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続・リズムについて

[朝練12]前回に引き続きリズムについて解説した内容の文字起こしです。タイムコードがありますので、目安にして頂いて、聞き逃したところや、振り返りに使っていただければ幸いです。

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はいそれでは12月5日ズーム朝練音楽理論の会をやっていきたいと思います。よろしくお願いします。前回がですね機材トラブルでかなりパニックってしまいまして、全然解説が進みませんですいませんでした。

今日はおさらいと本当はここら辺まで喋りたかったんだよっていうところまで「続リズムについて」やっていきたいと思います。

前回どういう話をしていたのか

と言うとですね、四分音符の長さとかですね八分音符、十六分音符、そして三連符、休符の長さとか拍子記号について、そんなことを解説しまして
その後自分がアレンジした楽曲のこのリズムと拍子はどういう風に表記できますかみたいなのをやってみて、書き方とか捉え方とか人によって違うのでこういう風にも書けますよ、こういう風にも聴こえますよね、
みたいなのをやってたんですけども、
自分で数えててもう何が何だかわかんなくなっちゃって
で機材トラブルもあったしちょっとこの辺おさらいしたいなと思います。

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4/4拍子で書いてあるのと3/4で書いてあるのとっていうここの部分、
楽曲はこちらですね。

これ4/4拍子でも書けるし3/4拍子でもかけますよという話をしたかったんですけど、自分は3拍子で書いたんですが人によっては4/4拍子の3小節フレーズでも書くこともできるし、そういう風に聴いてる人もいるかもしれないですね。

ちょっと数えてみましょう4/4だと、、、。
3/4だと、、、。

のりさんには4/4拍子でこの上の3小節フレーズとして叩いてくださいっていうふうにその時は言ってたんですけど
こちらは6/4で書いてあるフレーズですね

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6でも数えられるし人によっては4/4で数えることもできます。

なので拍子記号について解説したかったのと、その中にある細かいリズムの見方ですね。

これ人によって書き方も捉え方も違いますよって言う話がしたかったんですが、まあちょっと色々ね大変だったんですけど。

あともう一個ね7のリズムも解説しました。
それはちょっとここには書いてないけどこちら、
これ最初は4/4拍子なんですが7/4で作ってあります。

これも4/4と3/4を繰り返してますよっていう風に書くこともできます。八分音符で別に書いてもいいんですけど、7/8とかね4/8、3/8で書いてもいいんですが自分がこれどっちで書いたかちょっと覚えてないけど、
多分4/4と3/4の交互にやってる譜面の書き方をしたかもしれないですね。

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はいちょっとこれももう1回聴いてみますね。

はい、こんな感じですね。

拍子記号とその中のリズムの捉え方とかそういう話でございました。

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では「続・リズム」について、

本来ここまでは話しておきたかったんだよっていう話なんですけれども
リズムっていうのはですね今までそんなに触れてきておりませんでした。
ずっとハーモニーとかスケール、モードとかねそういう話ばっかりしてきたんですけども、
音楽はですねリズムハーモニーメロディーっていう三つの要素で出来ておりますので、リズムっていうのもすごく重要でそしてめちゃくちゃ奥深い世界なんですよね。

例えばですね、仮に音程が間違ってたとしてもリズムが合ってればこれ何の曲かっていうのは伝わるんですよね。

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例えば、これ間違って弾きますけど何の曲か分かりますよね?
間違って弾いてますけどミッションインポッシブルに聴こえますよね。

実際は、keyがわかんないけどこんな感じだと思うんですよね。
これもリズムさえあってれば何の曲かって伝わるんですよ。

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あとは例えばね、、、。

なんとなく分かりますよね、何の曲か。
本当はねこんな感じですよね。ダースベイダーのやつ。

あとは、、、。

これも本当は、こんなですね。 ベートーベンのやつとかね。

リズムが通じれば、リズムが合ってれば何の曲かわかるっていうのはすごい重要なポイントだと思うんですけど、
それぐらい人は自然とそのメロディーとかハーモニーとかじゃなくて、
それもあるんですがリズムでも音楽をちゃんと認識しているっていうポイントだと思うんですよね。

00:09:13

で今日はリズムを捉える上で重要なポイントになってくるところをいくつか紹介したいんですけれども、

一つはねSubdivideっていう考え方ですね。

Subdivision

って言ったりするんですが、どういうことかと言うとですね、
例えばですね、

十六分音符が4/4拍子の中には4つグループになってまして16個ありますよねでこれを4つずつグループ分けするとここにアクセントがきます。

タカタカタカタカ

例えばこれをですねSubdivideで別のグループ分けをすると例えば6ずつくくってみましょう。
そうするとココと123456で123456で1234、

そうするとこれは6,6,4っていうグループになりますね。

これどんな感じかって言うとこれもねJ-popでは結構よくあるリズムのパターンなんですけど、メトロノームあった方がいいかなこれ、
16分で鳴らすところは4ずつのグループ分けをしてます。

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664でやると、こういうやつ聴いたことあるんじゃないかなと思うんですけど、
これ同じ4/4拍子なんですがアクセントの位置が変わってちょっとリズムが面白く聴こえるんじゃないでしょうか。
よくある16分のストロークとかのパターンは、、、。

こういうのをSubdivide、Subdivisionって言いますね。
グループ分けするっていうことです。

でこれがねすごく得意なのがですね、インドの音楽はこういうのすごく得意で、

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インドの人たちはですね

このグループ分けした6とか4とか、あとは3とか、5、7それぞれ呼び方が違うんですよ。

例えば、まあこれ別に16分じゃなくて8分でもいいし三連符でもいいんですけど、5連符でもいいんですけど
そのリズムのこの少数単位をいくつかグループで捉えていくっていう考え方なんですが、

2のものですね、今8分で書きましたけど別にこれ16分でもなんでも良いんですが、
2のやつをね「タカ」って言ってます。
彼らは3のやつは「タキタ」って言ってますね。
で4のやつは「タカディミ」5は「タカジョナドン」みたいな。
これちゃんと調べた方がいいかもしれないですね。

6のやつ、これは「タディンギナドン」って言ってますね。
はい7のやつ、これを「タッディンギナドン」って言ってますね。

こうやってリズムのこのグループを、それぞれ呼び方が決まってるんですね。
彼らはこれをone_two_threeとかやらずにですね。

もうそれぞれこう5はもう決まってるし6も決まってるしみたいな感じで、例えば十六分音符がずらっと並んでるのを5つずつグループにしてアクセント付けてみようとか6個ずつやってみようとか、そういうのをインド音楽ではやってますね。

でインドではこういうのをkonnakolってよんだと思うんですけど、これができないと楽器に触ってはいけませんっていう教えみたいですよ。

インドのシタールとかいろいろ楽器ありますけど、マンドリンとかもありますけども、このリズムの口でやるやつねそれがまずできないと楽器触っちゃダメです。

ということでリズムが先なんですね、おもしろいですよね。
日本だとね別に普通にピアノとかギターとかいきますけど
まずリズムがちゃんとできないとこういう楽器は触っちゃダメなんですね。

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でこれ別にJ-popでこういうのをやろうって言うことではないんですけど、日本の音楽でもこのリズムのグループ分けをしていてそれで少しこう面白くリズムが変わって聴こえるとかアクセントの位置が変わってて、
そんでドラムパターンもちょっと違うとかそういうのがあったりします。

で、もうちょい馴染みのある言い方をするとですね

「ポリリズム」

何ていうのも聞いたことあるんじゃないでしょうか。
ポリリズムっていうのもこの考え方に非常に似てるんですけども
ポリリズムっていうのは同じで16分音符がこう、まあ 8分音符でもいいんですけども、並んでるのをグループ分けして
違うアクセントに聴こえさせるって言うものなんですが

えーとねなんかperfumeの曲でありましたよね「ポリリズム」ってね

別に楽曲全体がポリリズムでできているって言うことじゃないんだけど
確かサビのどこかにポリリズムっていう歌詞が入ってて、
結局これも5でフレーズができてるので、ポリリズムっていうのはできてるので、

8分音符を並べてね、ポリリズムって言ってるぐらいだからこう
4/4拍子のビートがある上で別のリズムのアクセントをつけて2つ共存してて、アクセントの位置がずれて聴こえてみたいなのはまぁ
ポリリズムのアイデアだと思うんですが、

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これを5個ずつね、こうすると

ポリリズムポリリズムポリリズムポリリズム、ポ、ここで揃いますよね。

ここにダウンビートが揃いますよね。
こういうの面白いですよねっていうのはこのポリリズムのアイデアですね。

これはギターソロとかアドリブでやるときも非常に有効で

例えばペンタトニックスケールで8分でも16分でもグループが揃ってると、これいくら速くやっても人間は3回ぐらい聴いちゃうとその速度に慣れちゃうんですよね。
でもこれが5とかのフレーズだったり3とかのフレーズだったり、
6だったりっていうことで速度は同じなんだけどこのグループ分けが
ポリリズム状態になってると、より速く聴こえたりちょっと脳が混乱するんですよね。だからここ面白いというか。

00:21:12

例えばね
Eマイナーペンタを5個ずつ弾いていくこのポリリズム状態でちょっとやっみると、

これ5個ずつですね。十六分音符でこれはやってるけど、でも5個ずつ弾いてますね。もうちょい速くしてみますか。そうすると現実的な感じになってきますよね。

なんかちょっとずれて聴こえて面白くないですか。

これやらないとタカタカタカタカってそんなに面白くないですよね。この4つずつのグループでこの状態でアクセントがついていると面白くないですよね。これは十六分音符を5個でくくっております。

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じゃあ他の例行ってみましょう。

同じフレーズです。
同じフレーズなんですけどまた違った風に聞こえますよね。

これはどういうふうにやってるかって言うと三連符でリズムは弾いてます。

でもフレーズは5のフレーズなんですよ。

同じフレーズだけどこのリズムを変えると、まあSubdivideするやつを変えるとねフレーズが違って聴こえてリズムがずれて聴こえて面白いと思います。

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もう一個例を出しましょうか。
はい。いくつかわかりますか?これ何音符でやってますか、同じフレーズです。
これは6連符でやってます。
6連符で弾いてるけどフレーズは5なんですよね。

こういう風にですね同じフレーズだけどくくってるリズムを変えて、

フレーズも6連符だったら6フレーズやっちゃうとその速度にすぐこう
聴いてる人が慣れちゃうので、
6連符で弾くけどフレーズは5のリズムをグループにしてるんだよとか
三連符でリズムを弾いてるけどその繰り返してるフレーズは5でとか、
まあ4でもいいし

6連符に対して四つのグループでもいいし、
十六分音符に対して3でフレーズを弾くとか6でフレーズを弾くとかっていうのでも良いんですけど

こういうのがこのリズムのアイデアで面白いなーって思うところですね。
現実的な、身近なところで言うとね。

00:27:13

で、ジャズの世界に行きますと、コンテンポラリージャズでは曲の拍子が5で出来てたり、先ほどの朝練で流してた曲はですね
outsidemenというグループのsweet15っていう曲だったんですが

それは

15/16拍子でできている曲

だったんですね。

ジャズとかフュージョンとか、ジャズフュージョンの方に行くと
そういうビートも面白いとかハーモニーも面白いとか
そういうのがいっぱい出てくるので興味のある方はそっちもね

そっちの世界にも足を踏み入れてみてもいいかなと思うんですけど

今日はですねSubdivideって言ってリズムをグループで分けて
3連符とか6連符でもそのグループは違うんだよみたいな風にすると、
アクセントの位置を変えると面白いですよっていう話だったんですが

先ほどのsweet15っていう曲は15/16拍子ということで、
そうすると十六分音符が15個でできてるんですよね。

4,4,4,3

これで曲ができてます。
この曲はドラムのパターンはですね、
4/4拍子16分一個足りないようなパターンをしてて、
でもベースラインはこの三つずつくくってるっていうのが
出てきます。
さっきのビートに対して3を5つ弾いてるっていうベースラインが出てきます。
で、その後曲はここアクセントになって 5/4みたいな風にセクションが変わっていくんですね。
その後この15っていうのを7/8と8/8っていう風に分けたようなセクションにも行きます。

で全体を通してこの15っていうのを3でくくってみたり3を5つのリズムだよっていう風にしてみたり十六分音符で一個欠けてるやつにしてみたり、
7と8のグループに分けたセクションにしてみたりっていうので
1曲の中でそのテンポが変わったようにも聴こえるし
その拍子が変わってるようにも聴こえるし非常に面白い曲なんですよね。

流したいけど多分既存の曲流すのはちょっとダメな気がするので
是非apple musicとかねyoutubeで探してみて欲しいんですが。

こういった楽曲はいっぱいありますね。

00:31:42

あのJohn Scofieldの曲でこの間朝練で流した曲の「Toogs」っていう曲があったんですがそちらは5拍子でできてる曲でしたね。

この5/4拍子も人によっては
まあベースラインとか作るときにもそうなんだけど、
3と2でSubdivideしてリズムのアクセント作ってるって言うのもあるし、
これが2と3になってるような曲もあるし、
本当に5みたいになってるようなやつもありますね。
mahavishnu orchestraの曲なんですが
これは5拍子で出来てますね。
あとはですね、これもジョンマクラフリンだったかな。

Follow your Heartだったかな。
これは11/8とかで出てきてたと思います。

まあこんな感じの曲っていっぱいあるんですけど


00:33:43

これも5/8と6/8で割ってみたりとかこの11っていう八分音符のどこにアクセントをつけて割るかっていうのは、その曲によって違うんですよね。
それでアクセントが変わってくるので、
なんだろうな
12345678910みたいな感じで聴こえてはこないんですよね。
すごく自然に、そういう曲なんだなみたいに普通に聴けちゃうんだけど、
ちゃんと細かく聴くとちょっと特殊なアクセントの位置があって
面白いなーっていうふうに自分はなるんですけども、
この辺も聴いてみてください。

こういうのはJ-popではないと思います。
変拍子っていうかこの拍子が違うやつ唯一知ってるのはですね。
GLAYの誘惑の確かイントロあれは7だったような気がしますね。

多分。あまり自信ないけど。

歌が始まっちゃえば4/4拍子ですがイントロが7だったかな。

はい。早口で喋って参りました「続リズムについて」

残り時間も1分切りました。
では今日はここまでにしたいと思います。
ありがとうございました。
皆さん良い日曜日をお過ごし下さい。

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