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学校のお勉強とは違う「9つの知能」

学校のお勉強には主要5科目というものがあります。国語、数学、理科、社会そして英語です。大学受験のセンター試験ではこの5科目での点数が進路を左右します。

でも、どうしてこの5科目なのでしょうか。私たちが生きていく上で、この5科目が本当に何よりも大事なものなのでしょうか。

先日、「9つの知能」という教育理論を知りました。「マルチプル・インテリジェンス理論」といい、1983年にハーバード大学のHoward Gardner教授により打ち出された理論です。当初は8つの知能とされていましたが、最新のモデルだとひとつ付け加わり、9つになっています。

人を多面的に捉えようとする進歩的な教育界では取り入られ始めている考え方だそうです。9つの知能とは何なのか。以下、列挙してご紹介します。


 言語 :言葉で表現したり本を読むことが得意

 数学・論理:数字や論理などを理解し、組み立てることが得意

空間・視覚:物事を立体的にとらえたり、地図などを簡単に書ける

身体・運動:運動能力が高く、活発で身体を動かすのが得意

リズム・音楽:音楽が好きでリズム感に長けている。音感が強い

対人関係:その人がいると雰囲気がよくなる。会話でのコミュニケーションが得意

内省:物事を深く掘り下げて考えるのが得意。一人でずっと考え続け、新しいことを考えたり発見したりする

博物学:動植物に関心が強く、小動物や植物を観察したり育てるのが好き

霊性・実在 自分より大きなものの存在を感じられる

この考えたユニークだと思うのは、運動や音楽、また対人関係などをひとつの「知能」として捉えているところです。日本で学ぶ義務教育では、お決まりの「主要5科目」に比べてこれらは軽視されているか、または一段下の扱いをされているからです。

でも考えてみれば、私たちが社会人として自立して生きていく上で対人関係力というのは極めて大事なことでしょう。また人生を豊かにする上で運動や音楽などは欠かせないものではないでしょうか。

10分ほどで受けられる診断ツールで私自身、やってみました。

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私の最上位は言語・語学と視覚・空間の2つでした。その次に身体運動が続きます。そして音楽・リズム的知能はないようです。

この診断で重要なのはどこが出ていて、どこがくぼんでいるかという、凹凸を知ることです。数字の絶対値ではありません。ストレングスファインダーの上位資質と下位資質のように、何が自然にできて、何はできないのかを知ることに近いと思います。

私が言語・語学知能が高いのは記者の仕事をしていることが大きいと思います。意外だったのは、視覚・空間的知能も同じくらい高いということです。

これを受けたのは2週間ほど前なのですが、その時にはあまりピンと来ませんでした。しかし最近考えているうちに、これまで自分が興味をひかれたものは確かに空間という考えが必ず関係しているなと思うようになりました。

例えば私は、中学生のころ本屋で一番好きなコーナーは風景写真の置き場でした。世界の様々な景色が載っている美しい写真集が大好きでした。特に好きだったのは、グランドキャニオンやナイアガラの滝、ギアナ高地といった雄大なスケール感のある写真でした。信じられない景色に胸が踊りました。

高校の時には地理が大好きでした。それは地形のでき方や激しい気象現象のふしぎに惹かれました。視覚でイメージできるものが好きなのだろうと思います。

そして、長年続けているアウトドアも、視覚・空間の活動だと気づきました。アウトドアフィールドには、広大な山があり、急流な川があり、雄大な湖があり、立ち並ぶ木々があります。朝は東の空からきらめく朝陽が昇り、夕方には西の空の彼方に夕陽が沈みます。アウトドアは、まさに立体的な世界に満ちています。

私の予想ですが、アウトドア好きの方はこの9つの知能の中で「空間・視覚的知能」が相対的に高い方が多いのではないかなと思います。山や海で活動する上で、空間を把握することは極めて大事なことです。方向感覚を見失なえば遭難事故に直結するからです。自然に鍛えられているのかもしれません。

この道に迷わないという知能は、きっと独立した人生をいきる上でも役立つものかもしれません。会社に所属しなくても、自分なりの方向感覚を持って生きていける力なのではないかと思います。

アウトドアがお好きな方もインドア派の方も、一度この9つの知能を測ってみると新たな気づきがあるかもしれません。

最後に測定できるサイトをご紹介しておきます。

https://hotnews8.net/human/multiple-intelligences-test


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