2023年さいご、日本のすみっこから

去年の今頃ともに年の暮れを過ごした人はもう隣にいなくて、これまでで人生が一番動いたこの1年、どういうめぐり合わせかぼくは今、日本の西の西の、南の方のすみっこにいます。

お隣はもう台湾だよ

沖縄県、石垣島。
去年の今頃どころか今年の夏まで石垣島の「い」の字も頭になかったのに、今こちらに移って3週間が経ったところ。
冬だけど今日も25℃、日中は半袖で十分なくらいの南国。
まだ知り合いもいないので、今年の年越しはおうちでTVを見ながら八重山そばを食べるんでしょう。
noteをずっと更新できていなくて、インスタも放置してしまって、心配していただいた方もいらっしゃるかもしれないけれど、ぼくは超元気です。
色んなご縁があって、こっちで新しくお仕事をはじめることにしました。
また本格的に動き出したら詳しく書きたいと思うけれど、今は日々、準備のためのあれこれをしながら、島の生活に慣れていっている段階です。
秋頃、色んな人に会いに行くという目標を掲げて、noteのお友だちにも会わせてもらったりしてそれなりに行動していたのはここに来ることがだいたい決まっていたからで、そう簡単に会える機会ももう無くなってしまうから。会えなかった人もいたんだけど、自分なりによく行動しました。偉かった。

東京と大きく違うところは、とか、考えてみたけれど、気候も文化も利便性も、あらゆることが違って、言葉は通じるし同じお金は使えるけれど、もう何だかここは異国のようです。恵比寿とはぜんぜん違います。
ひと口に言えばとにかく（街の中心部さえ東京と比べれば）田舎であり、繁華街は小さくて30分あれば全ての通りを網羅できるくらいで、ちょっと日々の買い物をしようと思えば（ドラッグストアとか）、もう車が必要で。
でも人はとにかくゆったりしていて、道で通りを渡るのに立っていれば、車はだいたい止まってくれる。だれも飛ばさないし、潮風の影響で車が劣化しやすいらしく、日々の足だというのもあるけれど半分以上軽自動車で、派手な高級車なんか1台もない。車は消耗品の括りなんだと思います。
島で唯一のドンキとニトリとエディオンが固まってあるんだけど、電車もないしバスも数時間に1本だからタクシーで（1,200円かけて）行くしかないし、車か自転車を買うまではけっこうな不便を強いられる気がしています。今はドラッグストアも徒歩20分なのでね。
あとコンビニがファミマしかありません。ローソンのスイーツが食べたい。

家探しを落ち着いてしたいと思ったから、今はマンスリーを借りて仕事しつつ引越先を探しているところ。こっちは今観光客が増えていて、伴って開発とかたくさんしているので、家賃がけっこう強気なんですね。東京23区のちょっと端の方くらいの相場感の築浅が少し、あとは築40年超の格安アパートがほとんど。しかも店舗ならともかく家借りるのも定借が多いの、東京だとちょっと信じられない感じです。引越大変そう。
あと、今は冬なので多少はましだけど、やっぱり虫が大きいなぁ。ちょっと想像の上きたので、毎日ビクついています。夏こわい。

今年、東京で色々あったのはたしかなのだけれど、別にヤケになってこっちに来たわけではなく、今更自分探しをはじめたわけでもなく、純粋にチャレンジしてみたいと思って移ってきました。
7年ぶりくらいの一人暮らし、しかもまったく勝手の違うところ。大学出て都心でバーの仕事をはじめた頃を思い出します。もう20年も前の話。
だから、時間ってほんとうに過ぎるのが早くて、日々を大切にしないと、こうして年は変わり、気づけば春で夏が来て終わって泣いたり笑ったりして、また新しい年を迎えてその間、何を経験したのか、どんなふうに成長できたのか、それを少なくとも自分で、頑張ったと思えて、笑顔に変換できるような暮らしを、しなければいけないと思いました。
これまでだって十分努力して生きてきたつもりだから、まったく否定はしない。だけれど、これからも自分の足で、今まで以上にしっかり立って、恥ずかしくても失敗しても顔を下げないで、過ごしていきたいなと思います。

取りいそぎ今は、島に受け入れてもらえるように、周りの人に顔を覚えてもらって、困った時に助けてもらえるように、人のつながりを意識して。
今年はたくさん、人に助けてもらったから。
人のありがたみを知ることが改めてできたし、人の優しさやそれぞれの努力や葛藤や背景にあるものをとても大きなものとして尊重するというか、敬いの気持ちをもって接することが（当たり前だけれど）大事だとより実感し、いいこと悪いこと含め、精神的に充実した年でした。すこしだけタフになりました。
今気を張っている部分を少し緩めることができるくらい落ち着いたらまた泣き言を書かせてもらうかもしれないけれど、来年ももっと強くなって、自分が納得できる自分に、近づけるようになりたいと、思います。
チャレンジです、これからは。

きっと、更新は今年最後です。
今年はほんとうにありがとうございました。
みなさんの、遠くにいる好きな人たちの言葉は、たしかに気持ちを楽にしてくれました。
来年もまた、どうぞよろしくお願いします。

みんなでよい1年に、しましょうね。