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暗殺の森のドレス(1)後編
二人のヒロインのドレスはいずれもパターンが左右非対称です。
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古代ギリシア風のキトンを思想で表現するなら、
自由で寛容な世界観、リベラル思想そのものです。
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フェリーニの「8と1/2」のラストシーンを彷彿とさせる快活で楽しげな場面ですが、
この映画「暗殺の森」の背景は、第二次世界大戦の時代です。
主人公はイタリア人で、ファシストという設定です。
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映画はこの、「同盟の神秘」と銘打たれた演説のシーンに始まります。
内容は以下の通り。
「イタリアとドイツは、二つの文明の二つの原点である。
両者の出会いが、歴史の流れに変化を刻んだ。
今、指導者のおかげで、両国民は自らの力を再認識した。
この再認識により、両国民は互いの類似性をも見い出した。
ゲッベルスの言うようにムッソリーニはプロシア的で、ヒトラーはラテン的だ。」
戦後、ファシズムとナチズムと呼ばれた思想の持ち主であるとされた
両国の結婚の詩のようなスピーチです。
モノトーンドレスの白黒の色使いは、
左右にだけでなく、前後にも非対称なデザインです。
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デザインの精神としては自由と友愛を謳歌するようなテーマですが、
伊国と独国の同盟はやがて、日独伊三国同盟に繋がるはずです。
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「暗殺の森」の主人公の妻であるヒロインが着るモノトーンドレスの象徴するところは
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もしかすると日本ではないでしょうか..?
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こちらもダイアナ妃来日時のモノトーンの装いです。
((2)に続く。)
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