ポートフォリオに迷った時の3つの考え方
【自己紹介】
Twitter上では”だいすけ”というよくある名前で
細々とアカウント運用をしています。
本業はVyondクリエイターです。
知ってる方は「いつもお世話になっております」
知らない方は「初めまして。どうぞよろしくお願いいたします」
何かのきっかけで随分前にアカウントを作ったまま1度もツイートせず完全放置していましたがVyond学習をきっかけに今年の3/1から運用しております。
表題の件について言うと私はVyondに初めて触れてからおよそ1ヶ月後に最初の企業案件向けポートフォリオを制作しました。
そんなこんなで今はVyondを使った動画制作フリーランスとして生きてます。
自分が案件を依頼する立場になったり
営業なしで依頼が入るようになったりと
駆け出しの頃よりはそれなりに知見が増えましたので私なりの「ポートフォリオ制作に向けた考え方」をお伝えしていきたいと思います。
【ポートフォリオについて私が思う事】
このnoteでは「ポートフォリオ制作に向けた考え方」というテーマで執筆しています。考え方と言っても技術とかスキルではなくコツや狙いやマインドです。
これを見ていらっしゃる方でポートフォリオってなんぞやという方は、ほぼいないでしょうが要は案件を獲得するための自分PR作品です。
とはいっても案件を獲得する手段だけではなく多方面の見解ができます。
Twitterで発信する場合なら
✅本気度を測る指数
✅成長度を測る指数
✅技術を測る指数
✅フォロワーからの紹介依頼を受けるきっかけ
✅フォロワー外への認知
このようにTwitter上でポートフォリオの発信を行えば直で企業依頼に繋がらずとも様々な方の目に入ります。中にはお仕事を振ってくれる方の目に止まることもあるわけです。
どうせ副産物的な効果が望めるのであれば発信することに意味はあるといえます。
もちろん「営業サンプル用」に高品質なポートフォリオを複数持つことができれば営業にも活かせますし「HP・クラウドソーシングサイト」に設置すれば営業なしで企業側から依頼が舞い込む可能性だって充分あります。
現に私は営業を行わずHPとクラウドソーシングサイトからの依頼で全ての案件を受注しています。
オフライン営業を行ったとしても皆さんも同じく
「これからは動画が必要ですよ」
「動画ってこんなに素晴らしいんですよ」
「動画は企業にとってコスト0の営業マンですよ」
というのがアプローチの核の部分だと思います。
ただこのように説明しながら自らは動画で集客せずオフラインで営業してるのは若干矛盾してるわけです(ひねくれてる)
なのでまずは自分が動画で集客できるようなレベルのポートフォリオ制作を目指すのが筋だと思ってます。
営業を行うにしても「向こうから依頼がくるようなポートフォリオ」を持った上で営業の中で人柄や知識や提案力を見せていくのがベストだと思います。
相手の時間を奪って営業をしているのであれば、ただ形だけのポートフォリオを持って「動画はいいですよ」と繰り返すのは不毛です。
形だけのポートフォリオを作るより、営業せずとも案件が入ってくるよう相手にぶっ刺さるポートフォリオを作っておけば、どちらにせよ営業自体も楽になるのではないかと思います。
長くなりましたが「ポートフォリオに迷った時の3つの考え方」の本題に入りたいと思います。
【①視聴者ファーストを目指す】
先に述べたようにポートフォリオとは案件を獲得するためのPR作品です。
ポートフォリオでPRする部分は単なる技術面だけではなくどれだけ見る人の気持ちになって作っているかも含まれていると私は思います。
✅誤字・脱字がないか
✅色や素材を多用してごちゃついてないか
✅モーションやエフェクトのミスがないか
✅出てきた文字が読めるコマ尺をとっているか
✅世界観が滲み出る細部への作り込みがあるか
✅理解しやすいシナリオ構成ができているか
✅BGMや効果音が不快な大きさでないか
✅テンポが速すぎて負担を与えていないか
✅情報過多になってないか
✅内容とアニメーションがリンクしているか
✅機械音声で妥協してないか
✅余白が均等であるか
✅オブジェクトが中心線に沿って均等に配置されているか
スキルはあるのに
「シナリオが支離滅裂で理解を得れない」
「無意味な効果音やモーションが多く気が散る」
「チェックが甘い」
「場面展開が早すぎて文字が読めない」
といったものもよくあります。
冒頭で出したポートフォリオのツイートもチェックが甘く1箇所見逃しているミスがあります。もちろん後日修正はかけました。
魅力的な世界観を生み出している作品、この人に任せたいと思われるような作品は言われなければ分からないような「視聴者ファーストへのこだわり」が深く追求されていると私は思ってます。
相手に対するこだわりこそが自分に対するこだわりと捉えることでいいポートフォリオが生まれるはずです。
もしご自身のポートフォリオに不安がある方は今一度上記のチェック項目を意識した「視聴者ファースト」の調整を行うといいかもしれません☺️
【②ポートフォリオは深く広く】
私が企業様から依頼を受ける時に必ず言われることが「ポートフォリオを拝見しご相談させていただきました」と言うお言葉です。
つまり企業側はポートフォリオを見てコンタクトを取るか否かを判断していることがほとんどです。あたりまえと言えばあたりまえですが、決して値段だけを見て即コンタクトとはならないという話です。
なので低料金を記載しててもそれだけで依頼が来ることはありませんし、逆に一か八か値段だけ高く設定していてもそれがスキルの信憑性に繋がることもありません。
もちろんある程度の料金相場やHPのクオリティや事業の信頼性も判断材料にはなるかと思いますが やはりポートフォリオの存在が大きいでしょう。
私もこれまでどなたかに案件をお願いしようと思った経緯が何度かあり その時に「依頼側がどのような視点でポートフォリオを見るのか」という部分が ある程度理解できたと思うのでそれをお伝えしていきます。
結論から言いますと案件を依頼する際にポートフォリオで見る部分は「スキル(深さ)と引き出し(広さ)」です。
スキルの判断は
「この人がどんな表現を使ってどこまでの世界観を生み出せるスキルを持っているか」
引き出しの判断は
「いろんなテイストのパターンを再現できる人かどうか。作品の雰囲気が一辺倒じゃないか」
という部分に着目します。
「スキルがある」+「要望やイメージを叶えてくれる引き出しを持っている」という2つがかけ合わさった時に「この人に依頼してみたい」と考えます。
試しにココナラで動画クリエイターのポートフォリオと受注数を照らし合わせて貰えば分かるとおり、値段の安さで戦っていないクリエイターで、かつ案件を受注できている人のポートフォリオは必ずテイストの違うものを複数用意しています。
ではどれくらいのポートフォリオ数が必要かというと具体的には「それぞれ別の世界観でしっかりとした作品を3つ」これで充分です。
私もそれぞれ世界観の違うポートフォリオ3つで戦ってます。他制作実績も載せてますがまず目に留まる所に置いてるのは以下の3つです。
【LITLINK】
例えば面接で
「フランス語と英語と日本語が使えます」と言われたらめちゃくちゃ印象強いですよね。
一方Vyondで3パターンのポートフォリオを作りましたといってもそれは博多弁と関西弁と標準語が使えますと言ってるようなもので一括りにしてしまえば日本語、つまり1つだけの世界観です。
なのでVyondの世界観から少し離れて3パターン作るのが望ましい形となります。そのためにフリー素材を有効に使うのも1つの手です。
何となく形だけ作ったポートフォリオだと「営業力を身につける」か「Twitter上で依頼を振ってもらえるよう人脈を増やす」か「値段の安さで勝負する」といった+αに費やす時間が多く必要になってしまいます。
もちろんそれぞれ大切ですしそれぞれ立派な選択肢だとは思いますが、まずはポートフォリオというしっかりとした武器を持っておくことが何より必要です。
ポートフォリオの方向性について迷いがある方は「スキルがある」+「要望やイメージを叶えてくれる引き出しを持っている」この2つが伝わるような制作を意識して別々の世界観で本気のポートフォリオを3つ作ってみるとGoodです☺️
【③具体的なテーマ】
ポートフォリオと言っても何を作ればいいか分からない人も多いと思います。
そこで動画の需要を一度確認しましょう。
✅無形サービスのPR
✅有形商品のPR
✅研修用動画
✅事業説明動画
細かく言えばもっとありますが主な需要はこんなところだと思います。なら需要のあるこの中から3つ選んで作ればいいわけです。
作ると言っても別に0から架空の商品を作り上げて動画を制作する必要はありません。
むしろ0から架空の商品を作り上げたところでその商品自体のコンセプト
まで作り込む人はいないでしょうから結局自己満足に陥ってしまう可能性もあります。
なら既存の商品やサービスを参考にしてそのPR動画を依頼されたという架空のシチュエーションで全力で作ってみるのがいいです。
ちなみにそれぞれの方向性に沿った参考資料の探し方から制作までのコツがありますので私の作例も載せながら説明していきます。
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✅【無形サービス】
▶︎士業や保険やwebサービスのHPを探して魅力的なサービスを見つける
▶︎HPのテキストや説明図をまとめて動画用のシナリオを書き起こす
▶︎サービス名やサービス内容をアレンジしポートフォリオを作る
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✅【有形商品】
▶︎LPアーカイブかpinterestで有形商品のLPを見て魅力的な商品を探す
▶︎LPの世界観やイメージを分析し動画用のシナリオを書き起こす
▶︎内容をアレンジしその世界観を目指したポートフォリオを作る
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✅【研修用動画】
▶︎国の助成金制度、失業保険のもらい方など行政機関のサービスを探す
▶︎その機関の新卒生に向けた研修動画として動画用のシナリオを書き起こす
▶︎誰でも分かるような完璧な構成を目指してポートフォリオを作る
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✅【事業説明動画】
▶︎単純に自分の動画制作事業をPRする
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商品コンセプトもおよそ適当な架空の商品を0から作ってもそれを使って魅力的なPR動画を制作することはなかなか大変です。
それなら世に出ている企業が練りに練った商品やサービスを参考に「実際にその商品・サービスのPR動画依頼を受けた」というシチュエーションで「この商品・サービスを2分でまとめるならどのような構成・表現・世界観が必要か」と考えながら動画を作った方がゴールが見えますし魅力的な作品が出来上がることと思います。
その他「動画の使用用途」や「データで表す動画の必要性」をテーマにしたアニメーションなども相手に伝わりやすいポートフォリオになるかと思います。
ポートフォリオ用に架空の商品・サービスを0から考える必要は必ずしもないので既存の良質な商品・サービスの依頼を受けたと仮定してポートフォリオを作ってみるといいです☺️
【NGなポートフォリオ】
このようなポートフォリオはやめておいた方がいいというものがあります。
それが自己紹介動画です。
企業が自社の利益を上げるために動画制作の依頼先を探している状況で、いちクリエイターの生い立ちや自己紹介は必要な情報ではありません。
おそらく自身の人柄をアピールする考えや素性を明らかにする狙いがあるとは思いますが、
人柄がアピールされるのは
相談内容に対する的確な返答、読みやすい文章構成、レスの速度、相手の知識量を捉えた説明のうまさ、自主的な提案、納期の前倒し、細部の作り込み
そういった人と人とが交わる部分での全体的な配慮に基づくものですので生い立ちや人生経験のアピールはいわば不毛です。
Twitter上などで自分の人柄を認知してもらいたいとかなら作品を作って発信するのもいいと思いますが企業案件を獲得するためのポートフォリオとしてはいたって不向きでしょう。
【3つの考え方まとめ】
✅①ポートフォリオは視聴者ファースト
✅②ポートフォリオは世界観別に3つ
✅③ポートフォリオは既存の商品・サービスが出しているメディアをベースにアレンジを加えて動画化(パクリは❌)
ぜひ企業案件に向けた魅力的なポートフォリオを制作されてください🦥
企業案件を獲得するためのスキルについて知りたい方はこちらのBrain教材をチェック↓↓
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