Trail Survey Report

そんなSelf Awarenessを通した気付きもあって「自分はこの先研究をしたいのか?」という問いを改めて考えましたが、その答えは当時はすべて自分のためでした。

今だからこそ次の世代のためだったり、お世話になった皆さんの力になりたいと思うようになりました。でも当時の小心者の自分は「今ライディングを全力でやるためには、ライディングで得た経験を変換できるその後のキャリアを頭の中で用意しておく必要があるな、そうすれば心置きなくライディングでも行けるところまで行ける」と考えました。相変わらずですが、メカやバイクメーカーには全く興味がないので相模湖での経験から芽生えた持続的なトレイルの発展に対する好奇心を利用することにしました。

話が前後するようですが、研究者になることはそれまではそこまで強く考えていたわけではなく漠然と「そうなったらいいかなー」程度だったのですが、この時期をきっかけにその方向に決めました。偶然そのタイミングで平野先生からフェイスブックで友達申請がきたので、「研究者になりたいです」と伝えた記憶があります。

そんなこんなで、トレイルの調査レポートについてネットで検索したところ、大量に出てきました!一つレポートを見つければ、参考資料欄や調査を行った会社についてさらに検索するともっと出る!文字通り芋ずるしきに世界各地の調査結果が山のように。

日本語ではマウンテンバイクに関するものはほぼ平野先生が書いた論文のみですが、世界ではこんなにたくさん調査結果があって、調査会社もたくさんある!

多くの論文に頑張って目を通していると、行政や調査会社がトレイルの有用性に対する根拠として提示する項目や数値もある程度決まっていることもわかり、「これだけモデルになる情報があって世界には調査市場も山ほどあるなら、海外のモデル事例を研究して日本で発表すれば、その先進事例をもとに日本の行政や自治体にトレイルの良さを伝えることができるのかもしれない!なにより調査と合わせて海外のトレイルで乗って友達ができるのも最高じゃないか!」ということで、これ以上ベストな目標はないだろうと確信して、今に至ります。Loose Ridersの世界的なコミュニティーに加わりたいと思った理由の一つも後々その調査がしやすくなると思った部分が1/3くらいあります。

そうなってからは、カトヤと会うついでにカムループスの大学に忍び込んでレポートを読みふけるのが習慣になっていきました。

この間に本もレポートも面白くてひたすら音読していたので、英語もするする出るようになっていったかもしれないです。

そんなこんなで、骨もくっついてきましたね笑

ライディングに対しても、今までになくハングリーになっていきましたが乗れるようになった頃はもう秋になっていました。

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