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他人をたよるという身体拡張


身体拡張とは


身体拡張とは、人間が自身の身体を超越して能力を拡張するという概念です。

例えば、普通に走っても人類最速のウサイン・ボルトには敵わないですが、自動車を使うことで速度においてほとんどの人類が勝てるでしょう。

また、枝を使って地面を触ると、手を直接使わずとも地面と枝の接点の感触が手に伝わるでしょう

このように人類は、知らないうちに身体拡張を日常的に行っています。

わからないと伝える身体拡張

身体拡張は物理的なことだけに限りません。パソコンの利用やメモをとることも身体拡張であり、外部の装置を使って記憶を保存する行為です。

最近、僕が考えるのは、他人の力を借りることも身体拡張ではないかということです。

例えば、自分一人ではできない専門的な業務を他人に依頼することも身体拡張の一つだと考えられます。

よく「人の力を借りるのが苦手」と言う人がいますが、これは単純に身体拡張の能力が低いと言えるでしょう。

重要性が増しているお願い力


人間は一人で生きるようには作られていません。

歴史を見れば明らかなように、我々は集団でマンモスを狩り、共同体を形成し、文明を築いてきました。つまり、私たちは他人の力を借りることを前提に設計されています。

しかし学校教育などにより、他人を頼ることに慣れていない人が多いのも事実です。
私自身もその一人です。

しかし、他人を頼ることができないということは、身体拡張の能力が低いということと同義です。この身体拡張の能力を上げるには、様々な要素が必要です。

お願い力を高める要素


まず一つ目の要素、プライドを捨てて他人に助けを求めること。

人は他人を助けるとき、なんだかんだ幸福感を得ることが多いです。
その点を理解し、他人を頼る行為が実は相手にとっても有益なことであると認識することが大切です。
頼み方が上手い人はここにおいて、花を持たせるのが上手い印象です。

次に、自分も常に他人に何かを与える意識。
恩を受けっぱなしではなく、自分も常に他人に何かを提供することでバランスを保ちます。
相手から見れば、あなたが頼ってくることは自分の力を認められるチャンスとなり、日ごろからの恩返しの一環となるでしょう。

最後に、状況理解をすること。
自分自身がこの人に頼っても良いという関係性なのかとういことを理解すること。
仲良くもない友達から急に頼まれたら腹が立つこともあります。今自分が頼れる関係性なのかをしっかり認識することも大事でしょう。


これらはすべて、お願い力を高めるための要素です。このお願い力は、身体拡張の一環として、私たちの生活により大きな違いをもたらすでしょう。

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