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中卒・英語嫌いだった僕がたった6ヶ月で東京国際フォーラムの大舞台で25分間の英語のスピーチをした話

※これはつい先日あった本当の出来事です。

僕はある人からの無茶振りで、たった6ヶ月間の準備期間で、全くのゼロから、25分間の英語のスピーチをすることになりました。

しかも場所はあの東京国際フォーラムです。

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この規模感(笑)

僕は12歳で事故に遭い、首の骨を骨折して半身不随になってしまった影響で、入院生活が長く、中学もトータルで1年ほどしか通っていない、ほぼ「小卒」状態の学歴です(苦笑)

一応、推薦で高校に入れてもらいましたが、その高校も1年で辞めてしまいました。

だから誇張でも何でもなく、本気で英語レベルは「ゼロ」だったんです。

パソコンは使うので、辛うじてアルファベットは読めるし、ローマ字もわかりますが、それ以外のことは一切勉強してきませんでした。

それにそもそも英語が嫌いでした。

英語が僕に対して悪さをしてきたことは一度もないはずなんですが、なぜか、英語だけはどうしても「無理だ」という、強烈な苦手意識があったんです。

そんな僕が、ゼロから、たった6ヶ月で、東京国際フォーラムの大舞台で、しかも当日は全世界に向けて生放送される中、25分間にも及ぶ長編のスピーチをするという、無謀なチャレンジがスタートしてしまいました。

まさか僕の人生にこんなことが起ころうとは・・・

全く人生とは何があるかわからないものですね。

今回は僕の6ヶ月間のチャレンジの様子と実際のスピーチの結果を中心に、事の顛末を書いていこうと思います。

■そもそもなぜ英語でスピーチをすることになったのか?

ことの始まりはある人物の一言でした。

「和佐くん。
 来月から君の「バイリンガルへの道」という企画が始まるから。
 半年後には英語でスピーチをしよう。」

僕「え?」

「いや、君が英語の勉強をする企画だよ。」

僕「え?何すかそれ?

「だから、君が英語を勉強して、バイリンガルを目指す企画が始まるから、来月から週4で授業受けてね。」

僕「え、あ、はい・・・(マジか・・・)」

まあ、そもそもわざわざ彼が大阪に来て「話がある」と言ってきたので、何かあるんだろうなぁ、とは思っていたんですが、まさかの英語企画のスタートでした(苦笑)

ちなみに彼は自分が理想とする教育機関を作るために小学校をつくろうとしているんですが、そのパートナーとして紹介したい人がいるということで僕は呼び出されて、のこのこ出て行ったわけです。

そのパートナーが今の僕がお世話になっている英語教室のオーナーだったんですね。

これが「和佐大輔バイリンガルへの道」の始まりでした。

もちろん、僕にだって人権はあるので、ただ無理矢理やらされたわけじゃなくて、僕には僕の「想い」がありました。

■僕が英語をやろうと思った2つの理由

正直、この話は断ろうと思えば断れる話でした。

だってただでさえ忙しいこの時期に、週4で英語の授業を受けて、かつ、半年後には英語でスピーチをしないといけないんです。

普通に考えて、相当なモチベーションが無ければやれないでしょう。

じゃあ今更英語を勉強するモチベーションがあるのか?といえば、そんなものはあるはずがありません。

ただでさえ嫌いで苦手なものを、頑張って克服して、得意にさせることよりも、もっと違うことに時間を使ったほうが有意義な気がしますよね?

例えば僕はこれはでこれと同じ理由で「リハビリ」を諦めてきたし、英語も同様に諦めていたんです。

「もっと他のことをやったほうがいいだろう・・・」と。

でも今回は僕は英語を勉強することを選びました。

理由は主に2つあります。

まず1つ目は、

「僕が人生で諦めたことは、歩くことと、英語を習得することの2つだけだった」

ということ。

ぶっちゃけ、英語って僕の中では苦手意識と同じぐらい、憧れはあるんです。

だって英語ができたらカッコいいし、絶対に世界は広がるじゃないですか?

例えば将来的に海外に住むことだって考えられます。

でも、過去には英語を勉強しようと思って教材に手を出したこともあるんですが、「やっぱ無理だ」ってなってしまっていたんです。

この時、僕の中で英語は「不可能」のカテゴリに入ってしまったんです。

僕の人生の中で、僕がやりたいけど「不可能」なことって、「歩くこと」と「英語」だけなんですよね。

いや、実際にはもっと不可能なことはいっぱいあると思いますよ。

でも、僕がやりたいと思っていることの中には、ほとんど不可能なことはなかったんです。

あるとしても「今はタイミングじゃない」ってだけで、「絶対に不可能」と諦めてしまっているものは「歩くこと」と「英語」以外はないんです。

で。

彼から英語の企画の打診があったとき、僕は改めて考えてみたんです。

「英語って本当に絶対に不可能なことか?」

と。

要するに「思い込み」でしかないんじゃないか?と疑ってみたんです。

そうしたら当然、

「そんなわけない!」

という答えが出るんです。

で、目の前にはチャンスがある。

環境が用意されている。

お膳立てされている。

そしてもっと言えば期待されている。

だから僕は「これはもう神様がやれと言っているんだな」と思ったんです。

歩くことと比べたら、英語を勉強してマスターすることなんて、比べ物にならないぐらい簡単だろう、と。

何を同列に扱っているんだ、と(笑)

彼が僕の気持ちを察していたのかは知りませんが、この話が来た時に僕はそう思ったんです。

これが1つ目の理由。

そして2つ目の理由は、

「今僕らが作っているプラットフォームを世界に広げたい!」

という現実的な目標があったことです。

これが一番大きな理由ですね。

僕はやっぱり目標やゴールがなければ動けない人間なので、多分、1つ目の理由だけだったら断っていたと思います。

仮に神様から言われても、自分の目標だと思えなければやりません。

でも今回に関しては、今僕らが開発・運営をしている「ENERGEIA(エネルゲイア)」というプラットフォームを世界進出させたいという野望があるんです。

自分たちの開発したプラットフォームが世界に出るなら、当然、僕自身も世界に通用する人間になる必要があるし、そのためには英語は必須です。

こうして僕の中で、

1.環境

2.タイミング(気持ち)

3.動機(目的)

が、全部揃ってしまったわけです。

こうなったらもう断ることなんてできません。

だってこれは僕の人生における「転機」なわけですから。

とはいえ、不安が一切ないわけではありませんでした・・・

■僕が世界に広げたい「ENERGEIA」とは一体?

僕の不安と葛藤の話の前に、まずそもそも僕が世界に向けて広げていきたいと思っている「ENERGEIA」というプラットフォームについて少しだけ補足しておきます。

ENERGEIAの創始者もまた、僕に英語を無茶振りしてきた彼でした。

彼の名は木坂健宣。

ネット上での顔出しを嫌うので写真は使いませんが、

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見た目はこの生き物にそっくりです(笑)

「ウォンバット」ですね。

とりあえずこれを木坂さんだと思ってください(笑)

彼がつぶらな瞳で、

「これからの時代は幸福を追求する時代になる。
 成功は条件で達成されるものだけど、幸福は状態だ。
 そして幸福状態とは「没頭状態」のことなんだ。
 でも、世の中にはまだ没頭状態を作るためのプラットフォームが
 存在しない。
 だから我々で創ろう!」

と言うのです。

幸福とか言うと怪しい匂いがしますが、でもこれは本当にそうで、脳科学的にも人が幸福を感じるのは、何かを手に入れた時や達成した時じゃなくて、何かに没頭している瞬間なんです。

成功=条件(手に入れたものや収入など)

に対して、

幸福=状態(何かに没頭できている状態)

と言うわけです。

僕らはこの考えをベースに

「人々が没頭できる場所を作りたい」

と思って、

「ENERGEIA(エネルゲイア)」

と言う

「オンライン部活プラットフォーム」

を作りました。

このプラットフォームを世界中の人々に使ってもらうためには、僕自身も英語を学び、グローバルな考えを持つ必要があると思ったんです。

https://energeia.app

■しかし不安がなかったわけではありません

いくら

1.環境

2.タイミング(気持ち)

3.動機(目的)

が揃ったとしても、やっぱり突然自分の生活スタイルを変えるのには不安がありました。

だって週4で授業が入って、さらには課題や自主練だってしなければならないんです。

普通に考えてこれって結構な重たいタスクですよね?

それに目標だっておかしいわけです。

「半年後に東京国際フォーラムで英語のスピーチをする」

ですからね(笑)

しかもこのスピーチは「TED」のような映像にして、ENERGEIAを世界中の人に知ってもらうための動画にしようって話です。

正直、不安しかありませんでした。

でも・・・

■木坂さんと先生たちは口を揃えて「大丈夫」だと言うんです。

正直僕は、

「他人事だからって好き勝手言いやがって、この野郎・・・」

と、内心思っていました。

「半年でスピーチなんて無理に決まってるだろ?」

と言う思い込みもありました。

しかし、木坂さんも含めてみんながあまりにも

「大丈夫。絶対できる!」

と言うんです。

不思議ですよね・・・

何度も繰り返し「大丈夫!」と言われ続けるとなんだかこっちまでその気になってしまいました。

と言うかもう、

「もし失敗したらお前らのせいだからな!
 俺は被害者だ!」

と言う、開き直りもあったと思います。

そうしてまんまと木坂さんの思惑に乗せられて、僕の英語の授業は始まったのでした。

■最初はアルファベットを読むところから

確かあれは今年の1月12日。

この日が僕の一番最初の授業でした。

最初の授業でやったことは「アルファベットを読む」と言うことでした。

フォニックスと呼ばれるものですね。

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こーゆーやつです。

僕の正直な感想は、

「ああ、まあ、そりゃここからだよな・・・」

と言う感じでした(笑)

でも逆に急に文法とか言われなくて安心したのも覚えています。

だって過去形とか、現在形とか、前置詞とか、もう何もわからないですからね。

何度も言いますが僕の学歴は事実上「小卒」です(苦笑)

こーゆー実際に口を動かして感覚を掴むような授業の方が気楽でした。

しかし、1月12日の時点でアルファベットを読んでいるのに、6月28日に英語のスピーチなんてできるのか?と言う疑問はありましたよ(苦笑)

そうして多分、まる1ヶ月間ぐらいはひたすらフォニックスの繰り返しです。

来る日も来る日も

「アッポー」とか、

「ドッグ」とか、

「エレファント」とか、

カードに書かれた簡単な単語を読み続けました。

正直、

「なにこれ?大丈夫?」

と言う気持ちもありましたが、毎週4回の授業が固定で入ってますからね・・・

もう逃げ場はありません。

時間になったら先生のリチャードがZOOMで待ってるわけですから(笑)

でもこの時本当に実感したのは、

「これは絶対に一人じゃできないな」

と言うことでした。

木坂さんはずっと前から

「人間は環境と習慣の生き物だ」

と言う話をしてくれていました。

つまり、自分の意思力とか、気合いとか、根性では絶対に続けられないし、集中力だって下がってしまうと言うことです。

僕の場合はまさに「週4の授業」と言う環境がセットされているわけですから、僕の意志力や気合いは関係なく、自動的に授業は始まります。

もちろん体調が悪い時や、あまりにも仕事が立て込んでいる時は休みを入れていましたが、だんだんと週4回、1時間ずつの授業に慣れてきて、習慣になっていったんです。

そして・・・

■フォニックスの次は絵本を読むステージに

細かい意味内容は横において、とりあえず英語のリズムやパターンに慣れるために絵本の朗読が始まりました。

多分、これが2ヶ月目からですね。

最初は短いストーリーでしたが、だんだんと長いストーリーになっていき、1時間の授業では最後まで読めないぐらいの長さになっていきました。

一番お世話になったのはこの絵本です。

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もう何百回読んだかわかりません。

このネコ、頭がおかしいんですよね(笑)

まじで。

結構面白いので興味があったらぜひ読んでみてください。

で。

絵本を普通に読むだけならまだいいですよ。

単語も簡単なものが多いですからね。

でも、

「感情を込めて読む」

と言うのが死ぬほど難しかった。

僕は普段からあまり感情的ではないし、抑揚のつけた喋り方をするタイプではありません。

静かに、冷静に、淡々と喋るタイプです。

だから僕にとっての最大の難関は、英語そのものよりも、不慣れな英語にさらに、不慣れな感情表現を入れると言うことでした。

ちょっとこの動画を観て貰えばわかると思うんですが、子供に読み聞かせるように、登場するキャラクターの感情や、シーン毎の雰囲気を表現していくんです。

この動画はさすが「プロ」だな、と思うんですが、本当に大変でした。

でもこの訓練は後にスピーチにつながっていくのです。

■英語はコミュニケーションであり「表現」なんだと言うこと

先生がしきりに言っていたのは、

「大ちゃんの感情や想いを伝えることが大事なの。
 内容がいくら良くても感情が伝わらないとダメ。
 内容は素晴らしいんだから、絶対に表現を磨くべきよ。」

と言うことでした。

どれだけスピーチの内容が良くても、どれだけ発音が流暢でも、肝心の感情や心が伝わらなければ、スピーチとしては意味がないんだ、と。

これはまさにその通りではあるんですが、ここにきてスピーチのハードルはさらに爆上がりしていきました(笑)

だって苦手なものの掛け算ですからね。

英語×感情表現=スピーチ

スピーチの内容についてはもちろん「ENERGEIA」についてだったので、これに関しては最高の自信がありました。

原稿だって僕が日本語で書いたものを翻訳したものです。

(最後に僕のスピーチの原稿の英文と日本文をまとめたPDFのリンクを貼っておきますね)

フォニックスで発音の矯正をした、絵本で感情表現の訓練をした、そしていよいよ、4月頃からスピーチの練習が始まったのでした。

思い返せば3ヶ月近くは絵本を読んでたんですね(笑)

■ついに英語のスピーチに向けての練習が始まる

まずは僕が書き上げた日本語の原稿を翻訳するところからでした。

ここで僕の想定外のことが起こります。

「日本語と英語では言葉の量が圧倒的に違う」

と言うことです。

僕はまずネットで

「スピーチは1分間に何文字ぐらい喋るものか?」

を調べました。

すると大体、

「1分間に300文字ぐらい」

と書いてあったんです。

僕はこの情報を元に10分間のスピーチをイメージして原稿を書いていったのです。

だから3000文字ですね。

結果、最初は3000文字ぐらいだったんですが、修正を入れていくと4500文字ぐらいになりました。

でもまあ、それでも15分ですから、一応想定の範囲内なのかな、と。

しかし・・・

いざこの日本語原稿を英語にしてみたらなんと・・・

10,992字

と言う、恐ろしい文字数になってしまったのです。

日本語の2倍以上ですよ、2倍。

英語って日本語に比べると文字数が多いんですね。

まあでも「アップル」だって「Apple」ですから、文字数は多いですよね。

「グーグル」と「Google」

「アマゾン」と「Amazon」

単純にカタカナを英語にするだけでも、日本語よりも長いってことがわかります。

でもね・・・

2倍以上って・・・

僕は恐ろしい原稿を書き上げてしまったのです。

ちなみに文章にするとこれは一目瞭然で、

「3時間45分
 この数字は一体なんだと思いますか?」

この日本語文は英語にすると、

「3 hours and 45 minutes.
 What do you think these numbers mean?」

になります。

文字数にして

日本語22文字

英語48文字

の差になります。

もちろん英文の方は一息で発音したり、読まない文字があったりするので、単純に文字数がスピーチの長さと比例するわけではありませんが、それでもこの長さです。

リチャードが読んだ録音で20分ありました。

僕が読むと最初は1時間以上かかっていました。

最終的には25分程度のスピーチに収まったんですが、この原稿を渡された時は流石に驚きましたね(笑)

「え、これを読むの?」と。

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これが7ページあります(苦笑)

契約書か!と(苦笑)

でももう2ヶ月もしないうちにスピーチ本番ですから、やるしかないんですよね(苦笑)

会場の準備も着々と進んでいて、本番は6月28日に決定しちゃっていたので。

正直、僕は現実逃避したかったですよ(笑)

でも2ヶ月間、ひたすら原稿と向き合い、読み込んでいきました。

だってやるしかないんだもの。

■そしてついにスピーチ本番の時が・・・

6月28日東京国際フォーラム、本番です。

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ライブ配信に向けての準備が着々と進んでいきます。

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ステージから見ると会場はこんな感じでした。

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スタッフTシャツもいい感じですね。

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今回はいろんなグッズを作りました。

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パーカーやTシャツ、サンダルやバッグまであります。

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イベントのメインビジュアルも可愛い(笑)

そうこうしているうちに・・・

さあいよいよ本番が始まります。

本番前の1週間は本番を想定してスピーチの練習に取り組んでいましたが、正直、納得のいく形にはまだできていませんでした。

しかし物理的に25分のスピーチを何十回も通しで練習する時間がありません。

1日1時間やっても2回が限界でした。

だから完全に通しでスピーチをしたのは15回ぐらいしかないと思います。

やばい、やばい。

もうあとちょっとで本番だ。

僕はこーゆー時はもう開き直っちゃうので、悪あがきをせず、やれることだけちゃんとやって、あとはもう天に任せるしかないと思っていました。

本番当日も先生に来てもらって、他の演目が行われている中、それらは一切聞かずにひたすら楽屋で最後の練習です。

多分2時間ぐらいはやってましたね。

盲点でしたが、2時間ずーーっとスピーチの練習を続けると、思いのほか体力が削られるんですね(苦笑)

僕は仕事柄、人前で喋ることには慣れているし、セミナーだったら5時間でも、6時間でも喋ることができます。

喉もそんなに弱くないので、声を飛ばすことも滅多にありません。

だから2時間ぐらいの練習だったら余裕だろう、と。

そう甘く見積もっていたんです。

しかし慣れない英語のスピーチと緊張で体力はどんどん削られ、本番直前にはもう本当に最後の一絞りしか体力が残っていませんでした(苦笑)

これはますますやばい・・・

でももうあと5分で本番だ!

本番直前の5分間は楽屋を出て、声を出さず、舞台袖で静かに集中することにしました。

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↑本番直前の様子

そして本番です。

まず最初にこのオープニング映像が流れました。

あ、煽るやんw

オープニング映像で盛り上げるやんw

もっとハードルを下げてくれたらいいのに!

そう言ってもこのオープニング映像が終われば僕は舞台に出ていかなければなりません。

「さあ、本当にもうやるしかない。
 やるならもう全力を尽くそう!」

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・・・・

25分間のスピーチは自分でも驚くほどあっという間でした。

途中で噛んでしまったり、単語を読み飛ばしてしまったり、ミスはいくつかありました。

発音だって練習で散々やった「R」と「L」の音がごっちゃになってしまったり、自分でも驚くぐらいカタカナっぽくなってしまったところがありました。

もしも採点するとしたら、練習で一番上手くできていた時と比べても、70点もいかないかもしれません。

正直、やり直せるのならやり直したいぐらいです。

しかし、人生は1度きり、過ぎ去った時間は戻ってはきません。

そう考えるなら、僕はあの時、あの場所で、僕なりのベストは尽くせたと思っています。

客観的な点数にすれば悪いかもしれないけど、僕の人生における経験という意味では、あのスピーチは100点満点でした。

本当にやってよかったと思っています。

約25分間のスピーチが終わり、ようやくこれで終わりかと思うと、思わず恥ずかしさと安心感で笑ってしまいました。

最後は「ありがとうございました。」の日本語で締めくくりましたが、多分、一番恥ずかしかったのはこの瞬間です(笑)

そして本番が終わって間も無く、僕はこのイベントの主催者の一人なのでまた舞台上で最後の挨拶や告知をしなければなりませんでした。

でももう完全に僕の仕事は終わったと勘違いしていて(苦笑)

司会進行をしていた堤さんから、

「和佐さん、次何を言うか忘れてませんか?」

とフォローが入り、そこで我にかえりました。

もうまじで真っ白でしたから(笑)

そしてエンディングを迎え、この半年間のチャレンジは幕を閉じたわけです。

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※スピーチ映像はまた後日、YouTubeで公開予定です

■人生とチャレンジと没頭

例えば僕の人生にとって「英語」は必要不可欠なものだったのか?

恐らく答えは「NO」です。

だって時代はどんどん進歩し、もうあと数年後にはかなり優秀な翻訳機ができているでしょう。

「ENERGEIA」に関しても同じです。

僕らは「これが世界に人々に必要だ」という思いを持ってENERGEIAの開発をしていますが、じゃあ僕が楽しく生きていくために、ENERGEIAの開発が必要不可欠かと言われれば全然違います。

多分ですは、僕がただ単に楽しく、楽して生きていくだけであれば、そもそもチャレンジなんて必要がないんです。

ありがたいことに今はインターネットがあって、好きなことをお金に変えやすい時代です。

僕もインターネットマーケティングの世界ではそこそこ有名ですから、自分の人生の「平穏」だけを考えるなら、今回の英語チャレンジも、ENERGEIAの開発もやる必要はないんです。

要するに「お金」のことを考えれば、英語もENERGEIAも、むしろマイナスになる可能性が結構高いということです。

だって失敗のリスクがありますから。

特にプラットフォーム開発なんて最終的には数億、数十億円の出費になるでしょう。

見る人によっては「人生の無駄遣い」と言われてしまうかもしれません。

しかし、僕らはこれからの時代というのは、

「大いなる暇潰しの時代だ」

と思っています。

テクノロジーが進歩すればするほど、僕らの生活はフリーに近くなり、時間もどんどん余っていくでしょう。

それこそ「ただ食べていくだけ」だったら、もう誰も何もしなくていい時代がすぐそこまでやってきているのです。

毎日、毎日、YouTubeやNetflixを見て、毎日、毎日、お腹いっぱいご飯を食べて、毎日、毎日、ぐっすり8時間寝て、毎日、毎日、好きなことだけやる。

こんなエデンの園のような人生が、あと20年や30年もすれば実現できるかもしれません。

しかし、僕らはこれを「幸福」だとは定義していません。

ENERGEIAの説明の時に少し書きましたが、

幸福=没頭状態

だということが、もうすでに脳科学的にも明らかになっているのです。

つまり人間は何かに没頭できなければ、どんなに不自由がないとしても、幸福は感じないのです。

せっかく時間があまり、可能性が広がっていく時代なのに、ただそれを消化していくだけの人生って勿体無くないですか?

結局、没頭状態という幸福を得るためには、僕らはいつでも何かにチャレンジするべきなのです。

小さなチャレンジでもいいと思います。

その変化の積み重ね、成長の実感、そーゆーものが「没頭状態」につながっていくわけですから。

僕だって最初は嫌々始めたチャレンジでした。

「木坂さんがそこまで言うなら・・・」

と言うことで押し切られて始まったチャレンジですが、やっていくうちに環境に適応し、そして日々の自分の成長が嬉しくなり、どんどん集中力が深くなっていきました。

今では苦手だった英語だって苦手ではありません。

もちろん、バイリンガルへの道はまだまだ遠いと思いますが、少なくとも今の僕にとって英語は苦手でも、嫌いでもなく、むしろ楽しいものへと変わりました。

これは何かをやってきた人にしかわからない感覚だと思います。

そしてENERGEIAはまさに、こーゆー環境を人々に与えるためのプラットフォームとして設計されています。

興味があること、好きなこと、没頭できることに、仲間と一緒に思う存分没頭していく環境が作れるプラットフォームです。

僕のチャレンジはたまたま「嫌々」から始まりましたが、ENERGEIAで始まるあなた自身のチャレンジや没頭は「好き」から始まるはずです。

好きなことに心の底から没頭できたとしたら・・・

僕の半年間の成長なんて遥かに超える成長ができると思います。

だって僕ですらたった半年で、人が驚くぐらいには成長できたわけですから。

もしもそれが残りの人生で何度も、ずっと繰り返されるとしたら?

めちゃくちゃエキサイティングで、幸福な人生になると思いませんか?

僕はスピーチの中でこの日本のことわざをシェアしました。

「好きこそ物の上手なれ」

つまり

好き×没頭=急成長

なんです。

ENERGEIAは「オンライン部活」のプラットフォームなので、多くの人はきっとこう思うでしょう。

「部活なんてただの暇つぶしだ。
 そんな金にならないことをやっている暇はない。」

でも、これは逆なんです。

だって没頭できることをやらなければ、その人はいつまで経っても「凡人」で、凡人はどんなに頑張ったって成功はできないんです。

でも、没頭できることさえあれば、もうその人は凡人ではありません。

そこに成功の鍵もある。

そしてもっと言えば、その成功さえも手放してしまえば、没頭するだけでもう幸福な人生は始まるのです。

資本主義社会では成功を目指すのが正義のように語られますが、僕はそうは思いません。

成功なんてものはただの結果論であって、もっと重要なのは、人生のなるべく多くの時間を「没頭状態」にすることなのです。

没頭状態が長ければ長いほど、人は成長し、その分「価値」を生み出せるわけですから、結果的に成功が手に入ると言うのは難しい話ではないと思います。

でも逆に、成功しよう、成功しようと思って、あっちこっちに気が散っている凡人がいたとしたら、もうそれは「無能」と呼んでも差し支えはないでしょう(苦笑)

これは「才能の差」なんかじゃないんです。

そして「意志力の差」なんかでもありません。

ただ「没頭状態を作れる環境があるかどうか」の差なのです。

ENERGEIAはきっと世界中の人々にこの環境を与えることができる。

僕らはそう信じています。

そして僕のチャレンジはそのことを身をもって証明したと言えるんじゃないでしょうか?

応援してくれた人、観にきてくれた人、これを読んでくれた人、本当にありがとうございます。

僕のチャレンジはまだまだ続きます。

気持ち的にも

「早く次の目標を決めたい」

と言う気持ちです(笑)

クセになっちゃってます(笑)

興味がある人はぜひENERGEIAに登録して、あなた自身のチャレンジを見つけてみてください。

それでは、今回のレポートはこれで終わりにしますね。

ありがとうございました。

和佐大輔

https://energeia.app

↑ENERGEIAの登録はこちら

■僕の英語のスピーチの原稿はこちらです。


スピーチの原稿を読む


■最後にスピーチを聞いた人たちからの感想を載せておきます。

「和佐さんのスピーチ感激しました。
 話の内容にも惹かれて、あっという間でした!」

「和佐さんのスピーチでは、すごーい!と、
 声を出してスマホに向かって拍手をしてしまいました(笑)
 そして、私も部活を作ってみたくなっています。
 オンライン配信ありがとうございました!」

「和佐さんのエネルゲイアスタートアップスピーチ、最高でした。
 私も英語がからっきしダメなのですが、和佐さんがそうな風には
 見えませんでした。
 没頭を継続して幸福であれば、おのずと成功するだなと感じた次第です。
 今回WEB参加することができたと思いますが、生の雰囲気を
 感じたかったので参加しましたが、この選択は正解でした。
 ありがとうございました。」

「和佐さんのスピーチは、只々感動!涙なくしては見れませんでした。
 また私も英語を始めなくては!と思わせてくれて、
 ありがとうございます。
 半年後はどれ程上達されているのか、とても楽しみです。」

「和佐さんのスピーチが終わるとき、感動で涙が出そうでした。
 今日、ENERGEIAに登録したばかりなので、
 部活、いろいろ見るのが楽しみです♪」

「和佐さんの英語スピーチ素晴らしかったですね。
 英語の先生が上達が素晴らしいとおっしゃられてただけありますね。
 発音も素晴らしかったです。短期上達の秘訣を教えてください。」

「感動したのが、和佐さんのスピーチです。
 はじめて見ました、和佐さんのあんな表情。
 汗ばんだ表情でスピーチしている姿を見て、
 自分も新しいチャレンジをしようと勇気をもらいました。
 素敵なイベントをありがとうございました^^」

「和佐さんのスピーチ、響きました。
 まるでTEDだわ~、って思って、最後はスタンディングオベーションを
 しようかと迷いましたが、会場の空気に合わせました^^」

「和佐さん、改めて”凄い”です。
 英語のスピーチ、そのレベルと短期間でよくあそこまで!
 というのと、緊張感と誠実さ、何より、必要だからやる!ときめたら、
 高いレベルと集中力で、やり遂げる!実行力!!
 感動以外の何物でもなかったです!!」

「和佐さんの英語スピーチ、感動しました。
 Facebookをみるたび、逃げ出したい気持ちも伝わってきてましたが、
 半年であそこまでのスピーチができるようになるって本当にすごいなと
 思いました。
 スピーチの内容も、和佐さんが半年かけて英語に向き合ったからこそ、
 伝わってくるものがありました。
 また、半年後の発表も今から楽しみです。」

「和佐さんのスピーチは、感動しました!
 声のトーンや姿勢も堂々とされていて、本当に素晴らしい!
 と思いました。
 やり切る凄さと事に向かう、姿勢がとても伝わって来て、リアルで
 拝見出来てとても良かったです。」

「和佐さんの英語のスピーチもめちゃくちゃ感動しました。
 6ヶ月であそこまで。目標を決めるってやっぱり凄い。
 でも、和佐さんの顔がいつもと違っていた気もしました(笑)」

「和佐さんの英語でのスピーチをナマで聞くことができ、
 1人感動に震えています。
 それは、私自身が以前、米軍基地や駅前留学で英会話を学んだ経験が
 あり、英語を話せるまでの過程を少なからず体験しているからです。
 短い期間で習得された中でのあの流暢なスピーチを聞きながら、
 これからの自分の時間をジャンクなものではなく、幸福な人生のための
 時間に費やしていこうと気持ちもあたらに国際フォーラムを後にしました。」

・・・・

この他にもたくさんの感想をいただいていますが、今回はこの辺で。

こんなにみんな感動してくれるとは思っていなかったです。

本当にありがとうございました。

そして、これから続くチャレンジもぜひ楽しみにしていてください!


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