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他者との比較はやめるべきか? -私の人生を変えた言葉との出会いと考察-

「他人と比較するのは良くない。昨日の自分と比較するべき」
「成功より成長」

といった言葉を聞いたことがないだろうか?

私はこの言葉によってすごく救いを受けた。

私は高校時代は部員が100名を超える、全国大会を目指せるサッカー部に所属していた。中学時代に全国大会に手が届くようなチームで戦っていて、それなりにプレーには自信があり、全国高校サッカー選手権の出場を夢にその高校に入学しサッカー部に所属した。

入学当初は順調だった。
自分の学年ではスタメンをとれるところにもいた。
その地域のトレセンにも選ばれることができた。
自身の学年はメンバーにも恵まれていて、
本当に全国に手が届くのではないか?
と期待できるほど、しかも自身の実力も通用している手応えはあったため、高校サッカーも順調にいくだろうと思っていた。

しかし、それは長く続かなかった。
高校1年の夏前に疲労骨折になってしまい、3ヶ月チームの練習から離れることになった。
そこから、状況は一変した。

自分が元いたポジションには、他のメンバーが定着しチームメイトの信頼も勝ち取っている。
入学当初は負けないと思っていたメンバーにも、
復帰後にどんどん抜かされていった。

決して、怪我を引きずっているからというわけではない。
怪我をしている間も、ウエイトや体幹のほかできることをやったつもりだった。

しかし、スピード感についていけなくなりどんどん周りには抜かされていき、しまいには後輩にも抜かされるという最大の敗北感も経験した。

その後、結局戻ることはなく、競争に負け、メンバー争いから落ちていく高校時代を経験した。これは自身にとっての最大の挫折経験であり、その経験は今を生きる活力になっている。

そんな中、高校3年時にNHKのプロフェッショナル仕事の流儀という番組で、本田圭佑の生き様が放送されていた。
とても有名な番組なので、知っている方も多いと思うがこの番組では、
出演者の印象的な言葉が、黒い背景にうつされテロップになって強調される。

そこで、私の人生を変えた本田圭佑の名言の一つがこれである。

「敵は自分」

この言葉に、私はとても救われた。
常にライバルを持ち、競争環境に身を置いていた自身にとって他人と比較しそこで競い合って自分を高めるというのが、
私にとっては当たり前であり、それが最も良いと考えていた。

しかし、高校時代の競争に敗れた経験。なぜ自分だけ他の人と比べて成長スピードが遅いのか、ととても敗北感しか感じなかった等の経験は、
いつも他者との比較からきていた。それを感じている日々は辛く、自分自身が惨めに思えた。サッカーをやることを純粋に楽しめず、サッカーをやっている自分が恥ずかしいとも感じていた。

そんな時に、この言葉は私の凝り固まった思考を変えてくれた。
「敵は自分」という言葉には、「他者は変えることはできない」
「変えることができるのは自分だけであり、フォーカスすべきものは変えられない他人ではなく、昨日の自分からどれだけ成長したか、昨日の自分を0.1%でも超えられているかである」というものである。

この言葉で、私の考え方が変わった。
評価基準は「昨日の自分を超えているかどうか」になった。
それは、自身の行動次第でコントロールが可能であり、環境に左右されないため、全ての結果は自己責任になる。
この考えは、人生において幸せに生きるために必要なものだ。
嫉妬や、妬みは全て他者との比較から生まれる。
そんなことを考えることにあなたの人生の大切な時間を奪われてもいいですか?

それが嫌であれば、ぜひ頭に残しておいてほしい。

しかし、今回言いたいのはこれだけではない。
時には、他者と比較することも必要なのである。

それはいつかというと、
「自分の強みは何か?」
というのを知りたい時である。

なぜこれが必要かというと、自分の強みを知るには他者と比較する必要があるからだ。
そこで、「強みとは?」と思う人も多いと思うので、ここで定義しておく。
それは
「他人は当たり前のようにはできないけど、
自分にとってはそこまで辛くない、難しくない、または当たり前に
できていること」
である。それは、他者との比較からでしかわからない。

自分は朝早起きが得意だと思うまでの過程を考えよう。
他の人が通常何時に起きるのか、
自分が通常起きている時間に起きることがどれだけ難しいと感じているか、
これらを考えることによって、他人と比較したときに
「あ、自分って早起きが得意なんだ!」
って気づく。

就活等で自己分析が必要な時があるが、そこで自分の強みが見つからないと思った時はぜひ参考にしてほしい。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

FIN



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