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新宿マルイのトイレ

わたしは新宿駅の徒歩圏内で働いている。仕事帰り、特にノー残業デーの水曜日の夜は、新宿駅周辺をぶらぶらして帰るのが好きだ。

特に目的は無くても良い。小田急百貨店で春の新作化粧品を見たり、ルミネのディスプレイを眺めたり、街行くOLのアウターの厚さを調査したり。とにかくうろつく。脳がオンからオフモードに切り替わっていくのが好きだ。

だから、新宿の街事情にはまあまあ詳しい。それに連動して、トイレ情報もまあまあ詳しい。

本題の、新宿マルイのトイレだが、最初に入ったときには驚いた。

「森だ……」

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レッツエンジョイ東京 より引用

個室はひとつひとつ広く、ゆったりとした贅沢なスペース。動線も素晴らしい。トイレ自体の機能も充実。もちろん清潔でにおいもない。照明が明るすぎないのも落ち着く。

なんといっても、このグリーンの多さ。トイレに来たつもりが、植物園に迷い込んでしまったかのようだ。

ただトイレを使用しただけだが、驚き、癒され、ハッピーな気持ちになって出たことを覚えている。トイレ自体は直接儲けを生み出さない。そこに力を入れて、訪れる顧客への満足度を高めようとするマルイのサービスを粋だと感じた。ハイクラスホテルや百貨店のような高単価なターゲット層ではないにも関わらず、このレベル。マルイのことはそもそも好きだったが、さらに好感をおぼえた。

※マルイはここ数年「コト」消費や「売らない店舗」など新しいスタイルを取った店舗展開をしている。かなり攻めているので、ぜひ興味があれば調べてみてほしい。

トイレが綺麗だと用もなくても「マルイでトイレ借りよっかな〜」と思う。そのきっかけが来店の動機にもなるし、館自体のイメージアップにもつながる。素敵なトイレ貸してもらったからタダで帰るのも悪い、とお金を落としていく私のような人もいるかもしれない。コンビニでトイレ借りてガムを買う心理のようなものだ。

あと個人的に考えるのがデートや合コンや女子会前の需要だ。人と会う前には必ずトイレに行きメイクを直したいと女性なら誰もが思うのではないか。新宿は広いようで意外と良いトイレは少ない。

女性にとってはトイレは用を足すだけの場所ではない。大事な時間の前には気合を入れるためのメイクルームになるし、急な生理の時やストッキングが破れた時には救急センターの役目もある。コンタクトに付け替えたり、髪の毛を結び直したりもできる。女子トイレは男性が思っている以上にマルチルームである。

長々と書いたけれど、新宿マルイはオリジナルの靴もめっちゃ履きやすいし、猿カフェもおいしいし、何かあったらApple Storeも入ってる!!!最近フルーツパーラーがあることも知ったので、コロナ騒動が落ち着いたらノー残業デーに寄ってみよう。

以上、新宿マルイのトイレへの愛でした。

他のマルイがどうなのかはよく知らない。

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