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柴田大輔写真展「Hasta Mañana」

柴田大輔写真展「Hasta Mañana」
会期:8月3日(火)ー 9月5日(日)
*夏期休業 8/14-8/20
会場:Vieill Bakerycafe&Gallery
東京都練馬区旭丘1-56-2 千川通り沿いの巣鴨信用金庫より3軒隣
時間:火〜土 14:00〜20:00 日・祝日 12:00〜18:00
定休日 月曜日
入場:300円
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2006年から2019年の間で、南米コロンビア各地で出会った人々の写真を展示をします。コロナ禍でお互いを訪ね合うことが強く制限されています。そんなかで、2つの場所の結びつきを作る一助になればという思いを込めました。

タイトルの「Hasta Manana」は、コロンビアの公用語スペイン語で「また明日」という意味です。よく使う挨拶言葉ですが、ある地域では意味が少し違っていました。

私がコロンビアで約1年ほど暮らしていた地域があります。そこでは1日の最後の挨拶にこの言葉を言いあいます。直前の会話で、明日会わないことがわかっていても「また明日」といって別れるのです。「明日会わないよ?」と聞くと、「あ、そう」と素気ありません。

後々分かったことですが、地域全体が家族のような見知った関係で、今日会った人と明日も同様に会うことを疑わない社会だから、この言葉が、直接の意味を失い挨拶言葉になったようでした。

私がコロンビアに通い始めて気がつくと15年が経とうとしています。その理由を考えると、この挨拶に象徴される人と人の関わり合い惹かれたように思います。たくさんの人に出会い、一人一人の背景にある、さまざまな物語を知りました。

紛争により故郷を離れ暮らす人、先住民族としての自分のアイデンティティに向き合おうと努力する人、傷つく人々に宗教者として寄り添う人、日本から移民し人生の大半をコロンビアで過ごすなかで故郷を思う人、新しい自分に出逢おうとゲリラ兵士となった人

私はコロンビアで出会った方々を通じて、コロンビアという国を知りました。それも、余所者の私が向けるカメラに向き合ってくれる人たちのおかげで、私はそこにいることができたからです。そんな感謝の気持ちも込めたいと思っています。

会場では、木工作家PaCoさんの作品も展示されています。
ギャラリーの店主・大山さんが焼くパンも是非ご賞味ください。

是非お立ち寄りください。

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