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上田正樹 & サウス・トゥ・サウス / この熱い魂を伝えたいんや
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2009年10月27日に他のサイトへ掲載した原稿を加筆修正しました。==================================
「行ってええか?」、「行こか!」、「誰を呼ぶねん!」・・・
威勢のいい掛け声とドラムのリズムからご機嫌なライブが始まる。
このアルバムは1975年9月28日に芦屋ルナ・ホールで収録されたもの。アップ系のナンバーから、しっとり系のバラードまで、サウス・トゥ・サウスと強力なホーン・セクションにサポートされた上田正樹が熱く歌いきる。
ファンキーなリズムが炸裂する《オープニング(サウス・トゥ・サウス)》の冒頭の部分だけで、ぐっと聴くもののハートを鷲掴みにしてしまう。当時弱冠17歳・中西康晴の達者なキーボードと上田正樹の老朋友、クンチョウこと堤和美のギターカッティング、そしてぶ厚いブラスサウンドが素晴らしい。
そして少しコミカルで楽しいジェシー・ヒル の《Ooh Poo Pah Doo / ウ・プ・パ・ドゥ》へとなだれ込みむ。ところどころに入る喋りや観客とのコールアンドレスポンスも実に楽しい。ソウルフルでファンキーな雰囲気と良く合っているし、観客からの “返し” も絶妙だ。
怒涛の勢いは止まらず、3曲目のソウルフルなオリジナル・ナンバー、こってりしたノリ ”乗り” の《最終電車》まで続く。
バラード風の《こわれたコーヒー・カップ》とクンチョウの渋い歌声とギターが聴ける《Love Me Tender / ラヴ・ミー・テンダー》で一旦ペースを落とすも、ルーファス・トーマスのファンキーなナンバー《Breakdown / ブレイクダウン》で一気にギアを上げる。
そして私の大好きな大阪弁ファンク・ナンバー《むかでの錦三》、レイ・チャールズの世界遺産的名曲《Georgia On My Mind / わが心のジョージア》、オーティス・レディングの重要文化財的名曲《I Can't Turn You Loose / お前をはなさない》と続くラストの三曲も素晴らしい。
エンディングの挨拶「おおきに~~!」の後、観客からは「もっとやれ~~っ!」の一声。そう、誰もがもっと続きを聴きたくなる好アルバム。
※ 家人や隣人に迷惑がかからない程度に、出来るだけヴォリームを上げて聴くことをお奨めします。
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