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【攻略】Cultist Simulator ~結社のススメ~(カルティストシミュレータ)第1回(基礎論)〜トークンとカード〜

●「大志を抱く者」

秋も深まり、いよいよ風も冷たく感じられるようになってきた。私は役には立たない卒業証書を握りしめ、灰色の空とレンガばかりの街を眺めている。胸中に燻っているのは、未だ形にならない夢。 それで? これから私は”優れた人間”になれるというのだろうか…?

スタート時の盤面。【仕事】トークンとカードが一枚の寂しい光景だ。

 1930年代くらいの、影のあるTCG風味。吾輩の性癖のド・ストライクをついた作品。それが本作「Cultist Simulator(カルティスト・シミュレータ)」でござる。 主人公はズバリ「カルトの教祖」。欲望を実現するため信者を抱え、ハンターの追手を振り払いながら、だんだんと闇堕ちしてついには昇天していく。その姿は正にカルティスト! 金田一もびっくりな設定なり。
 ちなみに冒頭の中身が見えちゃってるオネーサン的なものがゴリゴリ動いてくれるわけでもなく、ゲームの中身はシンプルなカードゲーム。文字とイラストから想像する光景で、脳液をセルフでプッシャーできる「皇国の生粋な軍人のみ」お楽しみ可能な代物なので悪しからずなのである。

【仕事】トークンの説明。具体的な内容は一切無い。文章から類推するのだ。

 スタート時に選べる職業である「大志を抱く者」は、冒頭の紹介文からわかるように、おそらく"社会人として一歩を踏み出したばかりの若者"。そんな彼を待ち受けていたのは寂しい盤面と二つの物体。 そう。このゲーム基本的にこの二つの物体しか登場しないのである。  この潔さは皇国の武士(モノノフ)の生き様に通ずるものであり、吾輩も見習うべき心意気であるのだが、そこは本筋から離れるゆえにまずは傍に置いて、この二つの物体の説明に尽力したいと思ゆ。

◇流れを作る鍵【トークン】

 ゲームを始めるとまず目につくのが四角い石。明るい水色に塗られた上面に何やら手のような呪術めいた絵が描かれている。吾輩は便宜上【仕事】と呼んでいるがお金を稼ぐための手段を抽象化した物だと考えて差し支えない。
 このような絵の描かれた石【トークン】が幾つか存在し、必要な《カード》を入れると決められた時間を消費した後、結果として帰ってくる。 先述の【仕事】の場合《体力》を入れると時間経過後に《体力(疲労)》と《活力》そして《お金》が排出されるというわけだ。単純なりね。

式:「単純労働」=《体力》→【仕事】+60S
          =《体力(疲労)》+《活力》+《お金×1》

《体力(疲労)》は60sで元に戻る。だから連続投入はできない。

 【トークン】の意味するものが大雑把に作ってあるため、何ができあがるのかを推測しにくい。《カード》の説明文から類推してみるのも良し、とりあえず全パターン突っ込んでみるのも良し…。 しかし手当たり次第突っ込むのは注意されたい。時には別のトークンに突っ込んだカードが後々必要になってきて、時間切れで再度パターンをやり直す羽目になる事もあるのだから。うひひ。
 ともかくも【トークン】の時間管理こそ「カルティストシミュレータ」の面白さの中心部と言える。大雑把に登場する【トークン】を見ていくべし。

  • 【仕事】…生活するために必要な糧を得る。
    一番初期に手に入れる【トークン】。《能力》をお金に直接変えることができる。 職業によっては《専門職》をはじめから持っていることも。

  • 【時間】…無慈悲な時の流れ。じっとしていても不運はやってくる。
    【仕事】と対の【トークン】。60秒毎に季節が移り変わり《お金》を一つずつ吸い取っていく。無論、働かないとお金が尽きて衰弱死する。厳しいなりね。 同時に【サブトークン(造語)】として【絶望】【魅了】【注目】が順番に呼び出され主人公を苛む。《恐怖》や《誘惑》《証拠》などを適切に処理していないとBad Endにいってしまうので、この対策が序盤の課題にて候。

  • 【夢】…睡眠、あるいは思索する事、未来を期待すること。
    《退屈な仕事》を【仕事】に投入すると手に入る【トークン】。
     主人公の魂的な活動を司っていて、まず初めに欲望を開花させる場所だ。
    さらに心霊的な空間である「マンサス」へは【夢】から入っていく。特に能力《情熱》との相性がいい。 また、ランダムに訪れる[絶望][誘惑]といったバッドなステータスを解消するのに役立つ側面もあるので覚えておきたい。

  • 【学習】…己を研ぎ澄まし、より鍛え上げる場所。分析する行為。
    《能力》を入れると(特性:進歩)を備えた《活力》が手に入る。さらに《活力》を2つ【学習】に入れると《スキル:強靭な肉体》が手に入り《体力》が一枚増加する。 これは《理性》《情熱》にも同じことが行えて各能力の上限を増やすことができる。
     さらに重要なのが[本]の知識化や伝承の格上げ。特に伝承の格上げは儀式の総合レベルを上げるために必須であり、ゲームクリアのために重要な部分を孕んでいる。
     余談だが、新しいトークンを解放するために【学習】で分析する必要がある。【探索】や【話す】を分析するのは能力値上昇のタイミングを見計らって行おう。

  • 【探索】…歴史が覆い隠してきた真実を見つける場所。
    序盤はただただ《モーランドの店》で《お金》と交換で《本》を購入する場所。 知識が揃い始め[教団]が本格始動し始めると[遠征先]へ向かうなどに主軸が変わっていく。ゲームの進行が現れやすい【トークン】と言える。

  • 【話す】…教団の信者と心を通わせ、活動を指示する場所。
    教団が結成されると現れる【トークン】。《伝承》を使って信者を増やしたり、信者を鍛え上げたりは勿論のこと、お金を稼がせたり、傭兵を雇ったり、はたまた敵を倒したり…。 活動が活発だと《悪評》がガンガン溜まるので敵の出現と《不利な証拠》には御用心。

以上が【トークン】の大体の説明なり。そのほかにも時折現れる【フック】的なものもあるが、ほぼゲームに影響は及ぼさないので割愛。序盤は【仕事】の回し方と【時間】のサブトークンである【絶望】【魅了】対策ができていれば安定してくるはず。まずは【学習】で能力上げを行おう。

◇ゲームの最小単位《カード》

 盤面を構成するすべての要素を表すもの。人、物、金あるいは情熱や恐怖といった心理的なものも含めて全てが《カード》で描かれる。 ここでは便宜上《》で括って表記する。色々な名称が出てくるが《》で囲ってあれば(ああー見た目がカードなりねー)と介錯していただ…そのカイシャクでは無いというのに、オタヌチムがっ!

ゲーム進行と共に色とりどりのカードがひしめき合う。その意味を知ることが勝利への近道だ。

…もとい。《カード》には大まかな種類があるなり。《カード》をクリックすると説明文とともに「特性」や「属性」といった情報が見れるなり。 吾輩の説明だけじゃ満足できなくて、夜も一人で悶々しちゃうって方は直接確認くだされ。
 吾輩が確認しているのは以下の種類なり。

  • 《能力》…体力、理性、情熱の三つ。いわゆるHPとかMP的な扱い。

  • 《スキル》…ひとつ上の能力を得られるカード。
    体力の上限が増える《〇〇の肉体》みたいなものや、本の内容が理解できるようになる《ラテン語》みたいなものも。

  • 《人》…取り巻き、信者、弟子。敵やパトロン、拉致した者ということも!

  • 《物》…お金、本、儀式そのもの

  • 《伝承》…欲望を達成するための秘技。このレベルを上げることが命題。

  • 《場所》…夢の中で行く「マンサス」と呼ばれる場所や、信者を遠征に送り込む場所。あるいは本屋、社交場、オークションなどなど。

上記は時間制限がなく、何もしなければ盤面に残り続けるなり。それとは別に時間制限で消えていくタイプの《カード》もあるなり。

  • 《影響力》…何かと組み合わせると力になるもの
    先述した《活力》のようにメリットを与えてくれるものもあるが、《恐怖》のように蓄積されるとゲームオーバーになるような、クリティカルを孕んでいるものもある。多くが3分から5分居座るため、対応に追われるというよりは地味に気になっているうちに、ポカをやらかすことが多い。

 ざっくりだが「時間と共に消えていくもの」と「時間の影響を受けないもの」があり、さらに前者「時間と共に消えていくもの」の中に「メリット」系と「デメリット」系がそれぞれある…。といったところでありおりはべり。

 次回は「大志を抱くもの」の序盤をプレイしながら全てのトークンを出し切るところまでやってみることにしたい。同時にそこで出てきたカードの詳細をあげながら、別途カード図鑑を製作していきたい。 いやはや夢は広がるばかりである。

それでは次回をお楽しみに!

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