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言語化できなかったこと#1

2020年6月14日

コロナ禍のこともあり、5年ほど前に録画していたNHK「戦後史証言 日本人はなにをめざしていたのか」の吉本隆明と三島由紀夫の映像を拝見。

これまで自分の取組みにおいて、何か足りないと感じていたのですが、それがようやく分かった気がします。まあ、薄々感じておりましたが、腹落ちしたという感じでしょうか。

それは「思想」ですね。

出自が理系ということもあり、これまで、論理的・客観性があり実証可能なことを積み上げてきて、経営コンサルタントとして、まあ、それなりに企業業績の改善などに貢献してきたと思います。最近では、ファミリービジネスコンサルタントとして、経営面だけではなく、所有(株式)、家族面のアドバイスも実施してきました。ただ、これはやはり実証的なサイエンスなんだと思います。

そんなこともあり、数年前から意識的に美術館巡りをしつつ、昨年からはワインの世界にも入るようになってきたのですが、その世界はアートなんですね。アートとは、実証的なものではなく、想像力、つまり、自分の考えを対象・問題にするもので、芸術家と呼ばれるものです。

吉本隆明いわく、人の考えを論理化して、言葉により概念化して客観性を持たせる、それが「思想」だと。なるほど、つまり、実証的なサイエンスと、想像力(自分の考え)を問題するアートの両面があり、初めて「思想」になるのだと。

これまではサイエンスよりだったので、これからはアート的要素として自分が感じる情緒的なことや考えを言語化(概念化)していくことを大切にしていこうかと思います。

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