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Everlasting33③劇場版

Everlasting33の劇場版について書きます。
私は舞台挨拶付のチケットを購入して観賞したのですが、それだけでは足りず、あらためて別日に地元の映画館へ観に行きました。
私自身、アイスショーを映画館で観るのは、氷艶(2019年、月光かりの如く)以来2回目です。


↓現地観賞の感想はこちら(2本あります)

舞台挨拶

私は豊洲の2回目を見たので、舞台挨拶は映画上映前でした。見たことのあるTBS女子アナが登場したと思ったら、すぐに真央ちゃん登場。やっぱりスタイル抜群で姿勢よくて本当に素敵!でも話し出したらいつもの穏やかな真央ちゃんでした。
(実は私、その前の週にFOIでも真央ちゃんを見ております。2週連続真央ちゃんに会えるなんて本当に夢のようでした)
質問コーナーがありましたが、観客からは(首都圏ではなく)遠方から来たとか、ソチ五輪を現地観戦をしたとか、真央愛が炸裂していました。そんな様子だったので質問数は多くなかったものの、子どもの質問に優しく真摯に答える姿も見ることができました。MAOリンクや今後のアイスショーにも期待できそうです!

また、豊洲の映画館ではグッズも一部販売しておりました(プログラムはおそらく同じもの)。
会場限定販売のドリンク(中身はウーロン茶)はせっかくなので購入しちゃいました。オリジナルのラベルがとてもお洒落でした。

会場限定ドリンク
オリジナルのラベル付(はがして使えるようになっています)
お土産のクリアファイル

劇場版の特徴

編集

アイスショーの配信やテレビ放送を見る時、カメラワークが気になる場面は多々あるのですが、今回の劇場版については全くストレスが無かったです。全体、引き、アップのバランスや、繋ぎもスムーズで、ここ見たかったのに…というところはほぼなかったように感じました。
もはや、元々映画館で上映されるのを前提にしていたかもしれないとも思えてきました。今回はステージに半円突き出した形のリンクでしたが、それが映像として観るのにもとても合っていると感じたからです。
特に、エアリアルが終わった後、天井カメラのような視点になって客席が映ったと思ったら、通路にスケーターが登場してスポットライトが当たり、2部?(WSS)が始まるところの繋ぎが秀逸でした。

映像

私は現地で観たのは1回で、一番見やすいと言われていたアリーナ席(2階中央後方)だったのですが、表情や足元(特にタップダンス)、それにオーケストラピットが全く見えなくて残念でした。
劇場版で、現地では見られなかったそれらの部分をかなり補完できたことは大きな収穫だったと思います。
指揮者の表情や動きもよく見ることができ、Art On Iceのタップダンスソロから受け継ぐ際のHideboHさん→指揮者井田さん→ヤマさんのアップはとても印象に残りました。楽器演奏を趣味とする者としては、オーケストラピットにいる演奏者の姿がきちんと見られたのもとても嬉しかったです。

音響

今回、映画館でみたいと思った一番大きな理由が、映画館の音響で観たいと思ったからです。このアイスショーはオーケストラの生演奏がウリ。どうやっても家庭で映画館並みの音響を再現することはかなり難しいと思います。
映画館の立体的な音響のおかげで、奥行きのあるオーケストラの各楽器の音色や音量の変化も楽しめ、息遣いや氷を削る音、拍手や手拍子など臨場感の溢れる音で、現地とほとんど変わらない音響を堪能できました。
特に、エデンの東やキスザレイン、ボレロなど曲中で音量の変化が激しい曲は、その音響の効果を大きく発揮していたと思います。

構成

元々約2時間で休憩無のアイスショーの構成だったのも、映画上映向きだったなと感じました。内容が濃厚でシームレスで、あっという間に2時間経っていました。
1部はクラシック音楽、特に指揮者やオーケストラの本領発揮のバレエ音楽を中心に、2部はジャズやポップス、映画音楽などなじみのある音楽、3部はフィギュアスケートの定番曲ばかりではあるものの、こだわりのプログラムで、あまりフィギュアスケートやアイスショーに馴染みのない人にとっても受け入れやすい、またフィギュアスケートってこうだよね、っていうのをわかってもらいやすい選曲だったと思います。
30曲以上あるのに映像でも飽きずに見られたのは、編曲や演出の賜物だと思います。作品として完成していると感じました。
(過去に氷艶を見たときは、休憩がまるまるカットされて、さすがに途中離席してしまいました…)

現地には劣る点

劇場版も本当に素晴らしく、ほとんど現地で観るのと変わらない印象でしたが、あえて言うとすれば、どうしても現地に劣る点は、スケーターさんが滑るときに感じる風のようなものでしょうか。また、楽器演奏を通して感じる振動など、体感的なものはやはり映画館では味わえないなと思いました。
それから、現地にいると集中力というか一体感というか、そういったものも映画館だと少し失われるかもなと思いました。

とはいえ、映画館で観るのも本当に素晴らしいショーで、長年オーケストラを趣味にしている私としては、オーケストラの生演奏のアイスショーを心待ちにしていたので、こうして再び見ることができてとても嬉しかったです。
(同行した母も本当に気に入ったようです)
今回、エバラスは立川のみの公演でしたが、残念ながら立川に行けなくても、同じように体感できる機会があったのはよかったのではないでしょうか。現地では見られなかったけど映画館で観ることができた、という声をSNSでも多く見かけました。
映画上映を行うことで、アイスショーの収益の足しにつながるのであれば、積極的に続けてほしいなと思います。

おまけ

千秋楽から時期をあけたことで、終演後に出演者から発信された裏話や苦労話などを思い出しながら見ることもできました。
そしてなにより、ロミオとジュリエット。プログラムでは悲しい終わり方でしたが、演じた二人が現実はハッピーエンドを迎えていて、新たな視点で堪能することができました(やっぱりね、なるほど、という感想です)。元々雰囲気もどこか似ている美男美女の二人で、あのプログラムも本当に素敵なものでしたが、その背景にあるものを感じながら見るとまた違った楽しみ、発見がありました。



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