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学生に、仕事の楽しさを伝えたい

仕事を楽しんでいるいろんな"大人"を紹介して、この世界には様々な仕事、働き方、そして生き方があることを伝えたい。

そんな思いから、来週4月1日より、「オンラインキャリアセミナー」という企画を実施します。

可能性を自ら狭めている、可能性に溢れた学生

就活支援サービスを始めたこの半年間、500人以上の学生と関わらせてもらってきた。そこで感じたのは、こんなにも素敵な学生がたくさんいるのか、ということ。

・家庭の経済状況が厳しくて、大学に入るには特待生枠をもらうしか方法がなく、猛勉強してその枠を勝ち取った学生

・高校時代にいじめにあって、それに打ち勝てない自分が嫌で、環境を変えたいという理由で、18歳で日本を飛び出して海外の大学に入学した学生

・母子家庭でかつ下の兄弟が5人いて、自分が父親代わりとして育てないといけないから、東大A判定だったのに地元の大学に通うことを決めた学生

もし自分がその立場だったら、と考えると、同じようにやりきる自信なんて全くない。偏差値で見れば高い学校ではないのかもしれないけど、そんなことが心底どうでも良いと感じられるぐらい、素晴らしい学生とたくさん出会った。

一方で、そんな学生と話していて違和感を覚えたことがある。それは、社会人になることへの消極的な姿勢。

なぜ就活をするのか
どんな人生を送りたいのか
自分にとっての幸福とは何か

それまで熱く語ってくれた過去のエピソードとは打って変わって、こういった問いを投げかけると急にしどろもどろになったり、他人の言葉を借りてきたようなセリフを話したりする。

18歳で、英語も話せず誰も知り合いのいない海外の大学に飛び込んだ学生が、特に意志もなく、周りがそうしているからという理由で、大型のキャリアイベントに参加して内定を複数社からもらったことに満足している。

余計なお世話かもしれないが、なんだかとても寂しく感じた。こんなに可能性に溢れている彼らが、なぜ、その可能性を自ら狭めようとしているのか。理解に苦しんだ。

「生まれたての赤ちゃんが、自分のミッションを語れると思う?」

以前、あるオランダの学校に訪問した。

その学校には、宿題がない。テストもない。カリキュラムも、大枠は設定されているが、その進め方は生徒に任せられている。5歳の子が自分で時間割を考えている姿には驚いた。

その学校の校長先生と話す機会があったのでいろいろ質問させてもらったのだが、その時の会話で、ずっと脳裏に焼きついている言葉がある。

「生まれた瞬間から、自分がこの人生で成し遂げるべきミッションを自覚している赤ちゃんなんていない。」

「だからこそ、教師や親がやるべきことは、子供にいろんな遊びをさせることである。スポーツ、アート、プログラミング、何でも良い。子供にいろんな機会を提供して、自分が何にワクワクして、何が得意なのかをわからせてあげるのが、教育に関わる大人の責任だ。」

この話を思い出して、ピンと来た。

世の中にはいろんな仕事が存在する。でも、これまで"学生生活"を送ってきた大学生が知っている仕事なんてごくわずか、なことが多いと思う。

そんな大学生に、「やりたいことは何?」「なぜ就活をするの?」と聞いても、歯切れの悪い返事が来るのは自然だとも思うのである。

親が子供にいろんな遊びを教えるように、社会人が学生にいろんな仕事を教えることが必要なのでないか。

そんな思いから、「オンラインキャリアセミナー」という企画を始めることにした。

仕事を楽しんでいる大人を、学生に知って欲しい

僕はまだ社会人になって7年目を終える若造ではあるが、この7年の間にも、多くの出会いがあった。そして、仕事を楽しんでいる大人ともたくさん出会った。

彼らと話していると、その職業が何であれ、聞いているこちらもワクワクしてくるし、応援したくなる。その仕事に関わりたいと思うことも、頻繁にある。

こういう出会いを重ねることによって、自分が何に興味を惹かれ、魅力と感じ、夢中になって取り組めるのかを、知っていく。他人との出会いが、自分を知るきっかけとなる。

だから、学生に"仕事を楽しんでいる大人"を紹介する取り組みを始めることにしました。

僕の個人的なライフミッションは、「子供が未来にワクワクできる社会を作る」こと。今回の取り組みでは、少しでも多くの学生に、社会人になることを楽しみに感じてもらえたら良いな、と願っています。

仕事を楽しんでいる大人のご紹介、お待ちしています

4月は毎日開催する予定で、5月以降もいけるところまで毎日開催したいと思っています。地方や海外など、オンラインだからこそ繋がれる機会もたくさん作っていきたい。

登壇いただける社会人の方は絶賛募集中ですので、自薦他薦問わず、ご興味ありましたら是非ご連絡いただけると嬉しいです。

一旦、職業の枠はあまり設けずにやってみます。学生がその方の話を聞くことで、刺激を受け、新しい選択肢を増やす機会を作る、という思いに共感していただける方に集まっていただけたらとても嬉しいです。

ちなみに最初の1週間は、大人の事情もあって(この取り組みを始めると決めたのが5日前なので)、うちのチームメンバーが登壇します。同じチームにはいるものの、全員働き方が様々で、仕事をめちゃくちゃ楽しんでいる5人です。

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ちなみに、参加者は【学生限定】にしており、大学生に限らず、高校生も参加してくれる予定です。

自分の仕事に誇りを持って日々楽しんでいる大人と、未来に希望を抱く可能性に溢れた学生を繋げる取り組み。どんな結果に繋がるのかはわかりませんが、何よりも僕自身がこの取り組みにワクワクしているので、楽しみながら進めていきたいと思います。

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