大学生の頃、所属しているゼミの実習で、小児療養施設に行った。元々の学部が看護系だったこともあり、そういった活動をしているゼミに入った。

そこで感じたことが、今の自分に大きな影響を与えた。

そこには、障害を抱えた子どもたちがいて、彼らはそこで、何年、何十年と暮らしている。つまり、彼らにとってはそこは「家」なのである。

しかし、そこの環境というのは、我々が思う家というよりも、ほとんど病院である。しかも、大病院という訳ではなく、昼間でもなんだか薄暗く、無機質なコンクリートが印象的な病院である。とはいえ、小児病院であり、職員の方々により装飾は施され、賑やかになっている。

しかし、「家」としてはこれで良いのだろうか。そんな思いが駆け巡った。

自分は彼らがもっと温かみのある「家」で過ごせるような病院を建てたい。そうおもうようになった。そして、彼らが他の子ども達と同じように、泣いて、笑って、恋をする、そんな成長を支えられるような人間になりたい。

幸い、内定先が大手の不動産系の会社だったこともあり、実現不可能な夢ではなさそうだ。

社会人1年目として、まだまだペーペーではあるが、色んな知識を蓄えて、消化し、いつの日か実現させたいと思う。

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