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山形の心霊スポット(高館山展望台)

第3弾は有名な心スポ。
心霊好き、オカルト好きなら1度は聞いた事あるんじゃねぇかな?


そう高館山にある展望台。
ここは山形県鶴岡市にある山で電波塔が立ってる場所。
ちょうどその場所から鶴岡市が一望出来て夜景スポットとしても有名。
そこにある展望台は内側螺旋階段になっていて登り切ると360℃見渡せる展望スペースになってる。
昼間はハイキングする人が居たり、小学生の頃ピクニックがてら登った記憶もある。

表情を変えるのは夜。
街灯はあるものの辺りは真っ暗で薄気味悪い雰囲気になる。
どこか負のオーラを感じるのは実際事件なども起きてるからで、女の子が拉致られてレイプされるという胸糞悪い話しをいくつか聞いた事がある。
噂レベルとかでは無く実際事件性があったり他にも犯罪の匂いがするという出来事も経験してて、学生時代高館山に向かって山を登ってると明らかにそこには不釣り合いな女性の私物が散乱してた。
生々しかったのは当時女子高生のマストアイテムだった※プリ帳が捨てられてたり女性ものの財布が捨てられてたりした。

※プリ帳
当時女子高生はプリクラを撮っては友達と交換し合うという文化がありそれを集めて貼ったノートや手帳の事


あと、崖の下に原チャが投棄されていて、動くかなぁ〜なんて見に行ったら免許証がそのまま入ってたり、とにかく事件の匂いしかしないものがそこらじゅうに投棄されていた。


ウチの高校の野球部は練習中よくその山を走らされていた。
同級生に部員が居ていつものように山で走ってると1番後ろに居たのに自分の後ろから足音がしたらしい。
しかも1人や2人じゃなく大勢で走ってる足音。
怖くなってダッシュで他の部員を抜いて走り去ろうとしたら他の部員に両腕を掴まれて止められたらしい。

そいつが無意識に向かって行った先は崖だった。
危うく滑落するとこだったらしい。


色んな噂、曰くがある中で1番有名な話しが展望台が自殺スポットになってるという噂だった。
その噂によって心霊スポットになったのは間違いないが信ぴょう性は薄い。
というのも展望台から身投げをするというのが物理的に難しいからだ。
作り的に簡単に言うとコンクリートの筒の中に螺旋階段があって頂上迄の間外に出る事は不可能。
展望スペースもガラス張りで身を乗り出す場所なんてない。
途中光を取り込む小窓もあるがそこも開閉不能なガラス張り。
おそらくそれに近い話しから尾ひれが付いてそういう噂で定着してるんだろう。

曰くとしては展望台で女性の霊を見た、展望台の外に首を吊った霊が見えるなど共通してたのは女性というワード。
地元のヤンキー達の肝試しスポットでもあったので肝試しに来たもの同士が鉢合わせることもよくあった。
実際ヤンキーの先輩に連れられて車で向かうと他のヤン車が駐車場に止まってたり、そうなると肝試しもくそもない。
ただのたむろスポット化していた。


同級生の仲間達とも行く羽目になった。
当時車の免許取り立ての奴らでよく出かけて居たがその日は運悪く心スポに行く流れになった。
俺ともう1人、車の免許を持ってる奴が居て他に免許のない奴ら3人の計5人、現地には1台で行くことにして俺は麓のコンビニに車を置いてくことにした。

現地に着くとその日は俺ら以外誰も居ない様子だった。
俺たちは駐車場に車を止め早速展望台へ向かった。
懐中電灯もない中、携帯のライトを頼りに真っ暗な道を進む。
展望台も灯りは一切ない。
中に入ると不気味に音が響き渡る。

時刻は既に深夜の2時を回っていた。
とりあえず頂上まで登ろうとゆっくり一人ずつ螺旋階段を登り始めた。
怖かったので俺は前に居た奴の服を掴んで登った。
全員ビビりなのでそれぞれ前に居る奴の服を掴んでいる。
恐怖からか最初はふざけ合いながら登ってたが途中から無口になった。
5人の足音だけが響き渡る。

すると突然1番後方に居た奴が叫んだ。


「誰か登って来てる!」


そいつの言葉に一瞬パニックになったがよくよく考えたら反響してるだけだろと無理矢理解決して更に登った。
頂上が見えた辺りでまた後ろに居た奴がこう言った。



マジで誰か登って来てね?



先程とは打って変わって冷静にそう話した。
俺たちは音を立てない様に静かにその場で様子を伺った。
すると微かに下の方から足音が聞こえる。

一瞬ドキッとしたが他に誰か肝試しに来た可能性もある。
暫くすると足音は聞こえなくなったので展望スペースに移動した。
1周したとこで一服しているとタバコを吸わない奴が退屈だったのか一人階段の方の様子を見に行った。


すると速攻で俺たちの元に戻って来てこう言った。




やっぱ誰か居るって!



全員で様子を見に行った。
螺旋階段の真ん中は吹き抜けになってて下まで見える。
見えると言っても真っ暗闇なんで微かに見える程度だが誰かが居るならライトなどの灯りが見えるはず。
しかしそれも無い。
そもそも肝試しに一人で来る奴なんて居るはずがない。
今でこそ心霊系YouTuberとか居るけど当時はそんなもんもない。

音は下で鳴ってたはずが急に真ん中らへんで聞こえ始めた。




近付いて来てる…




俺たちは恐怖のあまり寧ろ冷静に静かに目を合わせた。
結局怖くて外が明るくなるまでそこに滞在した。

おそらく時間にして2時間くらいだったが何故かあっという間に感じた。
外が明るくなり始め辺りが見える程度になった頃、下に降りる事にした。


疲労と眠気から不思議と恐怖心は薄れていた。




それから数日、学校でその時の話しになった。
俺と他2人が同じクラスだったのでその場に居合わせた当日行ってないメンバーにその話しを始めた。
1人が話し始め一部始終を語っていると話しを聞いてる奴らがビビり始める。
俺は横で頷きながら聞いていると急にそいつがこう言った。



「頂上居たらまた足音が聞こえて来て、下覗いたら白い影が見えて、女っぽいのが居たんだよ!」




!!?




そんなエピソードは初めて聞いた。
実際そこでそんな話しはしてなかった。
するともう1人一緒に行った奴が何故か同調した。



「そう、あれは女だった!」




???




そして俺も気付いたら頷いていた…






( ˙▿˙ )?





人間、共通認識というものは簡単に覆される。
同調圧力というものに簡単に流される。
そして自分が間違ってたのかと記憶を書き換えてしまう。



人間が1番怖いなって話しでした。

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