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安房川の朝。

先日、およそ1年ぶりに屋久島へお邪魔した。
コロナの影響もあったし 島の友人たちに聞いても『今じゃないな』と思って個人自粛していたけど 世の中的にもGO TO系の動きもあり 社内規定的にもGOが出たので できる限りの対策をとって一泊二日の取材。

今回は11月に放送予定の『録音風物誌』に関する取材で一時期途絶えかけてしまった島に伝わる歌を歌い続ける とある女性を訪ねた。その歌というのは『まつばんだ』というもので この言葉の意味も いつから歌われたのかも分かっておらず 文献にも残っていないし 昭和50年代の前半を最後に ほぼ歌える人もいないという歌。

実は、この『まつばんだ』という言葉に出会ったのは小学生のころで 当時 種子島に住んでいた叔母が『せっかくだから』と海を渡って屋久島に連れて行って来れた時 町を走っていたタクシーが『まつばんだタクシー』。地元の観光会社の名前だったのだけど その『まつばんだ』という名前が強烈に頭に残っていて 今から2年ほど前に『いつからか歌われている“まつばんだ”という歌がある』というのを聞いて 取材したくてたまらなかったのである。
今回 ご縁も繋がって取材させていただいた。

番組の完成までには まだもう少し時間がかかるけど せっかくの機会をいただいたので 当然ながら きちんと仕上げたいと思う。

それにしても僕は屋久島の中でも安房が好きだ。特に朝。
この風景を見るために 屋久島に通っているのかもしれない。