ベイエリアスタートアップ(リモート)の採用事情

採用めちゃくちゃこまってます。

弊社の状況

弊社は最近資金調達して、今後6-12ヶ月でエンジニアを倍増 (8 -> 16人)したいと思っています。今いるメンバーは半分以上リファラル(友人・知人)で入社しましたが、今後拡大していくにあたりリファラルだけだとだいぶつらくなってきました。

創業はサンフランシスコベリエリアですが、現状メンバーはアメリカの4つの州、カナダ、インド、日本に散らばっています。今後リモートでどう採用拡大していくかは社内でもやや意見が割れているのですが、現状の同意としては

・US or Canadaが好ましい、ただインドと日本も採用実績あるのでOK
・US以外は個人事業主扱い
・給与は勤務地に応じたmarket competitive rate

という感じに落ち着いています。

インバウンド

求人がどこから来るかということで、大きくインバウンド(候補者から応募)とアウトバウンド(こちらから勧誘)があると思います。

インバウンドとしては自社websiteangellistというスタートアップ向けの求人サイト、あとlinkedinの求人ポストを使っています。まだメディア露出も少ないB向けサービスなのでwebsiteに自然に人が来ることはほとんどなく、インバウンドはほぼ全てangellistかlinkedinで職探しをしている人ということになります。

フルリモートで求人を出してることもあり応募自体はたくさん(求人を出した週だけで100件とか)くるのですが、いかんせんノイズが多いです。requirementに経験5年以上と書いてるのにインターンしか経験のない学生が応募してきたりします。あからさまにコピペで複数社応募してる感じのものも多く、ほとんどは書類で落としています。レジュメをレビューするだけでも大変な手間なので、今は外部のリクルータの方に最初にスクリーニングしてもらっています。

最初はangellistに給与情報も載せていたのですが、サイトの構造上勤務地に応じた調整ができないため、SFのレート(一番高い)を載せていて、その給与を見て国外から応募してきている人がたくさんいるのかな、という印象を受けました。その後、給与レンジを最初から提示するのは逆に物事をややこしくするかも、という議論があり今は給与は公開求人からは消しました。

いまATS(候補者トラッキングシステム)を社内に導入しようとしていて、そうするとlinkedin, glassdoor, indeedにも同時投稿できるようになるので、試してみる予定ですが、正直会社がもうちょっと有名になるまでインバウンドはそんなに期待できないよね、と思っています(僕はangellist経由のインバウンドでしたが)

ソーサー

talent sourcerといわれる職種の人が居て、その人達はlinkedinなどから候補者を見つけて来て紹介することを専門にしています。弊社はもともとsourcing専門の1社とのみやりとりしていたのですが、1週間に2通とかしかレジュメがこないので、他にも複数の外部sourcerと連携するようになりました。基本的にはsourcerは成果報酬(採用が決まったときに給与のN%を払う)なので、気軽に増やすことができます。

sourcerがどこから人を見つけてくるかはそれぞれスタイルがありそうですが、自分の話した人はほぼみんなlinkedin経由で候補者をみつけてきて、メッセージするなりEメールするなりしているみたいです。いまはエンジニアにとって売り手市場なので、有名企業で勤務経験がある人などは山のようにメッセージが来ていて、なかなか返事がないのが現状のようです。

弊社も3社のsoucer合計でインタビューまで進むのが週に1,2人とかでかなり厳しいです。

リファラル

スタートアップ初期の採用ではリファラルが大事とよくいわれます。弊社でも前職のつながりで採用された人が多く居ますが、エンジニアに関しては売り手市場ということもありなかなか人を他社から引っ張ってくるのが難しい現状です。

前職では、エンジニア全員がそれぞれのlinkedinのコネクションからもう一度一緒に働きたい人をリストアップして、創業者からメッセージを送るというような泥臭いことをやってましたが、成果は芳しくありませんでした。

Triplebyte

上記の状況の打開策として試そうとしてるサービスがtriplebyteです。これは、応募者が個別の会社に応募する代わりにtriplebyteのテストを受けて、それにパスすると色んな会社の一次試験をパスできるというサービスです。採用したい企業からすると面接の負担を減らせる他、弊社のような無名企業からすると応募者数をそもそも増やせるのでは、という期待があります。

またTriplebyteの面接ではレジュメは見ず、面接の内容で判断するため、これまで書類で落としていた(けど実は優秀)な人をとれる、ということになっています。実は前職でも使っていて、個人的には玉石混交、ノイズもそれなりにあるイメージでした。

Upwork / フリーランス

フルタイムの人を雇うのが難しいので、一時的だとしてもフリーランスを雇おうということでUpwork経由で何人か雇っています。特にオフショアのWebフロントエンドエンジニアを時給$30で雇いたい、というようなときにはUpworkは合っているように感じます。チームが完全USベースだと時差が厳しいですが、弊社はインドにもフルタイム社員がいるので、フリーランスもアジア在住の人をなるべく探しています。

Upworkはかなり玉石混交ですが、前職から使っているので、だいぶ良い人を見極めれるようになってきたような気がします。フリーランスですが、なるべくフルタイムに近い勤務形態(週30時間とか)で働いてくれる方を探すようにしています。あと、エージェンシーと個人フリーランサーがいるのですが、エージェンシーは全力で避けて直接契約できる個人をさがすようにしています。

弊社絶賛採用中です

というわけでつれづれ書いてみましたが採用めちゃくちゃ苦労してます。アメリカのスタートアップでの採用や成長を一緒に体験したいエンジニアの方を募集してます。上述の通りフルリモートで、日本からでもOKです。経験豊富なフロントエンド・バックエンド・フルスタックエンジニア、および不正対策や金融ドメインで経験のあるデータサイエンティスト・アナリストを主に募集しています。興味があるかたはDMください。

https://www.sardine.ai/careers








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