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幻想


久しぶりにあなたに似た人を見て

ふっとあなたがもうこの世にいないことを知る

ほんとうにもういないんだ

さみしいな あいたいな

きっとその中にあの人がいたのだろう

どんなにわかっていても

さみしいきもちはとめどなく

あの世とこの世に距離があることを感じてしまう

それは 距離 という言葉じゃないかもしれないのだけれど

こういうときに感じる感覚が 距離 に近い

違い かもしれない

あの世はこの世に浸透している のだけれど

さみしい と思うことじたいが

わたしは生きている

ということだから


幻想でも

会えてよかった

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