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自転車での旅。人生の再スタート!(まとめ)

今日は『メンター DaiSuKeの0章終了。ココからがボクの人生の第1章だっ!』というシリーズものをまとめたものです。


○理由はナイが、自転車で山登りをすることを決める


不意に、自転車にまたがる。

(自転車の写真)

少し重めのペダルをこぎ始める。


風が気持ちいい。。。


ボクの家は小高い丘の上にある。
海までは自転車で2分の距離。

長い長い下り坂を、ブレーキいっぱい握り締めて、ゆっくりゆっくり下っていけば着く。


、、、「どこまでいこうかな、、いつもと一緒で海まで行って海外沿いを走ろうかな、、、」

下りながら思う。


、、、今日は、少し気分が違う。


長い長い下り坂を下るのをやめた。

ハンドルを強く握りしめて、下ってきた長い長い坂を逆に上っていく。

「いつもと違うコースを走る!決めた!!今日攻めるのは山だっ!!!」


まだ火種の状態だけど、熱い衝動が心にやどる。。。

、、、「山を攻めるなら、行けるとこまで行ってやる、、、」


手軽に自転車にまたがったはずなのに、なぜか戦闘モード。


ゴールは“椿神社”


ボクが住む街の一番山奥にある神社。片道25km、高低差220mの地に、重いペダルを踏み込むことを決める。


理由は、、、ナイ、、、


持ち物は、、、

スマホと200円。


挑戦してやる。。。


(続く→)



○無謀な挑戦は地獄の始まり

持ち物スマホと200円。

熱い衝動に駆られ、自転車をこぎ出した。


30分程、平坦な道をこぎ続ける。


風が気持ちいい。。

有酸素運動をしていると、幸せホルモンがたくさん分泌されて、脳が活性化される。


「扇風機付きのルームバイクがあれば売れんじゃないかな」

というどうでもいいこととか、

「西野亮廣グッズを作って、どえらい赤字だけどみんなと繋がれたり、たくさんの人を応援できたから逆にもらっているものは多いなぁ」

という感謝の気持ちが改めて想像できたりとか、

脳の中が思考でいっぱい。。。


でも、ここからが地獄の始まりだった。。

まず、そびえ立つのは「加佐登山」。(正式名称は不明)

ボクが選んだ道が悪かったのか、かなりきつい急な上り坂を上る。

スキー場の一番急なコースの角度を自転車で上っていく感覚。


、、、ギアを落とす。


、、、進まない。


、、、一生懸命こいでいるのに、


、、、進まない。


、、、鼓動が早くなる。


、、、呼吸が荒い。


、、、風は感じない。


、、、汗だけが吹き出してくる。


なぜかわからないが、ボクには昔から変なクセがある。


『上り坂では絶対に足をつかない』


こんな急勾配、絶対に自転車から降りて押したほうが体へのダメージは少ないし、楽だ。


でも、この急な坂道に勝てなかったら、目的地の“椿神社”までは行けない気がする。。。

と勝手な“自分ルール”を発動してしまう。


全然進まない自転車を汗だくで、そして死にそうな顔でこぎ続ける31才のおじさん。


変態でしかない。。


、、、人からの評価はどうでもいい。


とにかくブサイクでもかっこわるくてもいいから上りきってやる!

という一心。


「加佐登山」。


なかなか強敵だったけど、無事に登りきることが出来ました。


(続く→)



○「46」か「48」かわからないけど助かったよ

山を登りきり、少し平坦な道が続く。


イヤホンからグループ名に数字が入っているアイドルの歌が聞こえてくる。

君は君らしく生きて行く自由があるんだ
大人たちに支配されるな
初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?

この歌を歌っているのは「48」だったか「46」だったか悩む。


ここまで約1時間程自転車を走らせてきた。

強敵の「加佐登山」を倒した。


体も心も少し疲れていたのかもしれない。

この48なのか46なのかわからないアイドルグループの歌がやけに心に染みる。


君は君らしく生きて行く自由があるんだ
大人たちに支配されるな


そうだ、、、わけのわからない“自分ルール”(上り坂で絶対に足をつかない)を発動させて、31才の既婚の男性が汗だくで死にそうな顔で急な上り坂を上ってきた。

そう、誰にも支配されずに。。


初めから そうあきらめてしまったら
僕らは何のために生まれたのか?


そうだ、、、あきらめてしまったらだめだ。。。

ボクらは、あの山の上にそびえ立つ“椿神社”に行き着くために生まれてきたんだ!


「48」なのか「46」なのかわからないアイドルたちよ、、ありがとう。

元気が出たよ。。。


「この挑戦に勝つことができたら、もう一度ゆっくりこの曲を聞き直そう」


と、心で思いつつ自転車をこぎ続けました。


(続く→)



○ここはどこ?

新たな問題に出くわす。


、、、、「ここどこだ、、、」


目的地の“椿神社”までは何度も何度も言ったことがある。

車で。。。


とにかくそっち方面(椿神社がある方)へ自転車を走らせていただけだった。


「なにか、見覚えのあるものを探さなくちゃ、、、」

目の前にはキャベツ畑と竹林と牛しかいない。。。


と迷いながらも、しばらく走らせていると、見覚えのある小学校が出てくる。

その小学校は車で“椿神社”へ行くときに通る道沿いにある小学校だ。


「あぁー、よかった。この道まっすぐで神社につくぞっ!」


ここからは特に急ではないものの、上り坂がずっと続く。

一度、スピードが落ちてしまうと、初速にかなりパワーを使ってしまう。。とにかくできるだけこぎ続けよう。。。


(続く→)


○ヒーハー状態

なだらかな上り坂が続く。


ここで新たな問題に出くわす。。。


、、、「ケツがいてぇー、、、」


久しぶりにこんなに長時間、自転車をこいでいる。

自転車をこぎ続けて1時間ちょっと。

ケツがサドルの上で踊り続けているのも1時間ちょっと。


ケツが擦れても痛いし、振動でも攻撃してくる。。

お尻がヒーハー現象です。


「あきらめるな、あきらめるな、、、神社までお尻さんよ、もっておくれ!!」


この挑戦が達成できるかの不安
小一時間自転車をこぎ続けた疲労
ヒーハー現象のお尻の痛み

見事に心も体も追い込まれた状態が出来上がる。

こんな状態で、ラスボス“椿神社”を倒すことができるのでしょうか、、、

(続く)


○ボクの人生と似ているな

不安と疲労とお尻ヒーハー

“ランナーズハイ”ならぬ“サイクリングハイ”状態


景色の移り変わりがゆっくりに感じる。。


感性が高まる。

いつもなら何も感じることなく通り過ぎちゃう景色を美しく感じる。

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持っていた200円で買った麦茶が、お風呂上がりに飲むビールの100倍美味しく感じる。


25kmという長い長い道のり。

高低差220mという上り坂。

たくさんたくさん苦しんだ。

その都度、踏ん張って1つ1つクリアしていった。


苦しんだあとには、必ず光が待っている。。。


『ボクの現状と似ているな、、、』

そんなことをふと思う。。。


これまで、あまり大きな挫折はせずに生きてきた。
それが去年、大きな大きな挫折を経験する。
本当に本当に苦しかった。
苦しくてその時の記憶はほぼない。
たくさんの人に支えられたり、たくさんの人に出会えて踏ん張ることができた。


苦しい思いをたくさんした分、今見える景色は以前とは大きく異る。


毎日、笑顔で過ごせる。
感情の起伏があまりない。(キレない)
起こっていることがが、落ち着いて対処できる。
明るくて、楽観的。
毎日、朝が来るのが楽しみ。
行動的。
買ってでも人助けがしたい。
ワクワク・ヘラヘラ生きてる。


今回の衝動的で無謀な自転車の旅が、今までのボクの人生と重なる。。


『ボクの人生これからだ、、、』


メンター DaiSuKeの0章はこれにて終了だ。ボクの人生の本番はこれからだっ!

メンター DaiSuKeの1章が始まる!どれだけワクワク・ヘラヘラ生きられるか楽しみで仕方がないっ!!!

そんなことを思える挑戦になりました。

“椿神社”はもうすぐです!

(→続く)



○美しさと寂しさ

ついにおケツが4つに割れました。

もう痛すぎて、おケツをサドルにこすりつけることはできません。。


残り200m。この上り坂を上りきれば“椿神社”にたどり着く。


最後は、“自分ルール”は発動せずに、この挑戦をふりかえりながら自転車をゆっくりとゆっくりと押して上っていく。


空気が澄んでいてとても気持ちいい。。。

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ついに到着っ!!


長かった。。長すぎた。。。

無謀過ぎた、、、無計画にする挑戦ではなかったなぁ。


目標を達成するまで、とても大変だったが、いざ達成してしまうと少し寂しい気持ちになる。


何度も訪れたことがある神社だが、自分の足で来た今日の神社の風景は、いつもよりも美しくボクの目に映る。

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(続く→)


○次の挑戦は何にしよう

さぁ、そろそろ帰ろうか。

、、、今から来た道帰るの???????!!!!!!!!!


帰りのことを全く考えてませんでした。。。


4つに割れたおケツをまたサドルに乗せます。

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次は、どんな挑戦をしようかなぁ。。

そんなことを思いながら、長い長い下り坂をブレーキいっぱい握りしめて、ゆっくりゆっくり下っていきます。


段差があるたびに自転車からおケツに振動が伝わります。

「いてぇぇーー。。家についたときには、ボクのおケツは何個に割れてるんだろう。。。」


(おわり)


長々としょうもない長文を読んでくださってありがとうございますm(_ _)m

ボクは精神病を患い、長いお休みを取っていましたが、近々社会へ復帰します。

この休みの期間でたくさん思考して、たくさん経験して、新しい人にたくさん出会って、、、

読んでくださっている方には、な~んにも関係ありませんが、
精神病を患って休んだ1年は、ボクの人生にとってとても大きな大きな分岐点でした。

これで、ボクの人生の第0章(プロローグ)はおしまいです。


これから始まる第1章をお楽しみください。というか楽しみます。。


今日から新しい決め台詞です。(ボクの座右の銘です!)


“今日もヘラヘラしようぜ(^^)”

終わりまーす🎶

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