年だった・どマゾ…という「おい落ち着け…(困惑)」みたいなキャラクター設定で流石の私も「それはどうかと思う」レベルの振り切りっぷり。
ここまでやばいやつ感あるのに立ち位置的には中ボスで、上記のやばいキャラ設定も全然披露できないまま終わる惜しいキャラ。
デル・トロが頑張って考えたのに使われなかったんだってさ。(それはそう)
監督の厨二病の権化=デル・トロと私は基本的に趣味が合うので、こういうキャラ造形に関しては「デル・トロならやってくれる。」という絶大な信頼感がある。


◉ル・シッフル(演:マッツ・ミケルセン)

作品名:『007 カジノ・ロワイヤル』
・色っぽ度→★★★★★
・キャラデザ→★★★★☆
・悪役としての美しさ→★☆☆☆☆

この世の映画好きなサブカル女のほとんどが好きなことで有名なマッツ・ミケルセンの登場ですよ!もちろん私も大好きですのでね!
ハンニバルとか嫌いなわけがないよね。映画じゃないので省いてますが。
私が唯一、2ショット写真を撮りに行った男でもあります。
写真撮影の際、他のお客様が首絞めポーズとかを要求する中、私は上記画像のブラフバレバレポーズで撮っていただきました…ラブ。
このル・シッフル君はね、小物ですよ。
頭はいいんです。
数学の天才で、テロ組織から預かった金の資金洗浄・運用を行っている。だけど自分のミスで組織から預かった大金をパーにしてしまって、それを取り返すためにポーカー大会に出るんですけど、いいとこまでもってくんですけど勝てなくてね…。
"左手をこめかみに当てる時はブラフ"っていうバレバレポーズも無意識にやっちゃってるドジっ子。(途中で人に教えてもらって気づく)
最後なんてボンド誘拐して相当痛い拷問にかけるのですが、拷問中に他の人に⚪︎されちゃうっていう…弱ッッッッッ!!!!!
でもル・シッフル君にはオタクには涎モノの設定が一つありますから。
・左目の涙腺に異常があり(目の色も白に近い青)、血の涙を流す。
・喘息の薬の吸入器を持ち歩き、時折吸引する。
…………………………………………以上です。


◉ 石原秀人(演:加瀬亮)

作品名:『アウトレイジ』
・色っぽ度→ ★★☆☆☆
・キャラデザ→ ★★★★★
・悪役としての美しさ→☆☆☆☆☆

邦画の悪役がいねえ…と思い、引っ張り出してきました。
"全員悪者"のなんともありがたいキャッチコピーで有名、北野武監督「アウトレイジ」で俺たちの加瀬亮が演じたTHE・インテリヤクザ。
その頭脳で大友組(主人公の組)の金庫番までのしあがりますが、まだまだ何か野望を抱えている様子…。という感じで最初から裏切りフラグバンバン。
結果的に勿論、裏切ります。
続編の「アウトレイジ・ビヨンド」でクソ雑魚(汚い言葉)な最期を迎えるわけですが、もう本当〜〜〜にクソ雑魚(汚い言葉)だった。
でも私は姑息なインテリヤクザが好きなので、もう見たまんまインテリヤクザな石原が結構好きです。英語もペラペラなので、外人さんを英語で罵りながら蹴り上げたりします。でも喧嘩は弱い。勿体無い…。見た目だけだなお前…。
マジで小物なので、美しさ0の判定。残念。




とりあえずこんなところで…。
また思いついたり更新されたら書こうと思います。
まともな人を好きになりたいもんだな。
邦画枠、全然思いつかなかったので、おすすめの悪役がいる方、情報待ってます…。
とりあえず、「狐狼の血 Part2」の鈴木亮平の役がいい悪役らしいので、
早く見ねばの。

…今思い出したんですけど、邦画の悪役、『十三人の刺客』で稲垣吾郎さんが演じた松平斉昭は、好きな悪役ではないものの単純に滅茶苦茶すごかったので、必見です。吾郎さん、あんた役者だよ!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?