鎖骨骨折の巻

というわけで、バイクランチで鎖骨を骨折したわけです。

最初は「いやー、変な感じするけど大丈夫じゃない?でも一応見てもらった方がいいかも」と思って自走で家まで戻り、Tharonに「ちょっと骨折れたかもしれないから病院まで送ってくれる?」とお願いしました。

病院に行く前に加入した海外旅行保険の窓口に電話して請求の時に必要なものを聞いたところ、保険請求のための診断書にお医者さんのサインと病院で支払ったレシートすべてが必要だということを確認。ウィスラーやバンクーバーであれば提携している病院もあるので手続きは簡単で済むらしいけど、もちろんカムループスにはそんな便利な病院はありません。

そして病院に到着。関係ないけど、ボコボコで囚人服を着た人が警官に連れてこられていたのが印象的でした。

さて、まず時間外だったのでER代で900ドルちょっと、これが結構いたかった…手術はしなかったので診察代とレントゲンはそんなに料金がかからず確か合計で1500ドルかなんかだったと思います。

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3ピースになっていたけど、「骨と骨がそんなに離れていないからそのままにしておけば治るよ」と言われて何にもつけずに帰宅。

他の病院では違うかもしれないけど、「保険に必要な診断書を出すまでに1週間くらいかかるから、また来てね」と言われました。

当時、BC州ではワーホリビザであっても6か月以上仕事をしていればBC市民と同じケアカード(保険証のようなもの)の申請が可能で、後にこれを取得しました。ケアカードがあれば診療代は無料でER代もかなり安く済みます(確か100ドルかなんか?)。当時のBC州では月に75ドルかかったと思いますが、お隣のアルバータ州では無料らしいです、今はまた変わっていると思うけど。

さて、鎖骨が折れていたら乗れないのはもちろんしょうがないけど、問題は「さんびき」の方。

そのときはお手伝いだったので、「骨折したから無理です」なんて言ったら間違いなくクビだし治ってからまたやらせてくれる保証はなく、病院代で生活費もかなり削られていたので「折れてるけど全然いけますよ~(滝汗)」ということで、左腕が全く上がらない+超だるいし痛い状態でやり続けるしかありませんでした。

右手で左腕をつかんでまな板の上に載せてから調理、タッパーを開けるのもひと苦労…と、この期間は精神的にも肉体的にもなかなかタフな3か月間でした笑「痛いから無理です」なんて言おうものならカナダ生活が終わると思っていたので。

この期間と比べたら他のたいていのことはラクです。

そんな姿を見てくれていたからか、ワーホリの申請を7月に済ませて、観光ビザが切れるギリギリまで待ってアメリカとの国境に行かないといけない時にボスが車で連れて行ってくれることに。

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アメリカとカナダの国境

たまにここで〇〇〇ではじかれる人もいると聞いていたので、ドキドキでしたがなんとか無事にビザゲット!

自転車に乗れないこの期間は家にいてのんびりしてても痛いしフラストレーションがたまって何かしていないと辛いだけなので、「自分はこの先何がしたいのかなあ」ということをものすごく考えていました。

そんな時に仲良くしていたのが「さんびき」にたまに来ていて、ホンジュラスからカムループスの大学院に来ていたKatya(カトヤ)という子でした。

彼女からは「Who moved my cheese?」という本を貸してもらったのをきっかけに、ものの考え方、人生に何を求めるのかといったことについていろいろ話すようになりました。

また話が自転車から離れますが、自分でも改めて書いてみたいので次回はそのことについて少し。

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